あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第4章の36(柔)

2015-12-17 21:26:34 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi04.html より引用

原文
將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。
將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。
是謂微明。柔弱勝剛強。
魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人。

書き下し文
将(まさ)にこれを歙(ちぢ)めんと欲すれば、
必ず固(しばら)くこれを張れ。
将にこれを弱めんと欲すれば、必ず固くこれを強くせよ。
将にこれを廃(はい)せんと欲すれば、
必ず固くこれを興せ。将にこれを奪わんと欲すれば、
必ず固くこれに与えよ。これを微明(びめい)と謂(い)う。
柔弱(じゅうじゃく)は剛強(ごうきょう)に勝つ。
魚は淵(ふち)より脱すべからず。国の利器(りき)は、
以(も)って人に示すべからず。

現代語訳
何かを縮小させようと思うならば、
まずそれをいっぱいに拡大させると良い。
何かを弱めようと思うならば、まずそれを強くさせると良い。
何かを衰退させようと思うならば、まずそれを繁栄させると良い。
何かを奪おうと思うならば、まず何かを与えると良い。
このような事をわずかに見える明知と呼ぶ。
柔よく剛を制すというのはこの事である。
魚は水底にいてこそ安全なのだ。
この様な国を治めるのに役立つ事柄は簡単に人に明かすべきではない。

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(12/18追記)
「柔よく剛を制す」「実現したい目的とその手段は秘めておく」
国にも個人にも応用できる微明(老練な妙なる秘密の知恵)を示唆。
老子とは、実に恐ろしいお方だ。

(12/21追記)
雑に言えば、あわてず、適当にいなし、放っておけ!

第4章の35(太)

2015-12-17 20:58:06 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi04.html より引用

原文
執大象、天下往。往而不害、安平太。
樂與餌、過客止。道之出言、淡乎其無味。
視之不足見。聽之不足聞。用之不足既。

書き下し文
大象(たいしょう)を執(と)れば、天下往(ゆ)く。
往きて害あらず、安平太(あんぺいたい)なり。
楽(がく)と餌(じ)とは、過客(かかく)も止(とど)まる。
道の言(げん)に出(い)だすは、淡乎(たんこ)としてそれ味わい無し。
これを視るも見るに足らず。これを聴くも聞くに足らず。
これを用いて既(つく)すべからず。

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(12/19追記)
大いなる真理(道)に基づきこの世を渡って行く。
そうすると、どこに行っても害に会うことなく、安全に過ごせる。
美しい音楽や美味しそうな食べ物には、通行人も立ち止まる。
しかし、道について説明しても、色気も味気もなく興味が湧かない。
道の本質には姿形など無いので、視覚や聴覚の五感では分からない。
ただし、これを実践すれば無限の働きを成すのだ。