投資家の目線

投資家の目線593(リコーのカリフォルニア工場閉鎖)

 リコーの米国子会社リコー・エレクトロニクスがカリフォルニア州の本社工場を閉鎖し、ジョージア州の工場に一本化するという(「リコー、2工場閉鎖へ、間接部門人員半減、年1000億円コスト減。」2016/10/28 日本経済新聞 朝刊)。リコー・エレクトロニクスの従業員は850人程なので、日本人駐在員の数は少ないだろう。今年後半から来年初頭にかけて、カリフォルニア州からは北米トヨタ本社もテキサス州に移転する。日本人駐在員の減少は、彼らを顧客とする在留日本人の商売にとってマイナス要因となろう。顧客が減少したら、在留日本人は店を畳んで日本に帰るか、北米トヨタを追ってテキサス州に移住するか、顧客層を日本人以外に広げるか選択を迫られるだろう。いずれにしてもカリフォルニア州の在留日本人社会に大きな影響を及ぼすと思う。

 カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像問題も解決するのではないだろうか。日本人以外も相手に商売する人はアジア系アメリカ人社会を敵に回せないだろうし、日本人がいない地域では慰安婦像があっても地域住民は困ることはないだろうから。


追記:
 以下の記事によれば、11月8日の米国下院選でマイク・ホンダ氏を破り当選したロー・カンナ氏は、地元有力紙に尖閣問題で中国全面支援の寄稿論文を載せるほど中国系米国人社会を意識しているようだ。米国アジア系社会での力関係の変化を感じる。

ホンダ氏以上の「親中反日」候補 産経ニュース 2014/4/19
http://www.sankei.com/world/news/140419/wor1404190011-n3.html


2017/1/23追記 カリフォルニアには今話題の東芝の拠点もある。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「ビジネス」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事