無事京都へ着き、友人Tが車で迎えに来てくれた。
覚悟したよりも暑くはなく、
拍子抜けしたが、嬉しい番狂わせ。
ずいぶん体が楽だ。
以前も書いたかと思うが、Tは早口で弾丸トーク。
普段は、早口で弾丸トークの人というのは、
私にとって最も苦手なタイプなのだが、
なぜかTのそれは耳に心地好い。
唯一の例外だ。
Tはダンナさんとの口喧嘩の時も
得意の弾丸トークで容赦なく攻めまくる様子。
その口喧嘩の際、特に腹が立つことがあるらしい。
Tのダンナさんは京都の寺の息子、つまり生粋の京都人。
昨日や今日、京都に住みはじめたわけじゃない、
という自負があるらしく、何かにつけそれを匂わせるらしく、それが腹立つ、と。
中でも一番腹立つのが
「やっぱり京都には都(ミヤコ)があったからな(だからよその土地とは格が違う、の意。)」
というフレーズだとか。
Tはこれを聞くとムカムカムカーッと怒りが立ちのぼるらしい。
「『オマエが遷都したんかッ』って思うわ!!!」といきり立つT。
いやいや、Tよ、あんたのその
「オマエが遷都したんかッ」
っちゅうツッコミはなかなか面白いぞ。
私はゲラゲラとウケまくった。
とにかく何でも結局京都自慢になり、
しまいには
「京都は暑いからな」
「京都は盆地やからな」
てなことまで自慢話になり
ワケがわからんようになるとか。
それもまたTの弾丸トークで話されると
この上なく面白いんだな。
で、Tがママ友仲間で
「ダンナさんが生粋の京都人」
という人に尋ねたところ、
皆さん一様に
「ウチもよッ」
「ウチもウチもッ」
「もうーホンマにーッ」
「腹立つよねーッ」
と大いに盛り上がったとか。
あのー、これをお読みになったかたで、
生粋の京都人のかた、
失礼があったら何とぞご容赦ください。
秘密のケンミンショーでも観てるくらいのノリで
そこのところはよろしくお願いします。
そんなこんなでTとの楽しいお食事を終え、
今、私は別の場所へ向かっております。
T、ありがとうね、楽しかったぁ。
しかし、仏さまに仕える身のダンナ様に
そんなに容赦なく攻撃して、
Tにバチが当たらないのだろうか、
と心配しながら京都をあとにしたあさひなのでした。