大阪Lover

徒然日記

快挙!

2018-03-19 12:27:40 | Weblog
テニスのワールドツアー(WTA)BNPパリバオープン(アメリカ・インディアンウェルズ)で、日本の大坂なおみ選手が初優勝を飾りました(ツアー初優勝でもあります)。
このBNPパリバオープンという大会は、WTA(女子<プロ>テニス協会)ツアーの中で、「プレミア・マンダトリー」という最高ランクの大会で、第5のグランドスラム(GS)と言われています。賞金総額は700万USドル(約7億円)を超え、優勝すると1,000ポイントを獲得出来ます(GSはシングルス優勝で2,000ポイント)。因みに、BNPパリバオープンは男女共催の大会で、男子の方もGSに次ぐ大会(マスターズ1000)です。
シングルスのドロー数は96で、その面でもGSの128ドローに次いで大きいです。
※日本で開催される最大の女子の大会は、「東レPPO」で、こちらは「プレミア」。賞金総額は100万USドル(約1億円)。シングルス優勝者には470ポイントが与えられ、ドロー数は28です。

今回の大坂が凄かったのはまず初戦で元世界No.1のマリア・シャラポワ(ロシア)を退け、2回戦では元No.2の技巧派アグニェシカ・ラドワンスカ(ポーランド)、準々決勝で元No.1のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、準決勝で現世界No.1のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)を下したことです。日本の女子選手がシングルスで現役の世界No.1を下したのは、伊達公子がシュテフィ・グラフ(当時西ドイツ)を下して依頼、史上2人目とのこと。男子を含めても錦織圭以来の快挙です。
決勝の相手は同じ20歳の新鋭、ダリア・カサキナ(ロシア)。カサキナは既に昨年のボルボ・カー・オープン(プレミア)で優勝しています。一方の大坂は、一昨年(2016年)の東レで決勝には進んでいますが、その時は、元No.1のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に敗れて準優勝に終わっています。
試合は見ていないのですが、スコアは、6-3、6-2と快勝だったようです。因みに、準決勝のハレプ戦は、6-3、6-0の圧勝でした。
今のツアーカテゴリー(プレミア・マンダトリー>プレミア5>プレミア>インターナショナル)に再編されてから、プレミア・マンダトリーで日本人女子がシングルスで優勝するのは、勿論大坂が初めてです。1995年に伊達公子が、今の「プレミア」に当たる東レPPOで優勝はしていますが、それでも今大会よりは格下です。

大坂は、去年までも良いところまで行くことはあったのですが、中々決勝までは行くことがありませんでした(上述した一昨年の東レを除く)。また、大きな大会(特にGS)で格上の相手には善戦(勝利)するのに、小さな大会で格下の相手には1回戦とかで簡単に負けることが多かったのです。まぁ、まだ18~19の頃のことですから、仕方がない面もあったでしょう。それが、今年はコーチを変えてから一気に安定感が増した気がします。1月の全豪オープンでも自身初のGSベスト16進出を果たしました。地力は元々あった選手ですから(和製セリーナとも言われるぐらいパワフル)、メンタル面での成長が大きいのでしょう。
今回の優勝によって、世界ランクは44位から20位台まで上昇することがほぼ確定しました。ただ、この1大会の優勝だけではフロックと言われることにもなりかねません。プレミア・マンダトリーとは言いませんが、プレミアの大会でコンスタントに好成績(最低でもベスト4、出来れば優勝)を納めることが大事です。ただ、彼女のポテンシャルを考えると十分可能だと思いますし、場合によっては、伊達公子のツアー8勝、世界ランク4位をも更新出来る可能性はあると思います。ことによっては、アジア人史上2人目(1人目は中国のリー・ナ)のGSチャンピオン、アジア人初の世界1位(シングルス)も夢ではないかな。希望が膨らみます。

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