ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

羽生結弦選手のバラード。

2018年02月26日 | 講師のつぶやき


  

  ずっとずっと小さい頃からフィギュアスケートだけは見逃すことなく
  見てきました。この平昌の応援のため(テレビ観戦ですが・笑)、
  お休みをいただきましてありがとうございました。
   
  羽生選手のSPの前日には心配しすぎて熱を出し、ものすごい緊張と
  体調不良のなか「バラード第1番」を祈るように観戦しました。

  この数年間、こうやって何度祈っただろう
  どれだけ録画を見てきだろう
  平昌で金メダルを獲ってほしいとどれだけ願ったことだろう
  思いが強すぎて、めちゃくちゃ苦しいときもあった。

  そんな苦しさもオリンピックでのバラードの冒頭のスケーティングを
  観た瞬間、純粋に「祈り」だけになったと思う。

  低いCの音が響き、ものすごく心拍数があがる。
  第一主題が首を回すところから始まっていく。動き始めて
  2つの音(D→C)にかかるスラー。このフレーズのスケーティング
  を観るだけでもじわっと感動してしまう。
  「嘆きのスラー」と言われることの多い、二つの音にかかるスラー。
  一音目のDに重みを出して、2音目のCは弱める。
  この音楽の原則がスケーティングによって視覚化されていく。
  羽生選手は一音目のD音は左足インサイドで前方へ出て、一瞬の
  ブラケット(ターン)で左バックアウトエッジに変わり、
  右方向に美しく糸をひくように流れていく。
  スラーの2音目(C)の音の減衰を描いて見せてくれるようだ。
  まさにピアノという楽器の、音が減衰するということを、
  最初にスケートで表現してくれているように感じる。

  こんなことを書き始めるとキリがないけれども、
  ショパンもピアノの音が減衰するという特徴を最大限に活かして
  まるで複雑で美しいレース編みのように音を編み上げていく。
  その音を羽生選手はすさまじく高い技術力で見せてくれる。
  スピン、ステップ、エッジワーク。ジャンプを跳ぶ前後の恐ろしく
  緻密なトランジション。芸術だ。
 
  SEIMEIもテレビが壊れるんじゃないかってほど観た。
  まだ晴明神社も淡路や御影の弓弦羽神社もお参りしていないけど、
  これは一度くらい御礼参りに行かないとなー。

  怪我したり、ぶつかったり、手術したり。
  ずっと山あり谷ありで大変だったのに、大舞台では必ず羽生劇場を
  みせてくれる。やはり天才なのだ。
  神に祝福されると同時に呪われている。多くの天才たちと同じように。


  中国の解説の方の言葉はすごかったな。思わずメモってしまった。
  
 「運命が勇者に対し『君はこの嵐に逆らえない』と囁く。勇者は低い
  声で言い返す。『私こそが嵐だ』と。羽生結弦選手は運命に立ち向かう
  勇者です」と。

  なんて美しくかっこいい実況でしょう・・・



  日本の雑誌にも素晴らしい言葉があった。毛受亮介さんの文。
  
  ALL LOVE FOR YOU

  あなたの跳ぶ姿に 多くの人が励まされるでしょう。
  あなたが舞う姿を見て 多くのファンが安堵するでしょう。
  あなたが滑る姿を見て これまでの先生はみな誇りに思うでしょう。

  あなたが喜ぶ姿を見て自分のことのように喜び、
  あなたが悔しがる姿を見て自分のことのように悔しがる。
  そして自分に訪れる幸運を
 「私はいいから」とあなたに向けられることを望む。
  
  あなたの周りにいる人たちは、世界一の愛を胸に抱く。
  だからこそあなたは、世界一になるのがふさわしい。


  

  おめでとう羽生結弦選手!!そしてありがとう!!
  恐ろしいくらいに幸せをいただきました。
  とにかくワールドのことより、どうか右足の治療と休息を!!

  宇野選手もおめでとうございます!
  力強く弦楽器をを奏でるようなスケーティング、素晴らしいです!
  でも個人的にはブエノスアイレスが好きです。

  ハビ選手!本当におめでとう!!
  クリケから去っても欧州選手権でまたあなたのスケートが見られる
  ことを楽しみにしています!!母国で素晴らしい選手を育てて
  くださいね。

  そして、、、すべてのスケート選手に感謝!!
  
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の祝日

2018年02月13日 | 講師のつぶやき


 

 雪積もりましたね〜2月12日。祝日。

 
 
 
 畑の雑草も雪の花が咲いています。


 

 やっぱり行かなきゃ法泉寺。

 

 わ〜なんか雪が輝いている。


 

 こうやって木の枝に積もる雪を見たかった。


 

 枝につもってるのを見ると、雪国に来たような気分になるから。


 

 遠くからこどもたちのはしゃぐ声が響いてくる。


 

 雪だけど、祝日で本当に良かった。
 仕事に行く人少ないもんね。


 
  
 鳴門高校グラウンドも真っ白。

 
 

 大池のカモたち。

 
 

 凍ってはないけど今日も寒そう。


 

 今日は平昌で誰が花を咲かすのだろう。


 

 雪を見て気分を高めて、平昌で頑張るアスリートたちを
 今日も全力で応援しようと誓う山本でありました。


 

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トラベラー まだ見ぬ地を踏むために 国立国際美術館

2018年02月10日 | エキシビション(展覧会)


 楽しみにしていた国立国際美術館の開館40周年記念展。
 「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」
 
 エスカレーターで地下へ降りていく。
 まず<大阪シンフォニー>という音だけの作品。
 大阪のいろいろな音をとらえている。自然の音がしたり、なにかの
 部活だなって音、職人がたくさんいる工場のような音。
 次々と流れてくる音風景を、自分の脳内だけでぼんやり映像にしていく。
 なかなかにおもしろい旅のスタートだ。

 
 
 ロバート・ラウシェンバーグ <至点>

 
 第一部が「多層の海」、第二部が「時をとらえる」という2部で構成
 されている。

 第一部で印象に残った言葉がある。
 「旅とは遠い異国や未来だけではない。私たちのいる場所や、
 これまで歩んできた道をたどることもまた、驚きと発見に満ちた
 旅なのである」と。

 ラウシェンバーグの作品を見て、その次から未知なる旅だった・・。
 カリン・サンダーの<見せる>という作品。
 ヘッドホンをして、音声を聞いていく。
 ただただ真っ白な壁。近寄ると、小さな文字で番号と名前が
 ずらーっと並んでいる。
 最初はよくわからないから、番号順に丁寧に聞いていく。

 チンパンジーについて、
 心の風景について
 糸の声を聞く
 文句無しの芸術作品
 ジョンケージ4分33分
 山水画
 終わりなき日1949
 結界
 鳥のさえずり
 誰かいませんか
 土の声
 エリックサティ
 見るということ
 第5楽章

 2分くらいの音声の行列・・・・・・
 143もある!!
 143×2分=286分!!
 嫌がらせか(笑)
 気づいた頃にはめっちゃくちゃ時間が経ってた・・・・。
 そして疲れていた(笑)
 まだ4つ目の作品なのに・・・・。
 短くてもすべての番号のボタンを意地でも押す強情な山本。
 最後の方はもう修行だった。

 「聴く」ことで想像を膨らませ、何かを「見る」。
 脳裏に浮かんだイメージの集合体がもう一つのコレクションだと。
 カタログに書いてあった。


 
     大竹伸朗 <時憶>

 自分も自分の時憶作品作ってみたいな〜なんて思ってしまった。

 みんなが書いた落書き帳ででもやってみようかな(笑)

 


 そして・・・思いがけず出会ったのが<フローラ>
 ヴェネチア・ビエンナーレのスイス館のために制作された作品。

 30分ある映像作品で、途中から座ってみはじめる。
 なんと登場人物はジャコメッティの恋人、アメリカ人彫刻家の
 フローラ・メイヨの息子だ。

 2017年のジャコメッティ展、今年観たジャコメッティの映画、
 そして今回のジャコメッティの不在をテーマにしたスイス館の作品。
 言いようのない親しみをジャコメッティに感じてしまうわー。


 

 観るのが(聴くのが)すごく大変で、長時間かかったけれど、
 本当の旅のように、終わってみればほんの一瞬だったとも思える。
 
 きっと人生もそんなものなんだろうなーと。
 思う。
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぴょんちゃん?

2018年02月08日 | 笑ってしまう♪( ´▽`)

  

  月曜日のこと。

  もうすぐ羽生結弦氏が登場する緊張のあまり、大学生のレッスン中に

 「あ”〜ピョンチャンもうすぐ始まるな〜」

  と、言ったら、

 「え?アニメですか??」と返事が。

 「・・・・・・・。いや、ひらがなやないで・・・。
  しかもうさぎやないで・・・・・・・・・・。」
 (顔がひきつる山本)

  
  学生も「平昌」の響きを聞いて、うさぎの「ぴょんちゃん」を
  さきに連想した自分にびっくりして爆笑していた。

  いや〜2月に入ってなんとなくずっと緊張している自分が
  あほらしくなるとともに、束の間の精神的なリラックスを
  感じた日でした(笑)

  あ〜ほんと緊張する。運命の2・17までどうやって過ごして
  いったらいいだろう。ふ〜〜〜自律神経に悪いわ〜。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー2℃かー。大池も凍るよ。

2018年02月07日 | 講師のつぶやき




あまりにも寒いのと、あまりにも運動不足なのとで、ちょっとは
外に出ようと、朝の散歩を決意。ただの散歩も決意しなしとできない。




凍ってる凍ってる。スケートができるような氷じゃないけど。




氷に反射する光がまぶしくていい感じ。




カモさんたち。氷のないところで集っています。




どんな感覚なんだろうなー。寒そうー。




山道も一瞬歩いて




霜を見つけてなぜかテンションアップ(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年1月に東京で見たもの2

2018年02月05日 | エキシビション(展覧会)


  

  山種美術館で横山大観展。
  1点だけ写真を撮影できる。それがこちら。


  

  そしてその絵をモチーフにした和菓子をいただく。


  

  渋谷では「ルドルフ2世の驚異の世界展」
  いろいろ言われてる人だけど、帝国の中枢に知を結集させる
  という仕事を成し遂げた人だと思う。
  みんなそれぞれ表明したいものがあるんだ。

  
  

  ゆっくり観てしまったものだから、近代美術館の熊谷守一が
  見られなかった・・・・・しかたなく竹橋から東京駅まで歩く。
  めっちゃくちゃ走ってる。日本人も外国人も。
  これがうわさの皇居ランかー。


  
  
  暮れてゆく皇居沿いもまた趣がありますな。ふむふむ。


  

  東京駅。昼間より夜の方がすきだな。
  さて、本屋さんに寄って空港で読む本買おう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする