大阪Lover

徒然日記

東レPPO

2016-09-27 12:32:33 | Weblog
昨年に引き続き、先週の土曜日、今年も東レPPOテニスの試合を見に行きました。
ご存知ない方のために概要を説明しますと、この大会は東レが特別協賛をしている大会で、WTA(女子プロテニス協会)主催の大会では、日本最大の大会なのです。歴史もかなり古く、今の「東レPPO」の名前になってからでも32年の歴史があり、その前の「東レシルックトーナメント」の時代から数えると、43年の歴史があります。

大会のグレードは「プレミア」。グランドスラムの下にある「プレミア」グレードの中の、3段階の一番下(上から、プレミアマンダトリー、プレミア5、プレミア)ではあるものの、賞金総額は100万ドル(約1億円)で、同じプレミア-プレミアの大会の中で、東レより賞金総額で上回る大会は、ドバイでの1大会しかありません(他のプレミア5、プレミアマンダトリーは200~300万ドル)。男子の楽天ジャパンオープンと並んで、国内最大級のテニス大会です。優勝ポイントは470ですから、選手にとっても大事な大会です。トップのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)やセリーナ・ウイリアムズ(米)こそ参戦しませんが、昨年度の今大会チャンピオンで元世界ランク2位のアグニェシカ・ラドワンスカ(ポーランド)、昨年度準優勝者で26位のベリンダ・ベンチッチ、世界ランク3位で今年のフレンチオープンチャンピオンのガルビネ・ムグルザ(スペイン)、世界ランク6位で全米オープンの準優勝者であるカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、12位のドミニカ・チブルコワ(スロバキア)、今は16位とランクを落としているものの、これまたかつては世界2位まで上り詰めたぺトラ・クヴィトバ(チェコ)等、トップ20までの選手が一堂に会します(5位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)や2014年本大会優勝者のアナ・イワノヴィッチ(セルビア)は欠場)。そして今大会は、2年ぶりに元世界No.1のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が参戦します。
そして日本からは、土居美咲が本戦ストレートイン、今季ウインブルドン以外のGSで全て3回戦まで進んだ大坂なおみがワイルドカードで出場しました。
土居美咲選手
大坂なおみ選手

その大坂選手は、1回戦で土居選手との同胞対決に勝利を収めると、あれよあれよと言う間に勝ち進み、最終、C.ウォズニアッキとの決勝戦まで進みました。最終的には0-2のストレートで敗退しましたが、東レ参戦2年目で準優勝は見事です。
あ、因みにこの大会、日本で開催されていますが、グレードが高いせいで、シングルスの日本人優勝者は、1995年の伊達公子(現クルム伊達公子)ただ一人です。ダブルスを含めても他に優勝を経験した選手は居ません(ダブルスで決勝まで進んだのは、2009年ダニエラ・ハンチュコバと組んだ杉山愛が居ますが準優勝に終わっています)。

さて、俺が観戦したのは土曜日。シングルス準決勝2試合とダブルス決勝1試合が行われる日でした。場所は有明コロシアム。
第一試合は、元No.1&No.2対決。C.ウォズニアッキvsA.ラドワンスカ。
キャロライン・ウォズニアッキ
アグニエシカ・ラドワンスカ

ウォズニアッキは暫く故障でランキングを落としていましたが、今年の全米オープンでは、ノーシードから準決勝まで勝ち進んだ実力者、対するラドワンスカは、昨年優勝を飾っていますから、当然連覇を狙ってくるでしょう。
試合は予想通りのつばぜり合い。二人ともどちらかと言えばディフェンシブな選手ですから、ベースラインからの打ち合いが、非常に見ごたえがありました。
最後は、元女王の貫禄か、復活著しいウォズニアッキが勝ちを収めました。
第2試合は、大坂対エリーナ・スイトリナ(ウクライナ)。ランキングは20位ですが、パワーヒッターには強いらしいので(セリーナにも勝っている)侮れません。
エリーナ・スイトリナ

案の定、なのか、立ち上がり流石に緊張したのか、第1セットは1-6でスイトリナが取りました。が、第2セット以降は、一段ギアを挙げた大坂が圧倒し始めます。彼女の売りはセリーナをも凌ぐ高速サーブですが、この日はむしろ、ストロークの球速で、しばしば相手を凌駕していました。ただ、スイトリナも流石にパワーヒッターには強いと言われるだけのことはあります。大坂が何度もウィナー級のボールを叩き込んでも、それをことごとく返して粘りを見せます。が、それでも大坂も諦めることなく、またミスすることなくポイントを重ね、時に最大の武器であるサーブでエースを取り、第2、第3セットを奪取しこの試合の勝ちを収めました(因みに、この日サーブの最速は187km/hで200km/h超えはありませんでした)。

いきなりのツアー初優勝は逃しましたが、やはり体格にも恵まれており、今後が非常に楽しみです。今年もまだいくつかの試合を残していますが、むしろ来年のグランドスラムが楽しみ。土居選手や、なんとなれば錦織選手よりも先に優勝するなんてこともありえそう。これからが俄然楽しみです。

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