投資家の目線

投資家の目線637(平和不動産社長のインタビュー)

 9月9日の日本経済新聞朝刊に平和不動産社長のインタビューが掲載されていた(「兜町、2棟目ビル22年にも、再開発、平和不社長に聞く、運用会社を誘致、3棟目宿泊施設。」)。既報の兜町の複合ビルは2021年3月、通りを挟んだ茅場町は22年に完成予定という。それに加えて、計画がスムースに行けば東京証券会館の建て替えが25年に完成するという。

 田町品川間の山手線、京浜東北線を移設するための工事が始まっている。同区間にあった旧JR品川車両基地を縮小し、2024年頃「グローバル ゲートウェイ 品川」として再開発される。品川にはプリンスホテル周辺の再開発計画もある。田町でも2020年春(一部2018年5月)竣工予定で東京ガス、三井不動産、三菱地所共同の再開発が進行中だ。

 浜松町では世界貿易センタービル建て替えを含む駅前再開発のほかに、東急不動産、鹿島やJR東日本が関係する四季劇場等のあった虫ナ、東芝の本社機能があった浜松町ビルディングのあるところに野村不動産HLDSの再開発予定がある。

 新橋駅前でも東口、ニュー新橋ビルのある西口で再開発計画がある。

 有楽町では来年3月に三井不動産の東京ミッドタウン日比谷がオープンし、旧都庁跡地のプロジェクトもある。

 東京駅周辺では、三菱地所、三井不動産、三井物産、丸紅、みずほFGなどの丸の内や日本橋口、東京建物や三井不動産の八重洲口で再開発計画がある。少し離れたところでは旧ブリヂストン本社ビル、三井不動産(一部野村不動産)の日本橋、日本橋室町の再開発が進行している。
追記:9月13日の日本経済新聞地方経済面(東京)には、安田不動産の日本橋浜町のホテルやマンション整備計画が記されている。

 追記:神田では住友商事が東京電機大学跡地の再開発を進めている。

 秋葉原では2019年5月の完成を目指して、西側では旧石丸電気跡地などで、東側では神田練塀町で住友不動産の再開発が進行している。

 上野では今秋松坂屋南館が開業する。

 山手線の東側でもこれだけの再開発計画がある。東京のビルディングの供給過剰にならないだろうか?

2017年9月20日追記:茅場町共同ビルのバー「のびお」が閉店していた。これで同ビルのテナントはすべてなくなった。
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