ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

艱難辛苦(カンナンシンク)

2018-04-03 05:51:12 | のほほんの記
1978年スイスの地で韓国人の青年と出会いました
お互いに1人旅の途上で
そこには我々の他に東洋人はいませんでした
聞けば
西ドイツで働いていて
2週間の休暇を取り レンタカーでヨーロッパ各地を旅しているとのこと
韓国の行く末を案じ 使命感に溢れ まるで修行僧のような青年でした
日本人である私に壁を作らない
その時出会った唯一無二の韓国人でもありました
会話は主に英語
青年は韓国語は勿論の事 ドイツ語 中国語にも 堪能でした
日本語も少し理解をしていたようにも思います
半日ほど行動を共にしました
いろんなことを語り合いました
そんな中で
韓国の若者達が多く西ドイツで働いている事を知り
とても驚きました
詳しい史実は割愛しますが

深夜『国際市場で逢いましょう』の韓国映画を観ました
朝鮮戦争時の混乱から今に至るまでの物語です
主人公が西ドイツで働くことになるくだりも出てきます
青年から聞いた当時の事に想いが至り
万感胸に迫るものがありました
『辛い時代に生まれたのが自分でよかった…』との主人公の言葉に
泣けてきました
私は苦しい経験など何もなく
今日まで 自由を甘受して生きて来ました
その時相対した韓国の青年は 
当時はまだ『艱難辛苦』の中にあったことを
改めて思い知り胸が痛くなりました
今どうしているであろうか
今年古希を迎えるはずである
国の為に心血を注いだ人生だったのかな



にゃんともすんとも・・・
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2 コメント

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ふじのりんごサマ (ふき)
2018-04-03 12:04:46
人種宗教国籍性別年齢を全く意識することなく
人と向き合えてしまう
若い時の私はそんなこてこての博愛主義者でした
今は若干保守的な人間です
深夜韓国映画を観ていて 自分の若き頃の息吹を思い起こしてしまいました
青年は小柄で華奢 
一重の典型的な当時の朝鮮人の面立ちをしていました
とても教養が深く 男気があり カリスマ性もありました
小泉純一郎氏に似ているかな…
未だかつて
彼を超える人に出逢っていません 
ちょっと思い出してしまいました
なにしろ『凄い人』その一語につきます
SNSで探したりもしましたが 
一期一会の縁でも それもまたよしです


りんごさん
同じ時代に生きているだけで
みんな人の縁
いがみ合うのではなく 仲良く暮らしたいですね
『辛い時代』は人が作るものです

私はのほほんとした性格です
なんくるないさ~で 全てまるめこんでしまいます
アクティブなりんごさんに
『艱難辛苦』など無縁の世界だと思いますが
でも
逃げちゃって下さい
ちゃんと応援しています





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耳が痛いよ~ 泣 (ふじのりんご)
2018-04-03 10:46:43
ふきさん、お久しぶりでーす。
いつもブログ、読み逃げ ご免やしておくれやす

凄い!いいお話、さすがあっちゃこっちゃ旅されたふきさん ならではの貴重な体験

心開いて話し合えた時間だったんですね
お話聞き上手は、その頃から

いつもどこでも、未来を見つめる素敵な方がいるんですね

ボーっと過ごして、艱難辛苦から逃げたい身 チョットつらい デス
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