ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬や馬文化のコラムと少し写真。

雪がない十勝牧場の馬追い

2025-01-30 21:30:44 | コラム
家畜改良センター十勝牧場の馬追い、初日に行ってきました。
雪がないから、馬場が凍って中止になるかと思ったら寒くもならない。
とはいえ、雪ないしなぁ~どうしようかな~と思ったけど、ある意味貴重な体験かなと←
(この言葉はTV局にインタビューされた夫の、期待に応えたセリフ。見出しにまで取られたw)

今日は3群が走りました。1群目28頭は妊娠馬がほとんど(23頭)で、予定日は遅め。
土の上を走ることで、いつもよりは「ドスドスドス」と音に迫力がある。
トップを走って横っ飛びしながら横の馬と先頭を争っていた芦毛は、昨年まで乗馬として後ろから走っていた子だそうです。アラブ×ハフリンガーだそうでアラブ顔!

乗馬2頭は今年デビューだそうです。(公開前、スタッフが観客に見立てて、脚立に乗るなどして見学場所に立ったと聞きました)
2群目は不妊馬22頭。ここまでは奥の厩舎から入ってきました。縦長の展開…
3群目は手前側の厩舎。出産が近い妊娠馬32頭で、どすどすと入ってきました。芦毛率が高い。

見学場所には靴裏消毒の石灰が置かれていました。今回特別というよりは、いつもやっていることを、この機会(競馬場で馬コロナ流行)に、あらためてきちんとしよう、ということだそうです。
牧場のことを知ってほしいと好意で見せてもらっている運動、消毒はしっかりして私たちも無事にみんなが出産できるように行動し、願いましょう。

これからはもっとお腹が大きくなり、1歳馬たちも走ってくるかもです。
そのころに雪はあるかなぁ…

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第35回ヒロインズカップ サクラヒメ

2025-01-29 21:36:14 | コラム
サクラヒメが念願のヒロインズカップ(BG1)制覇。
馬場が軽くなったのがよかった。昨年はハンデ差が大きく、BG1は定量にしては…と思ったけれど、今回はサクラヒメに向いた。
ニシキマリンのレース運びに感動。菊池騎手うまいな…

特定の馬を応援しない立場ではあるけれど、こっそりと、この馬に勝ってほしいな…という馬はいる。メムロボブサップの帯広記念しかり。
(もちろんみんなに勝ってほしい。そのあたりはわかってくれ。)
サクラヒメも三度目の正直で、ヒロインズカップを勝ってほしかったから安心した。

「古馬牝馬重賞完全制覇」はカーネーションカップとヒロインズカップ2戦制覇ということ。単年度では2009年度エンジュオウカン、2023年度ダイヤカツヒメに続き3頭目。別年度だとナナノチカラ(当時カーネーションカップはオープン特別)、ナカゼンガキタが両重賞を制覇。
牝馬重賞でいうと、ばんえいオークス、クインカップを制し4勝しているサクラヒメは黒ユリ賞だけが10着。オークス、クインカップからでも相当すごい。これまで牡馬混合重賞は何度も制してきたサクラヒメ、名実ともに牝馬トップ。おめでとうございます!

今回は馬コロナの影響で正面撮影に入れず、ファンエリアからの撮影。
ゴール前でああ、スイ!マリン粘るか~とか独り言を言っていたら、横にいた、少し気持ちがうわずった感じの人と(何かは忘れたが)話をした。こういった、ファン同士の交流もいつ以来だろう。

表彰式は人間だけ。ファンはずっとパドックの埒沿いで、サクラヒメが来るのを待っていた。ホームページでは口取り撮影がないことを掲載しているけれど、見ないとわからない。来週はアナウンスが必要だなぁ。

記者会見。サクラヒメが熱が出ても我慢してしまうタイプだという話になり、「うちの妻のよう」と今井調教師。
元気な奥様なので、サクラヒメとイメージが合わず「ええー」と突っ込んだけど、もちろん言いたいことはわかる。
そんな、我慢している部分をきちんと理解している素敵な旦那様。だからこそのあの奥様なのだろうな、と感動した一言でした。

馬コロナの影響で報道は業務エリアへの立ち入りができなくなった。
厩舎地区は馬場も施設も全て丁寧に消毒を行ったと聞く。そこに無理に入れろとは言わないが、そもそも普段から報道が厩舎地区に出入りをする「関係者」にあたらないから、なのだ。
他地区や他の取材をする中でも、ここまで報道に対して立ち入りを制限しているところはない。

私はもちろん、それは他地区の競馬記者経験の長い人たちが帯広に来ても違和感があるようで、「なんでだろうね」と言われてしまう。ことあるごとに主催者サイドに言い続けているのだけど変わることはなく、このままだと取材される側もこれが当たり前になってしまう。

今回、記者会見は普通に業務エリアの事務棟で行われた。騎手と調教師が遅れているので戸の外を見ると、厩務員たちと記念撮影をしていた。こういうのは記者なら全員撮りたい画だ。
それでも、戸を開けて業務エリアへ入るのもはばかられる。なんでこうなってしまったんだろう…

「現場に行って取材する」ことが大事だということは、メディアの仕事をしていなくてもわかるだろう。今は取材のお願いをしてOKをもらい、広報が横にぴったりついて話を聞く形だが(会議室でのインタビューはその限りではない)、ふらっと現場に行き、雑談をして拾う話がどれだけ大切か。なによりその場にいる、という肌感覚は、表現者にとって大事なものだ。
子どものころから野球記者を目指し、ある程度の「スポーツライターの取材のイメージ」を描いてきた私が、書く仕事に就いて、いよいよばんえいで、というところで思うような取材ができない。悔しさともどかしさとあきらめが山積している。
このような状況が異質だとどうやったらわかってくれるのだろうか。

嫌味ったらしく「今回はファンエリアなのでSNSにレース写真をアップできまーす」なんて書いたが、ここには「プロなのにSNSに個人名では業務エリアの写真をアップできない」ということも含まれている。社名ならいいのだけど、私自身がフリーと会社と、曖昧なのも理由だし、それは仕方がない。フリーとしても、それなりに実績を残してきたと自負はしているんだけどな。それよりは、情報が少ないばんえいなので、ほかのフリー記者も含め取材したことをもっと紹介してほしいと思っている。
昔はOKだったけど、私らを排除したいある人が「小久保さんがゴール前の写真アップしてまーす」と(禁止されていないのに)報告してから、禁止になってしまったってこともひっかかっている。媒体を使い、または作り、やるしかないなぁ。

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記事紹介 2024.1

2025-01-28 23:52:00 | 更新情報
わたしの記事を紹介して無理矢理読ませますよ~

北海道新聞十勝版「サタデーBANBA」
道新デジタル「ビバBANBA」はもう1人の記者といつも書いてます。


オッズパーククラブ(市中銀行会員向けの会員誌)
 vol.76 ばんえい競馬特集 2025.1~3
今井騎手のインタビューを担当しています。ほかにもばんえい記事満載。
こちらからダウンロードが可能。

ウェブハロン 第53回ばんえいダービー

ばんブロ ばんば牧場便り【 Vol.064 】
カネサダイマオーを生産した南幌町・竹内正昭さんの牧場    

オッズパークインタビュー 大友 一馬 騎手(ばんえい)

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ようやく馬そりスタート

2025-01-28 23:24:46 | コラム
ますやパンの店舗で、テラスや広場がある「麦音」。
今年も冬は「麦音冬あそびパーク」でさまざまなイベントが開かれている。カーリングや輪投げ、グッズは競馬場でも販売している馬の編みぐるみや、マツザキユキさんの商品も。知り合いが多くかかわっていることもあり、応援している企画だ。

その中でも人気は、ムサシコマの馬そり。帯広はなかなか雪が降らず、1、2週目は馬とのふれあいのみだった。ようやく雪が降り、25日にようやくスタート。雪は少ないが、それなりの雪景色に見える。

馬そり運行中、遠くからキツネがやってきた。
この時乗られていたのは台湾の方だったし、絶対キツネ喜ぶ!! キツネいるよ~と遠くに合図していたけどもちろん気づかず、というかとっくに知ってた(笑)
だんだん距離を詰めているとか。
麦音に来ていた柴犬もずっとコマを見ていたし、キツネもコマが気になるのかな。
その昔、同じように動物たちが馬車や馬そりの馬に興味を示したり、彼らにしかわからない会話をしたりしていたんだろうな、と想像する。


この日笑ってしまったのが、準備で御者のはるさんが助手席から馬具を取り出した隙に、ムサシコマは牧草の入った段ボールを突撃!!
食い意地の張った馬の力は人間ではかなわない… 車上荒らしだ〜と見てました(笑) その後も窓をつんつん…


しかし今年は暖かい。
1月末など特に、「春が来たなぁ~」という感覚があって気持ち悪かった。2、3月のような空気をしている。
運転にはいいけれど、北海道は雪が少ないとその後に不便がでる。
秋まき小麦の土は、雪で守られずしばれてしまう。ほかの畑も、春先は雪解け水で水分を補うところがあるがそれもできるか心配。どかん、じゃなくて少しずついつもより多めに(夜)雪が降ってほしい…

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NARグランプリ2024はメジロゴーリキ!

2025-01-19 18:39:37 | コラム
NARグランプリはメジロゴーリキがばんえい最優秀馬を受賞!
2013年のカネサブラックから、毎年ばんえい記念優勝馬が受賞しています。過去35回の中、25回がばんえい記念優勝馬でした。
私が見始めてからは、ばんえい記念勝ち以外の受賞がたまにあった印象ですが、意外と少ないのか…
トモエパワーが1000キロスペシャリストすぎたっていうのがありますね。
2000年以降だと、最優秀馬、ばんえい記念馬が違うのは以下の5頭でした。

2002年 スーパーペガサス(サカノタイソン)
2006年 アンローズ(スーパーペガサス)
2008年 ナリタボブサップ(トモエパワー)
2009年 カネサブラック(トモエパワー)
2012年 カネサブラック(ニシキダイジン)

2012年は議論になった記憶があります。
今回は久しぶりに、ばんえい記念馬以外のメムロボブサップでは?と思っていたのですが…
2024年は13戦10勝2着2回(がゴーリキに負けた)。圧巻の強さ。
ばんえい記念の格を大事にしているということなのでしょうが。
私ならボブサップに入れてたなぁ。意外と票が少ない…

いつも思うのだけど、4月~3月の年度区切りの地方競馬が、NARグランプリだけ1月~12月なのはなんとかならないかなと思う。JRAが1~12月だし、4月に発表したら4,5月に表彰を行うのは難しいかなと思うのはわかるけれど、いつも1~3月のことを忘れがちで、おやっと思う。
以前なら年内に終わっていたから問題なかったのかもしれないけど…
そこでばんえいアワードですよ、ということになるんだけど。

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