中之条ビエンナーレ2021 ラウラ・ルイーズさん《Homespun》

ラウラ・ルイーズさんの《Homespun》
沢渡暮坂エリアの階段の家に展示されています。

入り口から中を見ると・・・



何やらニットでできた可愛らしい作品に見えます。



このアングルでもニット感しかないかもしれません。
でも・・・



















ニットからだらんと出ているのは手や足なのです。
このアングルだともはやホラーですね。

でもキャプションを読むといろいろ考えさせられる作品でした。
女性職人への関心から中之条の養蚕の伝統について考えるようになったというラウラ・ルイーズさん。
不定期な労働パターン、そして自宅が職場になることで「内職」とみなされてしまう女性職人の日常。
だらんとのびる手や足は、名前のない数々の労働に疲れ果てている女性の姿を表現しているのかなと思ってみたり。
養蚕の仕事の他に家事や育児にも追われていたであろう彼女たち。
「家」という外からはあまり認知されにくい場所で疲れ果てているのが恐ろしいなと思いました。