ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

『貴重なる感情』 

2018-11-10 16:12:12 | のほほんの記
名前を記憶していない。そもそも名のる事が意識の彼方に飛んでいた。
出会った瞬間から、以前からの知己の如く我々の間には何の垣根も存在しなかった。
40年近く前に遡る。その時スイスの山あいの村にいた東洋人は、その青年と私だけであった。
青年は韓国人で、西ドイツで働いており2週間の休暇を取り、レンタカーでヨーロッパ各地を1人旅していた。
当時のドイツはまだ分断国家で東西に分かれていたが、
多くの韓国人が西ドイツで働いていると青年から聞き大そう驚いた。
敗戦国同士、日本の方がより西ドイツと近しい関係にあると思っていた。
青年に言わせれば、同じ分断国家だから、心情的にはドイツと韓国は近い関係にあるそうだ。
そう言われればそうなのかもしれないと思った。
その時ですら戦後34年経っていたわけだし…。

25歳の私はヨーロッパ各地を自由気まま1人旅をしていた。
現地で働いているであろう韓国人の青年によく声をかけられた。
皆一様に「韓国人ですか?」と話しかけてくる。
その目は冷めていて日本人とわかっていながらの質問に思えた。
「いいえ日本人です」と答えると、その冷たい目で私を一瞥し踵を返した。
未だにわざとらしく話しかけてきた彼らの心情が理解できないし、
その時の彼らの表情が脳裏に焼き付いて離れない。
先の朴大統領は日本に対して5000年の恨みと言っていたが、
ヨーロッパの地に来てまでその重きを突き付けられるとは…。
それでも彼らの頑張りを応援する気持ちが私にはあった。

スイスで出逢った青年は、小柄で細く、
今まで声をかけてきた韓国人の青年の誰とも違っていた。
青年は最初から「日本人ですか?」と声をかけてきた。
我々は何のわだかまりもなく、出会った人生の時間など関係なくうち解けていた。
『時間』の長さなど、そんな物は何の意味も持たなっかった。
韓国人とも日本人とも違う魂の青年だった。
我々は寸暇を惜しんで語り合った。時には心で。
彼は私がそれまでの人生で出会った誰よりも素晴らしい人間だった。
時々醸し出す心の陰影も私をどきりとさせた。
語学にも堪能で、韓国語ドイツ語は勿論の事、中国語、英語、そして日本語も少しできた。
私は日本語すらまともにしゃべれずの『どうも』だけで100を解する人間である。
人との会話は全て本能だけで理解をする、ある種の天才かもの私です(爆)。
青年の語りを全て理解できました。私がわかるようにレベルを下げていただけかもしないが・・・。
兵役はすんでおり、当時33歳にして独身だった。妹さんから、早く結婚をしろといつもせかされると笑っていた。
電車内で楽しそうに話している我々を見て、スイス人のご婦人が「恋人同士なの?」と話しかけてきた。
自分の隣に座っていたご主人だろうか、立って私を座らせるように促した。
男性は素直に立ち私に席を譲ってくれたが、私は勿論とんでもないと遠慮をした。
人の行為は素直に受けるべきだよと青年が諭してくれた。でないとみんなが困るからね。
人に対してそんな甘えさえしてこなかった私だが、初めて経験する心地よさであった。

青年はどのような人生を歩んだであろうか。国を動かせるような、一角の人物になっているような気がする。
それほどの、スケールを感じさせる人間だった。
ひよっとして名前を名のっていたかも知れずの一縷な望みで、旧姓でFBに登録し彼を探し求めた事もある。
彼とは違う別人が私を見つけ出してくれました。
その彼も『忘れられない人』です。私は実に多くの忘れられない人がいる。焦ります。

青年との別れ際「また僕と会ってくれますか」と言われました。
私は固まってしまったのです。声が出ませんでした。
困ったように笑みを浮かべていたかもしれません。
青年の絶望的な顔を忘れる事ができません。
私は40年経った今も立ち尽くしたままでいます。


ここで書いた事はノンフィクションです
あるブロガーさんの書いてみればの言葉に突き動かされて書いてみました
若き頃の私には人生の日めくりの如く うずくような出会いが数多くあります
旅立たれたすけつねさんを想い
その疼きの中に 今日は身を置こうと思いました







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すけつねさん 💛

2018-11-09 17:01:12 | のほほんの記
すけつねさん 

大好きで 大好きで 大好きで
温かなコメントを沢山頂戴していました
うかつにも 先ほど
黄泉の国に旅立たれた事を知るにいたりました
涙がとまりせん
沢山の愛情を頂いたような気がします
甘えるばかりでした
愛に溢れたブログはそのままに
涙ですけつねさんの優しさを 辿っています
現世で一度お会いしたかった
もっともっとすけつねさんの事を好きになったような気がします

心よりご冥福をお祈り申し上げます
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桜折る馬鹿 柿折らぬ馬鹿

2018-11-09 07:18:12 | のほほんの記


いらないと言ったのに
その実の先行きが哀れで 実家から少し⁈だけもらってきた
木に生っている2割にも満たない量です
味は硬い色付き大根の如し
極狭ベランダで少しだけ干し柿にしてみた
整然と干したいのですが
場所がなく如何に風が当たるかを考慮した結果の乱れ干し
シナノスイートもあり🍎
食べたいが 柿に義理立てをして まだ食べずにいる
人様に差し上げるレベルでもなく
鳥様も寄り付きもせず 
昔は ジャムにしたり サラダにしたりと 食べもしたが
もう食べたくもなし
熟して去れ ごめんね ごめんねー




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こんかいわし

2018-11-08 18:02:12 | のほほんの記


脂ののったうるめいわしを塩 糠 麹 唐辛子を入れて
1年以上漬けて 発酵熟成させた物です
めっちゃ好きです
酒にも ご飯にも あいます
父ちゃんはしょっぱくて 食べる事ができません
こんなに美味しいのにね
子供の頃よくお茶漬けにして食べていました 
今宵の酒の肴です 
生でも食べれると言われましたが 昨日の轍は踏みません
糠をつけたまま蒸し焼きにしました 焦げた糠はこそげ落として食べます 



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水入り・・・

2018-11-08 05:04:12 | のほほんの記

‥諸般の事情は省きますが 我がブログも色々あり 場所移動
飾らずに吐露できる場所がある事は私には有難い
居心地のいい場所であり続ける為に 試行錯誤が続きます


唐突に 『酒』 の事


 

純米酒のちゃん 美味しい酒だわ
我が家の居酒屋コーナーでご満悦
今宵も珍味で いっちゃいますが 夜が待ちどおしい 
だって この配置ですもんね 気になるでしょう 

 


気になる事がもう一つ
福ちゃんのラベルが 
黒白で赤のモンドリ とてもシンプルで素敵なんですが
この黒白の素敵さ 
同じ様に最近どこかで感動したことがあったと なかなか思い出せないでいましたが
やっとです 思い出しました
稀勢の里さんが 土俵入りをされる時の 化粧まわしが黒白でした 黒白の表現はまずいかな‥
生でその土俵入りを拝見する事があり
そのシンプルな存在感にドキリとしました
写真には撮らせて頂きましたが
その写真をSNS等に載せてはいけないとの 社会の決まり事があるみたいで 載せれません
いや 素敵だったんです

とてもすっきりしたので 今日もなんとか頑張れそうです
夜も楽しみだし アナザ珍味またご紹介しますね 




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珍味

2018-11-07 20:59:47 | のほほんの記
  

『もみいか』大好きであるが
ちょっと失敗
お店の方に教えて頂いた調理法は
私好みの味ではありませんでした
勿論それもおいしいのですが
焼いた後 熱湯に浸すのではなく 
そのまま食べる方が 断然好き
買ってきたのを 焼いた後 全部お湯に浸してしまった
これだと旨みが外に逃げてしまうではないか
なぜにそんな調理法を教えるかな
う~ん悔しい ヤケ酒だぁ❣




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夕顔

2018-11-07 05:38:12 | のほほんの記

『夕顔』ユウガオ
故郷ではなまって『ユウゴー』
私が小さき頃の母の味です
よく薄味の煮物を作ってくれました
昨日作ってみましたが 母の味は出せません
でも美味しくできました
丸ごと1個姉からもらってきました 他野菜も沢山
 
姉が不作と言っていた柿も それは渋柿のみで
甘柿はたわわに実っていました
欲を出して沢山もらってきました 食べきれるはずもなく 
干し柿にするつもりです
甘柿の干し柿など作った事はないですが…

今思えば小さい頃から
食の環境に恵まれていて
美食の中で育ちました
母の力は偉大であると思います
15歳で家を離れてしまいましたが
半世紀以上経っても母の味は覚えています
『おふくろの味』とは何か違う
『遊び心と知に溢れた料理』でした
そんなことは 大人になってから気が付きましたが
ドラマのワンシーンのように
時々の 母の料理が蘇ります
永遠に追いつけない存在です

さて
我も朝食の準備です
雑です




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『私の居場所』

2018-11-06 05:50:12 | のほほんの記
日本は狭いんだか広いんだか
故郷から家に戻るまで9時間ほどかかっています 車です
休憩時間も入れてですが トータル1時間も休んでいないような気がします
父ちゃんは疲れはて爆睡
私も疲れ果て ブログ 
気力 体力の衰えは 年々歳々 容赦なしです
父は1人っ子であったため 故郷には
血のコユイ親族はもうみな逝ってしまっていて誰もいません
逝ってしまった皆のお墓参りを順繰りにしていると
遠くで「こんにちは」との声が
私も大声で「こんにちは」と返します
如才なく話かける元気はなしでした
後で姉にあ奴は誰だと聞いたら
懐かしのゲンちゃん(仮名)でした
いつも丁々発止でやり合い 3つほど年上の私ですが 泣かせていじめていました
もち能登弁で出身地はバレバレですね… その会話を再現できるほどです 私が小1ぐらいの時のハナシです
残念 ちゃんと挨拶をすればよかった
また会う事があるかな…
姉もお墓に来ていて 
私が誰であるか ゲンちゃんはわかっていたから 
あんな大きな声で挨拶をしてくれた訳ですね
これはちょっと 自分の情の無さに悔いが残ります
まだまだ人間ができていません
田舎の のどかさに遠慮をし
都会のクールさに はき出され
私の居場所はどこであろうか…

朝ご飯の準備をしまーす




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不発 ノドグロファイター

2018-11-05 22:18:12 | のほほんの記
毎年11月の頭に墓参の為帰省します
不謹慎ですが 
美味しい物を食べる事も目的の一つ 
極上の一品 ノドグロ
今年はどのお店もノドグロを扱っていませんでした
入荷してこないとの事でした
去年は多くのお店がノドグロの のぼりを掲げ旨さをアピールしていましたが
今年は見かけませんでした
ノドグロはどこにいってしまったのでしょうか…

ノドグロがダメなら牡蠣 
能登中島の牡蠣は今が旬です
それがどのお店も予約が必要とか
閉まっていたりと
なかなか牡蠣にありつけません
最後に訪れたお店も コースの予約を受けていて🙅との事でしたが
「東京から来たんです」と 泣き落としの交渉の結果
少しだけならと食べさせていただく事ができました

焼いて何もつけないで食べるだけ
めっちゃ美味しいよ~

      


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2018-11-05 10:32:52 | のほほんの記







人生64年目にして 初めて漁を見る
何漁なのか
何が獲れるのか
お聞きしたかったけれど
離れてそっと見学
漁をされる方の姿がなんとも美しく素敵でした 

石川県千里浜にて




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秋の夜長の人生考

2018-11-05 02:39:16 | のほほんの記


またもこんな時間に目が覚めました
今日東京に戻ります
平日のUターンだと9時間はかかるでしょうか…
こんな事でも
車の免許を取っておけばよかったと後悔する私です
田舎の暮らしでは 年配の方でも
運転するしないは別として 殆どの人が免許を持っています
あまりにも運転が下手な姉も
田舎での生活で一度車を手放しましたが
結局車なしでは生活が大変で
また車に乗っています
姉は一人暮らしですから車がないと尚更不便です
よどみなく 徒然なる思いを書く事ができますが
やめましょう
色々な思いが去来します




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つるむな!

2018-11-04 10:34:05 | のほほんの記



父母娘
つるむな
と姉
娘が嫁に行けんよ






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深夜空便

2018-11-04 02:30:35 | のほほんの記
深夜空カラ便

いつものごとく 眠れません
深夜スマホで 書いています
昨夜は焼肉三昧
故郷に帰れば 必ず訪れるお店です
極上の旨さ
値段もそれなりにですが
年に一度の事 ケチりません
なによりも嬉しかったのは
姉が元気でいてくれた事です
今夏は命からがらの大変なことを経験した姉
その姉が 一番もりもりと食べてくれました
私の半分くらいしか体重がなかった姉が
食事療法で 体質改善をしていました
ふっくらとし
健康を取り戻していたのです
それでも48kgほどだそうです
私は病的なデブ
姉に続かなくては
こんな事 甘いお菓子を食べながら
おこたに入って 書いています
早打ちできずの イライラポン
お茶が飲みたいなー




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夕日

2018-11-03 17:22:56 | のほほんの記


朝日から夕日
日本横断しました




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60年振りの 厳しさ

2018-11-03 14:16:30 | のほほんの記

金沢は人で溢れ
駐車場はどこも満杯
勿論食べ物屋さんも
お弁当を買い 車の中で食べています



昔遠足で来た山に登りました
もち車で
こげな道いつできたのかな…




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