「オタク」な子ども

2010年08月11日 09時47分55秒 | Weblog
先日の京都行きの記事(2010.7.28記事「京都自慢」参照)
などでたびたび登場した友人Tより,数日前にメールが来た。

T一家は先日,2泊3日で東京デイズニーランド&シーへ行ってきたらしい。
娘さんAちゃん(小4),Rちゃん(小1)は初ディズニーだ。
で,その道中の新幹線で,東京へ着く時に車窓を眺めながら
次のような会話が一家で繰り広げられたらしい。
以下,固有名詞以外原文のまま。
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新幹線の中で初めての東京を説明した時にね
T「Aちゃん,Rちゃん,これが,日本の首都でな,一番大きな街やで!え,中心や。すごいやろ~」
Rちゃん「え,一番すごいの?一番偉い街なん?」
T「ううん,偉いっていう訳ではないよ・・・」
・・・って言うか言わんかの時に,
ダンナさん「一番大きい街ってことやで。イチバン偉いのは『京都や』。」
・・・やて。
いつも遠回しに言うてたダンナやったけど,まさかもろ自慢するとは・・・
あのブログ(注:私が記事でTのダンナさんのことを書いたこと)から間がないんで,
ほんま驚きでした。
サッと聞き流しましたが。
娘たちにはあんなこと言わんようにしっかり教育せんとあかんな,
とあらためて気を引き締めなおした瞬間でした。
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いや~~笑ってしまいました。
ダンナさん筋金入り。
ここまで来ると天晴れです。
あ,再度ご注意しますが,これを読んでいる生粋の京都人の方,ごめんなさいね~。
何度も言うようですが「秘密のケンミンショー」を観ているノリで!

あと,Tの文章にも笑ってしまった。
さらっとキツイこと書いてるけど嫌味がなく,清々しい。
やっぱり,Tとは気が合うな,とこれを読んでも思ってしまった。

考えてみれば,Tと私は高校で初めて同じ学校になったのだが,
お互い別々に過ごしてい少女時代がたまたまよく似ているということに気付いた。

Tは野鳥が大好きな少女だったらしい。
小さい頃,毎日のように鳥の図鑑を見て名前を覚え,
庭に訪れる鳥を観察していたそうだ。
そして,時々,日記に鳥の事を書いたり,詞を書いたり,
窓ガラスにぶつかって気を失った野鳥を保護したり,
と,いう毎日だったとか。
日本野鳥の会に就職できないのか,と真剣に考えたことも
あったようだ。

確かに,大学生の頃,一緒にドライブをして鳩がサーッと横切り,
私が何気なく
「あ・・・ハト・・・」
と言ったところ,Tはすかさず
「あの胸の色は『キジバト』やな。」
と,さらっと言い,私は度肝を抜かれたものだ。
キジバトかどうかなんかこの際知らーーーん

でも,奇しくも私も似たようなことをしている少女だった。
私の場合は犬だった。
以前も書いたが登下校の途中に飼われている犬をほぼ掌握し,てなづけていた。
もちろん我が家で飼っている犬も全力で面倒をみていた。
大きな犬は檻で飼っていたのだが,よくその中に一緒に入って
ぼーっと過ごしたりもしていた。

また,一日にひとつ,作文を書いていた。
題材は詳しくは覚えていないが,犬の事はもちろん,
その年に初めて食べた果物の事や(例えば「すいか」というタイトルだったり),
お出かけした時に遭遇した出来事など,
今思うと現在のブログの原点はここにあるのかもしれない。

そんなふうに,ある意味やや「オタク」気味?な少女だった私たち,
ウマが合うのは当然と言えば当然かな。
いろんなことを観察しては,そのことを考察してクスクス笑ってるんだから,
今も昔も変わらない。

考えてみれば,うちの息子もある意味「オタク」だなぁ。
変わり者というか・・・
以前も書いたが,今は高校野球観戦に夢中。
この夏の高校野球のデータブック(?)を買ってやったら大喜びし,
熟読して夢中になっている。
トーナメント表にペンで印を毎日つけることも忘れない。
もちろん,夜はテレビ朝日の「熱闘甲子園」もチェックしてます。

音楽教室の生徒を見ていても,「オタク」気味な子どもはかなり面白いし,
彼らの音楽性もそれに連動して相当面白い。
そういう子が作る曲というのはたいてい味わい深く,
世の中に出回る優秀作ではなくとも,なかなか滋味がある。

「オタク」な子ども,捨てたもんではありませんぞ。
コメント
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