どこをどう転がって来たのか
ちょっと想像してみたくなるような石よ
たぶんどっかの穴にはまり込み
水の流れでころころと
遊んでいるうちに……
これからまた下流へ旅するかもしれない、
しかし、相手が見つからなければくだけ散って
砂になってしまう
──この石にとって形をなくしてしまうことが
一生の終わりなのだ
どこをどう転がって来たのか
ちょっと想像してみたくなるような石よ
たぶんどっかの穴にはまり込み
水の流れでころころと
遊んでいるうちに……
これからまた下流へ旅するかもしれない、
しかし、相手が見つからなければくだけ散って
砂になってしまう
──この石にとって形をなくしてしまうことが
一生の終わりなのだ
こんなジャガイモのような天体が
冥王星の先にあったとは……
いや、河原の小石が二個くっついたような天体
どんな小石でも宇宙的な意味を持つことが出来る
──何千何億と、ちらばっているのだ
太古の太陽系の記憶を持ち