かがむと痛む前屈障害型腰痛は、
ごく一般的なもので最近は小・中高生にも増えてきています。
原因の多くは、悪い姿勢や不適切な動作にあり、
予防や治療のためには日赤医療センターの推奨する
腰椎前彎維持(LLST)療法が有効とされています。
前屈障害型腰痛は、
働き盛りの人に多く、
原因のほとんどは、
悪い姿勢や日常生活における不自然な動作によるものです。
この場合は、姿勢や日常生活での動作のほか、
作業環境を改善するLLST療法が予防、治療の両面で有効です。
LLST療法は、
腰椎の自然の反り返りを回復するのが狙いで、基本は次の4点です。
既に前屈障害型の腰痛がある人は、
①痛みが生じる姿勢や動作をできるだけ避ける。
②その姿勢や動作をしなくてはならない場合は、補助具を用いる。
③壁を両手で押したり、
既に前屈障害型の腰痛がある人は、
①痛みが生じる姿勢や動作をできるだけ避ける。
②その姿勢や動作をしなくてはならない場合は、補助具を用いる。
③壁を両手で押したり、
うつ伏せに寝て両手をつき、
痛くない範囲で上半身を反らしたりするなどのストレッチングを行う。
④痛みが軽減したら、腹筋と背筋を鍛える。
④痛みが軽減したら、腹筋と背筋を鍛える。
デスクワークでの悪い姿勢が原因で腰痛になった人が、
仕事上痛みの生じる姿勢を続ける必要がある場合は、
補助具としてくさび形のクッションを用いるとよいでしょう。
このクッションをしりの下に敷くと、
骨盤が軽く前傾するので腰椎の前彎が維持され、
それだけで痛みは半減します。
また、飛行機や新幹線など
長時間背もたれに寄り掛かって座るときには
ウエストポーチにタオルを二本ほど丸めていれ、
背中側に付けて座ると効果的です。
予防に大切な腹筋と背筋の強化には、次のような運動が効果的です。
まず四つん這いになり、
予防に大切な腹筋と背筋の強化には、次のような運動が効果的です。
まず四つん這いになり、
片手、片足を交互にあげ、
それに慣れてから、
左右のクロスした手と足を同時に上げて五~十秒間停止する。
こうしたケアを徹底すれば、
若年から中高年までの腰痛は、
半分が自己管理できると思われます。
また、前屈障害型腰痛の中でも
足の痛みがある場合は椎間板ヘルニアなど他の原因が考えられます。
後屈障害型腰痛の人は、
LLST療法はやらない方がよいでしょう。
後屈障害型腰痛の原因には
後屈障害型腰痛の原因には
腰を後ろに反らすことができない、
あるいは反らすと痛みが増すのですが、
その多くは加齢に伴う脊椎の変性、
脊椎の疾患などによって起こります。
それぞれの病気によって治療法が違っているようで、
治療の中心となるのは
理学療法やコルセット、
消炎鎮痛剤の服用などです。
ある程度痛みが治まってきたら
リハビリや再発防止のための腰痛体操を行うとよいでしょう。
ただし、下肢痛や神経症状を合併し、保存療法を行っても
順調に回復しない場合は手術をすることもあるようです。
腰痛予防のための食事腰痛を予防するためには、
肥満を防ぎ、
骨を丈夫にする必要があります。
骨を丈夫にするには、
カルシウムを摂取することですが、
日本人は欧米人に比べてカルシウムの摂取量が少ないようで、
厚生労働省は1日700mg以上の摂取を目標にと掲げています。
カルシウムを効率よく吸収させるために合わせて
ビタミンDやたんばく質もとるようにしましょう。
カルシウムは、
牛乳、チーズ、ヨーグルト、めざし、しらす干し、わかめ、こんぶなどに含まれており、
ビタミンDはマグロ、かつお、かれい、うなぎ、さばなどの魚やしいたけなどに含まれています。
さらに日光にあたり体を動かすことでカルシウムの摂取率が高くなります。
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