昭和歌謡が、他国でけっこう人気を集めてるらしい。
だとするなら、今の日本でリアルタイムで流行ってるJポップの曲は、これから何十年も先の未来に、各国でどれくらい愛されてるのかな。
そうであってくれたら、楽しい。
特に人気がある昭和歌謡の歌手としては、中森明菜さんや松田聖子さんあたりだという。
もちろん他にもいる。
私は70年代や80年代の昭和歌謡はリアルタイムて見てきている。
アイドル全盛の時代だった。
だから、当時のスターやその楽曲が遅まきながらも他国で人気があるのは、それなりに嬉しいとは思う。
ただ、私はそれらの歌手たちをリアルタイムで見てきたにも関わらず、当時の私がそれらの歌手にリアルタイムで熱中したことはなかった。
私がリアルタイムで見て憧れた女性スターというと、ウルトラセブンのアンヌ隊員、シンガーソングライターのリリィさん、「オレは男だ」の丹下竜子くらい。
それらの人たちには、それこそ恋心にも近いような憧れを持った。
とはいえ、とても手の届かない相手であるのは幼心にわかってはいたので、あくまでも「恋心にも似た憧れ」ではあった。
だが、例えば天地真理とか山口百恵、松田聖子、中森明菜などが人気絶大なのは知っていた。
曲がヒットしてたのは知ってたし。
クラスの中でも級友たちの会話には、その名前がよく出てきていたし、それらのアイドルに熱中してる級友はいた。
だが私はそういう級友たちの話題に入っていた覚えはない。
時にはむしろやや冷ややかな目で見てたこともあったかもしれない。
私が当時ヒットチャートて興味があったのは、むしろ洋学のヒットチャートだった。
かといって邦楽に興味がなかったわけでもなく、私が興味あったのは、ロックやフォークの邦楽のシンガーソングライターたちだった。
このように歌謡曲のアイドルたちにあまり興味がなかった私ではあったが、アイドルたちが歌ってる曲そのものにはけっこう興味があった。
というのは、アイドルたちの曲を、ロックやフォークやニューミュージックのアーチストたちが手がけることか多かったからだ。
例えば山口百恵は宇崎竜童が作った曲を歌ってたし、松田聖子にいたっては、ユーミン、財津和夫、大瀧詠一などの大物が競うように良い曲を提供していたから。
また実際に良い曲は多かった。個人的には、大瀧詠一が提供した「風立ちぬ」は、今も珠玉の名曲だと思っている。巷で人気があったユーミン提供の「赤いスィートピー」も良かったけど。
松田聖子が新曲を出した時は、「お、今度の新曲は誰が書いた曲なのかな」などと思って、作詞作曲のクレジットをチェックしたものだった。
中森明菜だって、井上陽水などの曲を歌っていたしね。
男性アイドルにしても、例えば近藤真彦やキンキキッズは山下達郎提供の曲を歌っていたよね。
だから私は、歌ってるアイドル本人よりも、その楽曲の作者の方に興味があり、面白かった。
そういう意味では、それなりに楽しんでいたとは思う。
だが、不思議なことに、それらの歌を歌ってたアイドル歌手本人には熱中はしなかった。
それが今やそれらのアイドル歌手が、外国語で人気を集めるとは、リアルタイム当時には予想もしてなかった。
他国でのそれらのアイドル歌手の人気では、その曲を作った人よりも、歌ってた歌手本人の人気になっている。
それらの歌手の他国のファンは、それらの曲を作った人への関心や人気はあるのだろうか。
そのへんは私にはわからない。
山下達郎や大瀧詠一や竹内まりやとかは、日本のシティポップのアーチストとして、他国でもかなり人気があるらしいので、もしかしたらコアな楽しみ方をしてる人なら、アイドル歌手だけでなく、その曲を作った人への関心もあるはずだと思えるのだが。
ともあれ、ネットなどのおかげで、日本の昭和歌謡の歌手や曲が、諸外国の人に愛されるのは、日本人として嬉しいことではある。
昭和の時代に絶大な人気を誇ったピンクレディなどは、当時アメリカデビューもしたけど、日本人が期待したほどの成績は残せなかったことを考えると、今の風潮は感慨深いものはある。
ところで、ピンクレディなどは、今の他国の人にどう評価されてるのだろう。
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