神戸の喫茶店で

2009年05月02日 15時34分35秒 | Weblog
先日,仕事で神戸へ行く機会があったので,
ついでに仲の良い後輩のアヤさんと久しぶりに会ってきた。

アヤさんは新講師として5年前に入ってきた。
新講師育成のプログラムの一環で,一定期間先輩講師のレッスンに毎週付いて
アシスタントをしながら勉強する,というもので,
アヤさんは私のクラスに入ってくれていた。

彼女とは一回り以上歳が離れているが,なんだかとてもウマが合い,
彼女が結婚して兵庫県へと嫁いでもメールのやりとりなどをしている。

いろいろな趣味が合うのだが,中でも特に
「この子とは合うな~~~」
と感じるのが,人間ウォッチング。

先日神戸で会っていた時も,いろいろと二人で観察してしまった。
食事を一緒にとり,ショッピングをした後(ちなみに,買物の
趣味もすごく合う),喉が渇いたね,ということで,喫茶店に
入った。

私たちの座った一角は空いていて,あぁ,良かった落ち着くわ,
と思ったのも束の間。
60代と思しきオバハン軍団がよっこらしょーと
隣のテーブルへやってきた。

5~6人だろうか。身なりはそれなりに綺麗にしていて,裕福な感じ。
有閑マダム,というには良く言い過ぎかもしれないが。

まぁ,彼女たちの声がデカイことデカイこと。
ましてやアヤさんと私の声が小さめでゆっくりしているため,
(この点でも彼女と話しているとホッとする)
たちまち,楽しいおしゃべりは掻き消されてしまった。

どういうグループかよくわからないが,どうもいろいろな点を
総合してみるに,日帰りバスツアーで知り合ったグループ,という
感じだった。

彼女たちのグループは「携帯電話是非論」で白熱していた。
まず,肯定派。
とにかく便利だ,ということを声高に主張。
すぐに連絡がつくし,なんと言っても待ち合わせなどに便利。
可愛い孫の写真を待ち受けにしていつも見ることができるし,
すぐまた新しい写真をメールで送ってもらえる。
また,メールを利用すれば,相手の都合のよい時間帯を気にせずに連絡を
入れておける。
(というか,このオバハンは
「私はメールだって打てちゃうのよー」
ということが言いたいだけのようにも見えた。)
などなど,携帯電話がいかに便利なものであるか,ということを,
具体例を挙げながら主張。

かたや,否定派。
そのグループの中で一人だけだった。
彼女の主張は
「でも,携帯って重いやろ。」
うーん,その主張,弱い。薄い。

肯定派の一人が,おもむろに自分の小型でコンパクトな携帯を取り出し,
「でも,ほら○○さん,今は,こんなに小さいのもあるわよ。」
と畳みかける。

でも,否定派の○○さんは
「でも,携帯って重いし。」
おーい,その一点張りですかーーー
弱い,弱すぎるッ
薄い,薄すぎるッ

もうアヤさんと私は声を出して笑いたいのを必死でこらえて聞いていた。
時折,目で会話しながら。

そして,何を言っても
「重い」
の一点張りの○○さんに匙を投げた肯定派は,
お互いのメルアドと番号を交換しようという話にシフトしていた。

すると,全員何やら鞄からゴソゴソと取り出してきた。
それは手帳であった。
そして,みな一様にそれを広げ,えーっと,と言いながら
メルアドと番号をペンで写し始めたのである。

えーーーーーーーッ
あれだけ使いこなしてるふうだったのに,
赤外線通信じゃないのーーーーーッ

アヤさんと私はもうこらえきれなくなり,
うつむいて肩を震わせるしかなかった。
コメント
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