主治医が午前中に結果を知らせて
くれました。順調に全ての数値が
減少していました。金曜日以降の
血糖値の推移を伝えると、糖尿の
先生にもデータを検討してもらっ
て、夕食後が少し高め傾向だが
昼間は問題ないレベルなので、
ステロイドの量が減ってくれば
正常に戻るだろうと言う判断だ
ったそうです。どうしても気に
なるなら、全額自費になるけど
血糖自己測定器一式を薬局でも
購入出来ると教えてくれました。
午後1時過ぎに妻と一緒に病状
説明を再度受けました。入院し
た日から今日迄の病状の推移を
モニター上の詳しいデータを見
ながら説明してもらいました。
要は順調だと言う事です。この
時間にはIgG4の数値も出ていて
入院時と比較すると約半分程度
まで下がっていました(まだ高値
ですが)。ステロイドが私の異常
な免疫機能を抑制していると判断
出来て、IgG4関連硬化性胆管炎で
間違いないと先生は断言しました。
金曜日から斬減したプレドニン量
で超音波内視鏡(EUS)を実施する
まで継続して、最終的には0.5mg
で維持療法をしていく予定ですと
説明してくれました。妻は閉塞性
黄疸の原因が胆管癌ではなかった
と喜んでいましたが、私は今でも
続く体重減少と、先生が見せてく
れたモニター上のデータを見てい
て、総蛋白量とアルブミンが減少
傾向なのが気になり、この炎症性
病変のIgG4硬化性胆管炎の下の
細胞に胆管癌が合併していたら
どうなんでしょうか?と尋ねると
その場合は今の医学の診断水準
で発見するのは極めて難しいと
言うことでした。普通でも胆管
癌は早期発見が難しい上、私の
炎症がある部分に癌が隠れてい
たら根治手術は難しいのです。
ただそれは可能性の問題であり、
確率的に言って私に癌が見つか
可能性は健常人と何ら変わらな
いので、そんな事を心配するの
は精神衛生上も良くないと言わ
れました。細かい検査データを
気にし過ぎとも言われてしまい
ました。一度は肝門部胆管癌の
可能性が高いと言われ覚悟を決
めた人間なので、それが難病だ
ったと判っても、これからの生
き方が変わる訳でもないので、
冷静に粛々と残された命を全う
するしかありません。炎症性の
病変と癌では余命も違いますか
ら癌でなかった事には感謝する
しかありません。これから先生
には長期間お世話になり続ける
ことになります。夫婦にとって
激動の27日間でしたが、胆管癌
は普通の健診では早期発見は出来
ないそうです。
胆管癌が胆道のどこに出来るか
で予後も違います。健常人にと
っても運次第です。私の病に
似た難病である原発性胆汁性
胆管炎(PBC)や原発性硬化性
胆管炎(PSC)は癌化リスクが
高いと言われています。IgG4
胆管炎は歴史も浅く症例も少
ないので癌化リスクが高いと
言うエビデンスは少ないよう
です。いずれにしろ、この病の
せいで定期的にMRIや造影CTで
フォローしてゆく事になります。
もし難病指定されたら医療費も
押さえらるそうです。禍福は糾
える縄の如しと言いますが人間
は物事に一喜一憂するのではな
く平常心是道の心境でありたい
と思います。先生のお話しの後は
丁重にお礼をして、病棟師長さん
にも色々とご迷惑お掛けした事を
お詫びしました。その後病室へ戻
り退院後の外来予約表やそれまで
の飲み薬を貰い、忘れ物がないか
どうか看護師さんと確認して病棟
師長さん達にエレベーター前で見
送られて病院の1階総合受付に向か
いました。昼前に事務の方から入院
費の支払いは難病申請の結果が出る
までは請求額が決まらないので、
決まってからで構いませんと伝え
られてました。それで申請に必要
な指定医の作成した臨床調査個人
票をもらわないと、支払いが伸び
伸びになります。係へ行くと手違
いがあって、今は書類を渡せない
と言われ、次の外来日には貰える
ようにお願いしました。
妻も支払いを済ませるつもりで今日
来たようなものなので差額ベット代
だけでもと言ってましたが、ここの
病院のやり方なので仕方ありません。
病院に暫く借金するようで嫌な感じ
ですが、そんなこんなで病院を出た
のは2時半も過ぎていました。家に
帰ればやる事も一杯あって、入院中
のように病気のことばかり考えてる
暇もないでしょう。平凡な日常には
断捨離も加わり忙しくなります。
ブログの更新も余り出来なくなります。
一応私のダイエットは成功してメタボ
体型からは脱却したと考えるようにし
ました。病気のお陰という面が多々あ
るので、その辺は割引が必要です。
ダイエットを開始した昨年4月から
比較すると21キロ減でした。日々
ダイエットをしてたので、急激な
体重減少が気になって「かかりつ
け医」でエコー検査をしてもらっ
た事が病院で精密検査する切っ掛
けになった(癌を考えた訳ではあり
ませんが)ので、これも意味のある
事でした。人生で意味のない事は
何一つないです。