タイ航空、食いつぶされた天使の羽
https://www.youtube.com/watch?v=T1QO4M9wMPI
先月、タイ政府がタイ航空(TG)を会社更生法を適用して再生を諦めて潰してし首から締めるか、急所を探したが日本航空と同じでナショナル・キャリアも軍政のイメージも考えて誰も手を汚さずに裁判所の判断にというどうでもいい処理だが、外国人の目には余計に暗い未来の到来だ。決して新型コロ . . . Read more
洪水デストピアはAdobeの日常化
バンコクの王室が水没しないのはチャオプラヤ川の底にブラックホールがあって全国のシャーマンがネットワークで水位を調整しているというハナシを占い師が話しているのを聞いたことがあるが、大洪水の時だって河口へありったけの船が一列に並んで一斉に水を海に向けて吐き出すようにする様子をテレビで全国向けで放送してているのも王室の誠意の賜物という、いま思えば前国王の最後の演出だが効果はというと誰も口を噤んで無言。
カナダ人がイラストしたデエストピアの洪水バンコクの予想のイラストが格好いい。アユタヤのユートピアのような予想図はバンコクの完成もしない交通網のメタファーのようで洪水は水が引かない方が神秘的でインドネシアの風景はバンコクではない。このイラストもよく見るとカナダ人がAdobeを駆使して素材を持ってきて組み合わせたもので現実に雨に濡れて立ち尽くしていると風景の感覚はこれに近い。面白いのは高速の上の指導者風のマンガで威厳など何もないがこれは民衆の気持ちに沿ったもの。風景は長くバンコクにいると直ぐに交差点が特定できるし、右側のタイ語らしき看板の事務所に出入りしていたのでこの内部まで現実感があるのでVR以上の感覚がある。
他の写真は浸水で悩んでいる都市をサラダボールのようなコンクリ・ダムで丸く囲み・・・これでどうしようと言うのか?ベネチアでも大規模な高波対策のドキュメンタリーをみたことがあるが、世界中がこうだと美術品の避難場所も悩ましいだろう。
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アピチャポーンの初期の作品でカンヌ受賞作の「Blissfully Yours」をダウンロードして観直していたら、なんと昔タイ国内で買ったのとはまるで違うので驚いた。やはり本物にはホンモノの無修正ペニスの風格を発見した。発見したついでに英語の字幕が気になって、というかこれはこれでいいのだが、日本人にはワンテンポ遅れてしまうのでタイ語を聞いて英語で確認、それを日本語で字幕に。英語のファイルを日本語で. . . . Read more
最初から閑話休題。バンコクでアイリッシュの友人が出来て、英国人とどこが違うのが解らないがアイリッシュと強調する。日本人の在住人数と同じで何人くらいのイギリス人がタイにるのか判らないが、ほぼ日本人の1/2という数字でかなりの数であることがわかる。ビジネスをジブンやっている彼は一人でタイ投資委員会へ行ってBOI認可を受け税金を免除と在留を二年間を勝ち取った強者だ。しかも不解能泰語で英語だけで生きている人間だ。私も真似をしようと知り合いの弁護士にBOI申請書類を見せたら、「これは完全に経理事務の書類ですね」と言って、弁護士だけでは喰えないのので会計の資格を取ろうと決意するなど思わぬところで影響を及ぼしている。そういえば彼は長い間大手会社の経理で仕事をしていた専門家なので当然のことだが、日本の工場がBOI認可を取得するのにどのくらいのカネと労力を費やしているか知っているので全く情報は大切でカネなどなくても認可を受けることができるのだ。 . . . Read more
イサーンという東北の意味のタイ語は声調からして物悲しい。初めてこの言葉を聞いたのはNHKで放送したタイ映画「田舎の教師(旧バージョン)」からで、これも物悲しいケーン(タイ/ラオスの笙)の響きとセットになって記憶に深く刻まれた。あの当時、昼の弁当が作ってもらえず、学校に行けなかった農家の子供達はいまはどうしているのだろうか。デュシャンの「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」の作品は上 . . . Read more
こういうバンコク都が提供しているステレオタイプの短編はすごく苦手である。良家のお嬢さんがデパートで買い物。帰ろうとしたところに、駐車料金が無料になるレシートまで少し合計金額が足らない。どうせ生理ナプキンは毎月使用するものだし、買って帰ろうとしたのが大間違い。売り場はどこもセール、セールでこういうものに女性は目が釘付けになるものらしい。バンコクにないものは福袋のような景品で、ここで始めたらすごく売上増になるのにと思うが日本のデパートの福袋にしてもテナントが泣いているということだし、こういうことはタイではやらないものだ。 . . . Read more
ゴダール「さらば、言語」を英語字幕をインストールしてみていた。スマホの設定とか、いじながらではないと長いフランス語の朗読は字幕にはないからだ。ゴダールの映画の中の愛の環境は先端だったが、やはり一妻(主婦が一人で行動)での詩を伴う不倫はやはり3Dの実験映画に相応しい。あの素晴らしい恥毛を目の前に突きつけられたり、紺碧な海と美しい船で日常世界を離れインスピレーションを刺激する。が、下半身だけなのでこれも断片である。興味あるものしか書けな いのは自分の日常生活でもあるからだ。GoProを片手にしたゴダールの姿は東京の住宅地にいたら職質の対象で、「何かわだかまりがあるんじゃない?」「実は3DE映像の実験的作品とか~」。「そうですか、前衛の方なのですね」ということにはならず、パリの住所、氏名を聞かれ犬のように追い払われる。以下は、3D映像に関してアナログとデジタルの隙間について学習した。プログラムについて一度、会いにいこう。http://www.horschamp.qc.ca/spip.php?article573を日本語に翻訳したもの。 . . . Read more
バンコクの時間の潰し方は昼間は隠れ家屋台で食事、そして午後はチャオプラヤの見えるホテルかアジアに進出を始めたばかりのスタバで推理小説というパター ンだった。インドレストランのHimali chachaはその中でも当時はチャルンクルンの小さな店で細々と経営していたので、長々と雑談ランチでも気にすることなくラシーをお代わりできた。オー ナーはなんでもバッテン卿のコックさんだったそうで、「バッテン卿」?。どこかで聞いた名前だが、思い出せない。 . . . Read more
バンコクの4-5年経ったビルなんかどこも地盤が沈下して元の地面より50cmは下がってるのは顕著である。あの100年ぶりの大洪水はどこかに行ってしまったかのように、あの陣頭指揮を取っていたジンラック首相も弾劾裁判とかで、海外にも自由に行けないような籠の鳥になって久しい。クーデターで王室が承認したので、あの八百屋のオジサンのような口の聞き方をするパイユット軍司令官は暫定軍事内閣で首相になった。一連のクーデター前の出来事を振り返ってみると、完全に劇場の台本によって仕組まれた政変で、何かと権力者にとっては選挙で選ばれた政権はまったく受け入れられなかったようだ。では一体誰の筋書きだろうかと妄想すると、思い出して欲しい。 . . . Read more
闇の中の天国 Dark Heaven (1958) 脚本Suwat Woradilok 監督Rattana Pestonji ミュージカル、コメディ、ロマンス、夢 貧乏な孤児の娘Nienが空腹に耐えかねて裕福そうな官吏からバミーのサイトゥン(持ち帰り)の袋をカッパらい、駆け足で逃げる。官吏と警察官が後を追いかけるが、丁度道路脇で休んでいるバタ屋のChooに助けられるのを契機に2人は恋に落ちる。しかし、幸せは長く続かない。Chooが兵役に付くため家を空けることになり、Nienは一人でゴミ拾いをして生計を立てる。ふっとした切掛で大金持ちのマダムと知り合い、子供のいないマダムは娘のように面倒をみて、Nienはピアノのある大邸宅で暮らすことになる。多くの若い金持ちの男が言い寄るなかで彼女はChooを思い帰りを待つ。その後、爆弾で視力を失ったChooが帰宅して、希望を捨てないで美しいNienと2人でゴミ拾い人生にというハッピーな内容。 . . . Read more
監督のマイケルGlawoggerは「問題を抱えた日常世界の美(NY Times)」の映像を撮り続けているが、この2012年の最新映画「売春婦」は三部作でバンコク、メキシコ、インドの売春最前線という危険な現場をタイ以外は当局の検問済だという。制作費200万ドルの売春ドキュメントを正面から向き合った世界はわたしのバンコクの日常社会で、歳を重ねるごとに辛くなって「問題を抱えた美の日常世界」を一度でも利用したことのある一人として何も言い訳など言える筈はないし、苦しみは永遠に続く。仕事明けに彼女たちは仲間を連れ添ってホストクラブで散財。性のストレスは性でというのが日本と共通だが、タイの娼婦の明るさは突出しているのは背後に著しい経済成長があってこの職業の他に選択肢は多いためだろう。監督はデジタルよりもフィルムでの撮影を好み、作品は微妙に見慣れた映像とは微妙に異なり重く、そして生々しくもオモチャの国のようでもある。50年後、仮にこういう世界がバンコクから完全に消えてしまったらバンコクではないし、その時にこそ貴重な文化人類学の詳細な資料として作品は評価されるべきだ。 . . . Read more
「メコンホテル」 即興憑依映画 トライアルと実際に全編を通して観るのとほとんど内容は何も変わらなかった。「メー・コートード」(お母さんを許してね)というのはメー(母)を一人称半で呼んで、あたかも娘の内蔵を喰らうのを肝喰の霊(ピーポープ)に責任転嫁させているが、すごくメコンの環境に馴染んで風のように聞こえる。 ホテルの部屋の窓からはメコンと西側は一本の田舎道が見える。あの道はバンコクに続いて若者の夢と希望の吸い取り紙だ。メコン沿いのバス亭のような空き地で母と息子は理由もなく穴を掘り、娘の死体を埋める儀式。メコンのように永久に繰り返す川のように明日からの生活も何も変化がなく。ノイの弟も、恋人も同じ顔のようだが、それもどうでもいいほど退屈が人間の意志までも奪い去る。 メコン・マジックのエンディングはウォーターバイクのジグザグ走行で、洪水の真っ最中にジンラック首相が出席してチャオプラヤー川の儀式を連想させた。 王宮やワットプラケオを洪水の被害から少しでも救おうと、バンコク中の船、ボート、バージ船が集合してエンジンを下流の海に向けて全開させ、濁流を追いやろうとする作戦だが見ていて劇場国家のライブ・パフォーマンス。今になってみるとジンラック首相(当時)がタイから追い出されそうなのは生贄としての最初の首相になった。 . . . Read more
ホテルの天使(2517)
監督:Chatrichalerm Yukol
出演:Viyada Umarin Sorapong Chatree
https://www.youtube.com/watch?v=dzvxVsdJIns#t=17
東北大地震の時のテレビのACはいまもあの時の不安を思い出すが、地震の混乱が少し収まりかけてバンコクへ来たらまたここでも大洪水で就任したばかりのジンラック首相が鱒 . . . Read more
タイで洗濯屋に出したワイシャツを広げるとあの懐かしい洗剤の匂いが部屋中に広がり、日本の狭い住宅の路地に侵入していく。昨日はタクシンの不正蓄財の判決日だったが、ここでは当たり前のように誰も興味がなくアジアの株式指標でもタイのSETインデックスは無視される。春節で中国人やタイの金持ちが銀座で衝動買いしながら闊歩する状況にも、何も疑問も持たずに就活に走る日本人の若者達。まるで他の次元のような勤勉さでトヨ . . . Read more