友,遠方より来る

2009年05月06日 20時03分10秒 | Weblog
このブログに時折コメントを寄せてくれる「ぱぴ」さんは,
大学時代のクラスメートである。

彼女とは,大学に入って一番最初の授業で知り合った。
席に着き,何とはなしに教科書に目を落としていた私の横へ

「ここ,いい?」

と,声をかけてきたのが「ぱぴ」さんである。
その時からすぐに仲良くなり,それからの20年以上の友人である。

彼女はたまたま同じ県の出身で,また中学高校とブラスバンド部だったという
共通点もあり,すぐに仲良くなったのだが,
それよりも,私が「ぱぴ」さんのことを大好きになった理由のひとつが,
彼女もかなりの「毒」を持っていた,という点である。

「ぱぴ」さんは,話し方はいたって,冷静で優しい口調なのだが,
たまに「えッ!?」と二度聞きしたくなるような暴言をいたってさらりと
言ってのける。
そんなところが大好きで,また,女子特有のベタベタしたところがないのも
好ましく,「ぱぴ」さんと私はとても心地よい距離感の中,
友情を育んでいた。

そんな彼女から,先日メールが来た。
GWにそちら方面へ旅行を計画しているので,会いに寄る,と。
わー!なんて楽しみなんだろう!
もう彼女の結婚式以来,6年くらい会ってない。

彼女は今,川崎に住んでいるので,飛行機でこちらへ飛び,
レンタカーで中四国をまわる3泊4日の旅らしい。
私の所へは5月4日に来る,とのこと。

さて,当日。
我が家は県道からちょっと細い道を入るためわかりにくいので,
近くの生協にて待ち合わせをする。
「ぱぴ」さん一家,登場。
車が停まりきらぬうちに「ぱぴ」さんが車から駆け降りてくる。

「きゃー,あさひぃー!」
「きゃー,ぱぴさぁん!」

「あさひ,全然変わってなーい!若ーい!
 って言うか,若造りー!」

「ぱぴ」さん・・・相変わらずアンタの「毒」は健在だね・・・
のっけからのカウンターパンチである。

彼女のダンナ様はそれは優しく,また息子のだいち君(3歳8か月)もめちゃ可愛い。
「ぱぴ」さん,幸せにしてるのね,よかったよかった。

だいち君が車にずーっと乗っててストレスを溜めてるので,ということで,
近くの公園へ行き,ダンナ様が遊ばせてくれてる間,おしゃべりに花を咲かせる。

「ぱぴ」さんは若干晩婚だったので,こどもがまだ小さい。
なので,今年からの幼稚園デビューに彼女はいささか不安を抱いている,
と以前からもらしていた。
お母さんたちと,うまくやっていけるだろうか,ママ友はできるだろうか,と。

私はそのことを「ぱぴ」さんに尋ねてみると,案外うまくやっていけてる,
とのことだった。しかし,彼女はぽつりとつぶやいた。
「まぁ,確実に10歳は離れてるけどな・・・」
ま・・・まぁ,しょうがないわな・・・

あ「昔,どんなアイドルが好きだったか,っていう話題になっても,
正直に『シブがき隊』とか答えたらアカンでぇ!」

ぱ「うん,わかってる,わかってる」

などと,イタイ会話をマジになって繰り広げる私たち。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そうこうするうちに「ぱぴ」さん一家が次の目的地へと発つ時間が来た。

「ぱぴ」さん,本当に来てくれてありがとう。
なんだか,気持はそのまま大学時代にタイムスリップしたよ。
どんなに離れていても,しょっちゅう会えなくっても,
心はあのバブル絶頂期,昭和から平成へ変わった頃のままだよ。
と,「ぱぴ」さん一家の車を見送りながら,
少しおセンチになってしまったあさひなのでした。
コメント (2)
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