スペシャルアートリップin直島に参加して下さってありがとうございました。
島への旅は大変ですが、みんな楽しんでくれたようで嬉しかったです。
ほんとに、いろいろなことがありましたね（笑）
ー arTrip in Naoshimaへの想い
～ 島とアートとこどもたち ～
数年前から直島、豊島、男木島・女木島などの瀬戸内海の島々へ
アートとに出会うために何度も渡ってきました。
ただならぬ空間
思いがけない自然
身体中で感じる暗闇、そして光
巨大な音
見知らぬ島をアートを探して歩く不安
無数の人々の記憶のかけらたち
圧倒的な人工
日常とはまったくかけ離れた、まったくの未知の世界に触れ
「これは何？」と考える。
それは明日からの日常をきっと色鮮やかに、豊かにしてくれると思うのです。
自分のなかにあふれだした「なぜ」に、自分なりの答えを見つけていくことで
人は自由になれるからです。
わかりやすい文章や映像やエンターテイメントでは湧きおこることのない問い。
島とアート。
こんな世界があることを、こどもたちに知ってもらいたいと思ったのです。
アート作品は、絵画とは違って一枚のキャンバスにおさまる世界ではありません。
その場所だからこそ存在できるもの、空間を覆いつくすもの、自然の中にとけ込んで
いるものなど、ひとつひとつの作品が個性豊かに存在しています。
そしてそれらのアート作品は
天文学、宗教、哲学、色彩学、地質学、建築、光学、などのすべての分野に
つながっています。
つまり自分をとりまく世界と、作品をとおして結ばれているのです。
「これがなぜアートなの？」
その疑問をもつことこそが大切なのだと思っています。
アートは人間が恐れているもの、あたりまえすぎて気づかないこと、
答えを探し求めた（ている）もの、見失ってしまったもの・・・・
それらのものと「出会う」ひとつの装置でもあります。
生きていること、必ず死ぬということ。
アートはそれを強く意識することになります。
「デザイン」とは人がより良く「生きる」ためのものですが、
「アート」には「生」と「死」が介在しています。
だからこそ、癒しがあり、気づきがある。
限られた「命」を大切にしようという意識が芽生えるのだと思います。
アート作品に触れながら、いろいろな世界を体感して、それを人に伝えていく。
アートは人と人をも強く結びつけていきます。
「わかる」「わからない」でかたづけてしまうことのない感性を、
こどもたちに伝えていくこともまた、私のひとつの役割りだと考えています。
アトリエムジカ
アートリップ
