大晦日の晩、それぞれの集落の青年たちがナマハゲに扮して、「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」「ここの家の嫁は早起きするがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。
男鹿の人々にとってナマハゲは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす、年の節目にやってくる来訪神です。
ナマハゲを迎える家では、昔から伝わる作法により料理や酒を準備して丁重にもてなします。
男鹿市内の「ナマハゲ行事」は、かつて小正月に行われていましたが、現在は12月31日の大晦日に行われています。後継者不足などで、年々行う地区は減っていましたが、近年、復活の動きもみせています。
昭和53年「男鹿のナマハゲ」として重要無形民俗文化財に指定されました。
平成30(2018)年11月29日、男鹿のナマハゲなど8県10行事は「来訪神:仮面・仮装の神々」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。
子どもの頃、大晦日のごちそうを家族で食べ、紅白歌合戦を見ていると、どこからか「がー-」「ウオー」と近づいてくる
恐ろしいナマハゲがやってくる。家の押入に弟と声をころして押さえられない震えを我慢しながら、早く帰って~と涙がでる
あまりの怖さに今でもときどき思いだし、幼い頃の「トラウマ」を思い出す季節になる。
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