ずっとずっと小さい頃からフィギュアスケートだけは見逃すことなく
見てきました。この平昌の応援のため(テレビ観戦ですが・笑)、
お休みをいただきましてありがとうございました。
羽生選手のSPの前日には心配しすぎて熱を出し、ものすごい緊張と
体調不良のなか「バラード第1番」を祈るように観戦しました。
この数年間、こうやって何度祈っただろう
どれだけ録画を見てきだろう
平昌で金メダルを獲ってほしいとどれだけ願ったことだろう
思いが強すぎて、めちゃくちゃ苦しいときもあった。
そんな苦しさもオリンピックでのバラードの冒頭のスケーティングを
観た瞬間、純粋に「祈り」だけになったと思う。
低いCの音が響き、ものすごく心拍数があがる。
第一主題が首を回すところから始まっていく。動き始めて
2つの音(D→C)にかかるスラー。このフレーズのスケーティング
を観るだけでもじわっと感動してしまう。
「嘆きのスラー」と言われることの多い、二つの音にかかるスラー。
一音目のDに重みを出して、2音目のCは弱める。
この音楽の原則がスケーティングによって視覚化されていく。
羽生選手は一音目のD音は左足インサイドで前方へ出て、一瞬の
ブラケット(ターン)で左バックアウトエッジに変わり、
右方向に美しく糸をひくように流れていく。
スラーの2音目(C)の音の減衰を描いて見せてくれるようだ。
まさにピアノという楽器の、音が減衰するということを、
最初にスケートで表現してくれているように感じる。
こんなことを書き始めるとキリがないけれども、
ショパンもピアノの音が減衰するという特徴を最大限に活かして
まるで複雑で美しいレース編みのように音を編み上げていく。
その音を羽生選手はすさまじく高い技術力で見せてくれる。
スピン、ステップ、エッジワーク。ジャンプを跳ぶ前後の恐ろしく
緻密なトランジション。芸術だ。
SEIMEIもテレビが壊れるんじゃないかってほど観た。
まだ晴明神社も淡路や御影の弓弦羽神社もお参りしていないけど、
これは一度くらい御礼参りに行かないとなー。
怪我したり、ぶつかったり、手術したり。
ずっと山あり谷ありで大変だったのに、大舞台では必ず羽生劇場を
みせてくれる。やはり天才なのだ。
神に祝福されると同時に呪われている。多くの天才たちと同じように。
中国の解説の方の言葉はすごかったな。思わずメモってしまった。
「運命が勇者に対し『君はこの嵐に逆らえない』と囁く。勇者は低い
声で言い返す。『私こそが嵐だ』と。羽生結弦選手は運命に立ち向かう
勇者です」と。
なんて美しくかっこいい実況でしょう・・・
日本の雑誌にも素晴らしい言葉があった。毛受亮介さんの文。
ALL LOVE FOR YOU
あなたの跳ぶ姿に 多くの人が励まされるでしょう。
あなたが舞う姿を見て 多くのファンが安堵するでしょう。
あなたが滑る姿を見て これまでの先生はみな誇りに思うでしょう。
あなたが喜ぶ姿を見て自分のことのように喜び、
あなたが悔しがる姿を見て自分のことのように悔しがる。
そして自分に訪れる幸運を
「私はいいから」とあなたに向けられることを望む。
あなたの周りにいる人たちは、世界一の愛を胸に抱く。
だからこそあなたは、世界一になるのがふさわしい。
おめでとう羽生結弦選手!!そしてありがとう!!
恐ろしいくらいに幸せをいただきました。
とにかくワールドのことより、どうか右足の治療と休息を!!
宇野選手もおめでとうございます!
力強く弦楽器をを奏でるようなスケーティング、素晴らしいです!
でも個人的にはブエノスアイレスが好きです。
ハビ選手!本当におめでとう!!
クリケから去っても欧州選手権でまたあなたのスケートが見られる
ことを楽しみにしています!!母国で素晴らしい選手を育てて
くださいね。
そして、、、すべてのスケート選手に感謝!!