ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

2020年 夏の本棚

2020年07月15日 | 

普段は美術の専門書ばかり読んでますが、その合間に読んだ本のご紹介です〜。





驚異の腸内フローラ 田中保郎著

1000兆個の細菌からなる腸内フローラは、
神経伝達物質の合成に関与し、ビタミンBやビタミンCの合成にも関わっている。つまり腸内フローラが乱れると心や身体も不安定になってしまう。そしえ抗菌や除菌へのこだわりがアトピー、喘息、花粉症やじんましんなどの自己免疫疾患にどう関わるかもよくわかる。後半は腸内フローラを整えるための食べ物がずらり。



感染症対人類の世界史

感染症がどのように歴史を動かしてきたのかが、ザクザクと分かります。古代ギリシアの天然痘、ビザンティンのペスト、中世・ルネサンスヨーロッパでのペスト大流行、そして大航海時代から現代へ。歴史を勉強する上でかなり必要な知識かなと感じます。印象的だったのはロミオとジュリエットにもペストが絡んで話が大きく動くこと。そしてニュートンがリンゴの木を見て重大な発見をしたのはペストの影響でケンブリッジ大学が休校になり、地元に帰っていた時のこと。これが有名な創造的休暇らしい。しかもそのリンゴの木は日本にも贈られて、小石川植物園で接ぎ木され育っていると。驚き。



メンヘラの精神構造 加藤諦三著 PHP

高校生が、友達がメンヘラだと言うから、メンヘラってなんだろうと思って読んだ本。メンヘラとは心が病んだ人のことで、一種のナルシズムなんだと。相手の現実がゼロで、自分の現実だけが唯一の現実。なるほどねー。



ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

非行少年が、ケーキが三等分できないというのも驚いたけど、このRey複雑図形の模写は衝撃。
見る力がこれだけ弱いと、聞く力もおそらくかなり弱かったり、時間の観念がなかったりすると書かれている。かなり独特な世界で生きている非行少年たち。少年院で少年たちと関わり、認知支援をしている筆者の話はとても興味深い。これだけ見えてなかったり、聞き違いをしてるのかと。そして自分としても、楽譜の読み方とかを教えるときなどの参考になった。学校の教育現場も少しこの認知力について考えて対処する必要があると思う。35人のクラスで約5人は歪んだ世界にいる。

コメント
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