国立新美術館で開催されている「DOMANI明日展」に行ってきました。
今回のテーマは「傷ついた風景の向こうに」。
戦争、原爆、東日本大震災・・・。
重いテーマの作品が多いですが、悲壮感が漂うわけではなく、未来への希望が見いだせる。
そんな展示になっていました。
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こちらは森淳一さんの「山影」という作品。
原爆の被害を受けた長崎市街地の地形です。
真ん中にある山は金比羅山。
長崎の原爆はこの山の西側で炸裂しました。
だから西側の浦上方面は壊滅しましたが、この山の反対側は被害状況が全くちがっていたというのです。
そして、信仰や文化の違いから、この山の両側での被害状況の違いが復興の妨げになっていたと・・・。
確かに長崎市街地に実際に行ってみると、山の東側や南側はけっこう古い建物が普通に残っているんですよね。
長崎くんちで有名な諏訪神社は金比羅山の南山麓にありますし。
長崎に行くまでは、長崎市街には戦前の建物は全く残っていないと思い込んでいたので、とてもびっくりしたのを覚えています。
でも、違いが分断を生んでいたというのは、今回初めて知りました。
その象徴となる金比羅山。
長崎のことをもっと勉強したくなりました。
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佐藤雅晴さんの「福島尾行」。
六本木クロッシングでの作品が印象に残っている佐藤さん。
この映像作品は、この展示を見に行く直前にあった個人的な出来事と重なってしまい、涙なしには観られませんでした。
象徴的な部分だけをアニメにして見せる作品。
またどこかで出会えたらいいな。
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日高理恵子さんの平面作品も素晴らしかったです。
部屋いっぱいの木の絵。
葉が茂っているものも芽吹いているものもあったのですが、私が最も惹かれたのは寒々とした様子のこの木。
良いことばかりじゃないけれど、前を向いているという様子が伝わってくるからでしょうか。
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宮永愛子さんの「景色のはじまり」。
こちらの作品、何でできているか分かりますか?
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全て金木犀の葉っぱなのです。
とてつもない数です。
そして葉脈の繊細さ。
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この金木犀の葉を通して見た美術館の灯りが素敵で・・・。
この空間、本当に素晴らしかったです。
ひとつひとつの作品が本当に素晴らしくて、じわじわと力がわいてくるくる感じがしました。
2月16日までです。
今回のテーマは「傷ついた風景の向こうに」。
戦争、原爆、東日本大震災・・・。
重いテーマの作品が多いですが、悲壮感が漂うわけではなく、未来への希望が見いだせる。
そんな展示になっていました。
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こちらは森淳一さんの「山影」という作品。
原爆の被害を受けた長崎市街地の地形です。
真ん中にある山は金比羅山。
長崎の原爆はこの山の西側で炸裂しました。
だから西側の浦上方面は壊滅しましたが、この山の反対側は被害状況が全くちがっていたというのです。
そして、信仰や文化の違いから、この山の両側での被害状況の違いが復興の妨げになっていたと・・・。
確かに長崎市街地に実際に行ってみると、山の東側や南側はけっこう古い建物が普通に残っているんですよね。
長崎くんちで有名な諏訪神社は金比羅山の南山麓にありますし。
長崎に行くまでは、長崎市街には戦前の建物は全く残っていないと思い込んでいたので、とてもびっくりしたのを覚えています。
でも、違いが分断を生んでいたというのは、今回初めて知りました。
その象徴となる金比羅山。
長崎のことをもっと勉強したくなりました。
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佐藤雅晴さんの「福島尾行」。
六本木クロッシングでの作品が印象に残っている佐藤さん。
この映像作品は、この展示を見に行く直前にあった個人的な出来事と重なってしまい、涙なしには観られませんでした。
象徴的な部分だけをアニメにして見せる作品。
またどこかで出会えたらいいな。
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日高理恵子さんの平面作品も素晴らしかったです。
部屋いっぱいの木の絵。
葉が茂っているものも芽吹いているものもあったのですが、私が最も惹かれたのは寒々とした様子のこの木。
良いことばかりじゃないけれど、前を向いているという様子が伝わってくるからでしょうか。
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宮永愛子さんの「景色のはじまり」。
こちらの作品、何でできているか分かりますか?
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全て金木犀の葉っぱなのです。
とてつもない数です。
そして葉脈の繊細さ。
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この金木犀の葉を通して見た美術館の灯りが素敵で・・・。
この空間、本当に素晴らしかったです。
ひとつひとつの作品が本当に素晴らしくて、じわじわと力がわいてくるくる感じがしました。
2月16日までです。