テレビのCMでは、過去から現在に至るまで、多数のCMソングが流されてきている。
本来CM用に作られた曲ではなかった既成の曲をCMに使用した曲もあれば、ピンポイントに特定のCMのために作られた曲もある。
前者の曲は元々CMで使われる前にすでに曲として成立してた曲なので、CM関係なしで存在していける。
一方、後者の曲の場合は、そもそもそのCMがないと成立しないケースがほとんど。通常はCMとワンセットで存在する。また、そういう曲の場合、ただのCMソングとして聴き流すことは多い。
だが、そのCMが一定期間繰り返しで流されてると、スルーしてたはずの曲が、いつしか自分の中で心に残り、しかもいつまでも残り続ける場合がある。
今回取り上げるCMソングは、リアルタイムでテレビなどで流れてた時は、ただのCMソングとしてあまり気に留めずに聴き流していた曲。
そう、本来聞き流してて、そのCMがテレビなどで流れなくなったら、いつしか自分の中で消えてゆくであろう曲だと思っていた。
だが。
CMが放送されなくなってから、私に何かのきっかけがあり、そのただのCMソングが自分の中でよみがえり、いったんよみがえってみたら、妙にその曲がお気に入り曲として自分の中で定着していくことがある。
例えば、東京コンタクトレンズのCMソングがそうだ。
どんなきっかけがあって、自分の中でよみがえったのかは、よく覚えてない。
言えることは、この曲が好きな曲として自分の中で残っているということ。
この曲が流れていたCMは、今となっては懐かしい時期だと思う。いつごろリアルタイムで流れていたのかははっきり覚えてないが1970年代か、せいぜい1980年代前半くらいまでの頃だったのではないか。
なんとなく懐かしくて調べてみたら、この曲は浜口庫之助さんの手掛けた曲であったことが分かった。
しかも、ユーチューブではこの曲のロンクバージョンの音源もみつかった。
私はこの曲のロンクバージョンは初めて知った。本当はきちんとし長さのある曲だったんだね。
歌詞の方は、いかにもCMソングという感じの、なんてことはない歌詞。
だが、私はこの曲のメロディとサウンドが好きだったのだ。
何気にオシャレで。
普通の人にとっては、単なる「CMソングとして聴き流していた曲だったろう。でも、普通の人が聴き流していたこの曲に妙に惹かれていた私は変な奴だったのだろう。
その証拠に、当時のバイト先の仲間や上司に私が「東京コンタクトレンズのCМソングって良いと思わない?」と聞いても、皆「?」「そんなに良いか?」「特に何も思わない」という無関心な反応しか返ってこなかったし。
その辺、やはり私は変な奴だったり、物好きな奴だったのだろうと思う。
ちなみに、東京コンタクトレンズはお店の名前だったようで、しかも今はもうないらしい。
さて。
浜口庫之助さんといえば、日本の大衆音楽界ではレジェンド級の作曲家。
「バラが咲いた」「黄色いさくらんぼ」「愛して愛して愛しちゃったのよ」「星のフラメンコ」「人生いろいろ」など、多数のヒット曲を作り、日本の大衆音楽界で確固たる地位と実績を残した人。
作風は幅広く、その幅広さは今回取り上げたCMソングでも実証されている。
普通の人が聞き流して気にもとめなかったこの曲を好きだった人って、誰かいるだろうか。
もしかして、日本で私くらいなもの???そうだとしてもおかしくはないのだが・・・。
そんな曲、あなたにはないだろうか。
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