時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

席を譲られる日が、いつか来る

2007年11月13日 | 日々の、あれこれ
普段、電車に乗ると、シルバーシートは今の私には縁の遠い席である。
シルバーシートの近くのドアがどのドアであるか分かっている場合は、そのドアからは乗らないことは多い。

また、電車でシルバーシートが空いていても、そこに座ることはまずない。
松葉杖をつく生活をしてた時も、シルバーシートにには何となく近寄らなかった。
まあ、松葉杖をついてる時はシルバーシートに座ってもいいのだろうけど、どうも自分の中ではシルバーシートってのは「老人席」みたいなイメージがあるので、ついついシルバーシートには近づかなかった。

老人席・・とみなしているからには、いつか私もシルバーシートに座る日が来るだろう。
そのためには、自分は老人であるという自覚が必要になるだろう。
ならば・・、自分が自分を老人とみなすようになるのはいつだろう。
老人って、何歳から??という決まりはあるのだろうか。

思うに、自分が自分を老人と自覚してしまった時に、人間は老人になるような気がする。
人間は、いくつになっても、自分はまだ若い・・と思っていたい気持ちがどこかにあると思う。
でも、自分が老人であることをいつか認めなければいけないのかもしれない。


では・・それはいつだろう。
私はおそらく、何かきっかけがないと、自分を老人とは認めないような気がする。
今はまだオヤジだけど(笑)。
ちなみに、私は自分がオヤジであることを自覚したのは30歳をこえた段階で、だった。
ならば、老人は?

60歳あたりが目安・・ってのが一般的かもしれない。
いや、待てよ。今時、60歳はまだ現役だと思う。最近の60代は元気だし、若々しい人が多い。昔よりも確実に。
今のご時世なら、70歳をこえてやっと老人になれるような気もする。

今の調子でいくと、口では自分を「爺さん」と自嘲気味に言ったとしても、心の中では「老人」とは思っていない可能性が高い。オヤジであるとは認めてるけど。
爺さんと老人ってのは、微妙に違うと思う。


ならば・・いつ老人と自覚するだろう。


ふと考えてみた。


それはきっと・・・。


電車に乗って、若者に席を譲られた時ではないかと思う(怪我をしてたり、体調が悪い時などは別として)。
それはつまり、見知らぬ人が行き来する世間では、自分は他人からは老人とみなされているということだからだ。
それは、世間からは老人に見えるということだからだ。いくら自分ではそう思ってなかったとしても、第三者の見方は正直だ。それが「社会の目」が見た自分の客観的な姿なのだ。


だから、怪我や病気もしていないのに、ある日突然電車で若者から席を譲られたら・・・きっとショックだと思う。
その後、何度も若者に席を譲ってもらったりするようになると、一種の「あきらめ」にも似た感情が湧いて来るのだろうが、、初めてそういう風にみなされたときは、落ち込むような気がする。

その瞬間、私は老人になると思う。老人であることを自覚することになるのだろう。
万一、仮にその場で自覚しなかったとしても、意識するようにはなるだろう。
また、時間がたてばたつほど、その思いは強くなっていくのかもしれない。


だから、私が老人に見えるようになっても、できれば席を譲られたくない気がする。よっぽど足腰が弱くならない限りは。
むしろ、「俺はまだ若い。老人扱いするな。」と言って断るくらいの気持ちを持っていたい気もする。
さらにいえば、そんな老人が増えていったら、ちょっと嬉しい。これからどんどん高齢化社会になっていくのだし、そういう気概を持っていられたらいいかもしれない。
あ、でも年金はちゃんと貰いたい(笑)。


それとも・・・席を譲られた場合、素直に譲ってもらうと楽になれるという思いが優先して、あっさり自分は老人だと認めてしまうのだろうか。
まあ、その可能性も無くはない(爆)。
その場合、その後「自分は老人なのだ」という「老人としての自覚」を持たざるをえないだろう。

それは、その瞬間が来ないと分からないかもしれない。


少なくても、普段は老人扱いされると嫌がるのに、席を譲ってもらう時だけはいかにも老人ぶる・・ってのは・・なんかイヤ。


ともあれ・・・そういう年代になり、自分を老人と自覚してしまったとしても、若い頃のような感性は持ち続けていたいとは思っている。どこかで。

それがちっぽけなものであっても。残量がわずかだったとしても。
でも実は、そういうちっぽけなものが、当人にとってはけっこう大事だったりもする。


とりあえず、自分が自分を老人とは思っていなくても、いつか若者に電車などで席を譲られる日は来るだろう・・ということは覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
その瞬間になって落ち込み度を和らげるためにも。

日頃、電車などで席を譲られ慣れてるご老人方が、若者に老人と認知されて、初めて席を譲られた時の気持ちって・・・一体どうだったんだろう。

時々、そんなことを漠然と考えてしまうんだ。



それはそうと、シルバーシートに座れる老人って、何歳くらいからなんだろうね。
同じ年齢でもやたら老けて見える人もいれば、やたら若く見える人もいるものね。
かといって、年齢を表記するバッジなどをつけるワケにもいかないだろうし。
特に、女性などは、そんなバッジは絶対イヤだろうなあ(笑)。










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