大阪Lover

徒然日記

波乱の大会

2013-07-09 13:02:21 | Weblog
ウインブルドンが終わりました。
今年は序盤から波乱含みの展開でした。
男子では、1回戦で、フレンチオープンを制したばかりのナダル(スペイン/第5シード)が破れ、前年度チャンピオンのフェデラー(スイス/第3シード)も2回戦で姿を消し、第9シードのガスケ(仏)も3回戦で姿を消した。
女子でも第10シードのキリレンコ(ロシア)、第5シードのエラーニ(イタリア)が1回戦で、第7シードのケルバー(ドイツ)が2回戦で姿を消した。そして最大のシードダウンは、4回戦とは言え、ディフェンディングチャンピオンにして、フレンチオープンも制した第1シードで世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ(米)が、第23シードのリシキ(独)に敗れたことでしょう。シード付きの選手が相手とは言え、今年に入りまた盤石の強さが戻ってきた、セリーナが4回戦で敗れるとは、誰も思っていなかったでしょうから。

今年の大会は、怪我による途中棄権が多かったのも特徴です。芝の状態が良かった(良すぎた)のか悪かったのか。。。TV中継を見ていても、滑って足を取られるシーンが散見されました。

そんな中、男女とも優勝を飾ったのは、初めての選手。女子はフランスのマリオン・バルトリ、男子は地元英国のアンディ・マレーでした。
特にマレーは、イギリス人プレイヤーとしては、フレッド・ペリー以来実に77年ぶりとなるウインブルドンチャンピオンとなったのです。
ウインブルドンでは、男女とも、かなり長い間、イギリス人プレイヤーの優勝者が出ておらず、俗に「ウインブルドン現象」とも言われました。90年代後半から2000年代初頭にかけて、ティム・ヘンマンが準決勝まで行ったのですが、結局一度も優勝することがないまま。マレーにしても、何度か準決勝・決勝にまでコマを進めていたのですが、悲願達成ならず(昨年も準優勝でした)。ただ、昨年の全米オープンで優勝を果たし、今年の大会は自信を持って臨めたのではないかと思います。なにしろ、ここまで順当に勝ち上がってきた、ディフェンディングチャンピオンであり、世界ランク1位、第1シードのノヴァーク・ジョコヴィッチ(セルビア)を相手に、決勝の大舞台で1セットも許さず、ストレートで勝利したことからも、そのことが伺えます。しかも、マレーは、直前のフレンチオープンを、腰痛で欠場してのウインブルドン優勝。英国人としてのチャンピオンを、待ちに待っていたイギリス国民は、お祭り騒ぎだったことでしょう。

一方の女子も、バルトリが初優勝。フランス人のウインブルドン優勝は、2006年のモレスモ以来7年ぶりとなりました。フランス人は伝統的にクレーでの大会には強いけど、芝の大会であるウインブルドンでは、中々勝てない。1970年以降、ウインブルドン女子シングルスで優勝したのは、モレスモとバルトリの2人しかいません。因みに、女子の英国人優勝者は、1977年のヴァージニア・ウェード以来出ていません。

日本人は、女子のクルム伊達公子が3回戦までコマを進め、自身の持つグランドスラム最年長勝利を更新し、ナブラチロワが持っていた、最年長最高回戦進出(3回戦。ナブラチロワは2回戦までだった)記録を更新しました。
男子の錦織は、残念ながら、格下(第23シード)のセッピ(イタリア)に3回戦で破れ、松岡修造以来のベスト8はおろか、ベスト16にも進出出来ず、今大会での世界ランクtop10入りは達成出来ず。
他には、女子ダブルスで、C.シーパース(南ア)と組んだ青山修子が、準決勝まで進んだのは立派。彼女にはダブルスを極めて欲しいですね。

さて、今年のテニス・グランドスラム大会も、8月の全米オープンを残すのみとなりました。全米ではどのようなドラマが待っているのか、楽しみです。


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