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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ガスパッチョのCM、信長編・最終回。

2007年11月25日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

ガスパッチョのCMが好き。

このCMシリーズの中では、現代人・妻夫木聡の部屋の中の家具(タンス?)はどうやらタイムマシンのようになっている。
で、色んな国の色んな時代から色んな歴史的著名人が妻夫木の部屋に訪ねてくる・・という内容のシリーズだ。
このシリーズの登場人物の中で、織田信長シリーズは特に好きで。


このCMの中での信長は、やたらフレンドリーで、しかも軽いノリ。
世間の信長のイメージとはかけはなれているのだが、そこがまた楽しい。
で、最近流された織田信長シリーズ3作目の最終回は、切ない。
信長の生涯を知ってる現代人にとっては泣けてくる内容だ。

現代人・妻夫木聡の部屋に、タイムマシンを使ってフラッと気まぐれに遊びに来た信長は、ガスパッチョの機能に満足すると、そそくさと自分の時代に戻ってゆこうとする。
どうやら今回の信長は本能寺に居たようで、本能寺からひょっこり現代にやってきて、また本能寺に戻るようだ。

だが・・・ご存知のとおり、史実では信長は明智光秀によって討たれてしまう。
それを知ってる妻夫木聡は、「そこには戻らないほうが・・」と言う。

信長はまるで自分の運命を知ってるにもかかわらず本能寺に戻っていくような素振りだ。
別れ際に妻夫木聡に、「これ、やるよ」と、印籠をプレゼントしてくる。
で、その印籠には、なんと、自分(信長)と妻夫木の二人で撮ったプリクラ写真がついている・・というお茶目ぶり。
で、タイムマシン(タンスである)に入って行く際、妻夫木にあらたまったように「達者でな」と明るく声をかけるのだが、そこが切ない。


このCMでの信長はやたら「いい奴」で、それだけによけいに悲しい。
わがままで気まぐれな気質ではあるのだが、よくしゃべるし、やたら明るいし、気さくだし、憎めない。下手したら可愛い。そう、愛すべきヤツ。

「信長、行くな!本能寺には戻るな!戻ったら、あんたは・・・」と言いたくなる。
でも、自分の運命を知ったうえで、あえて本能寺に戻ろうとしてるような信長なので、どう声をかけていいか分からない。
妻夫木も、強くは引き止められないでいる。
あっちの時代での過酷な運命を表に出さず、つとめて明るくふるまってるようでもあり、そんな点も切ない。


最初このCMシリーズでの信長を見た時は、「なんじゃ、この信長は??」なんて思ったもんだが、プッと噴き出して、すぐに好きになった。
はっきり言って、これは織田信長のパロディなんだよね。
こんな信長なら、人に恨まれることはなかっただろうに。反面そうなると、あそこまで覇道を突き進めたか?という疑問もあるが(笑)。

このCMの2作目では信長は明智光秀と一緒に現代に来た。
その後の信長と光秀の運命を知ってる妻夫木は、「(貴方達って)仲良いんだっけ?」と2人に問いかけた。
すると信長は、「(僕たち)仲良いよね~~」なんて光秀に話しかけてたっけ(笑)。肩に手を当てて。



ともあれ、このCMの「信長編」の最終回は、見終わった後、やたら心に残るCMだ。
話によると、関東でしか放送されていない・・なんて噂も聞いたのだが、本当なのかな。だとしたら、もったいない。

なんか、このCMの設定で2時間くらいのドラマスペシャルでも作ってもらいたい気さえする。

なんといっても信長のキャラが楽しいもの。
ましてや私は先日、信長の居城だった安土城跡に行ったばかりだから、なおさら親近感を持ってしまう。









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