私たちの体にある関節のうち、
唯一、
骨がぶら下がる構造をしている肩関節は、
その構造の特徴から懸垂関節と呼ばれています。
人間の腕は、
僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋、三角筋など、
肩関節の周りの筋肉によって
吊り下げられています。
これらの筋肉には、
腕の重みで
常に大きな負担がかかっているため、
肩こりが起きやすいのです。
たとえば、
筋肉自身が疲労しやすい状態であったり、
疲労回復が遅れたりして
肩こりを起こすこともある一方で、
筋肉が引っ張られることによって、
その間に挟まれた神経や血管が
圧迫されることから
引き起こされる肩こりもあるというのです。
また、なで肩は
肩こりを起こしやすい要因の1つでもあるのです。
なで肩の人は
ショルダーバッグがずり落ちやすく、
首が長く見えるといった特徴があります。
なで肩の人で
がんこな肩こりや腕のだるさがあり、
腕を挙げたときに腕から手のしびれや脱力感を感じる場合は、
胸郭出口症候群の可能性があります。
胸郭出口とは、
鎖骨と第一ろっ骨の間にある狭い隙間のことで、
体の左右にあり、
神経の束や血管が通っています。
なで肩の人は、
肩甲骨が下がりやすく、
その周りにある肩の筋肉が引っ張られて、
肩こりや首のこりが起こりやすくなります。
また、神経や血管が引っ張られることで、
腕のだるさや、
ひじから手にかけて小指側に痛みやしびれなど、
さまざまな症状を感じることがあるようです。
胸郭出口症候群が進行すると、
神経の障害によって、
握力が低下して荷物を落としてしまったり、
手が麻痺して
細かい作業がしにくくなったりすることがあるのです。
胸郭出口症候群の早期の対策としては、
よい姿勢を心がけ、
体操を行うことが有用です。
スマホ姿勢も肩こりを招く原因にも・・。
一般的に女性は
男性に比べて筋肉が小さいことなどから、
肩にはより大きな負担となりますし、
筋肉疲労の回復時間がかかるために
肩こりが起きやすく
男性より
女性に多い理由と考えられているのです。
#ウッドタップ
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