時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

瀬戸内、尾道、坂の街。

2006年11月29日 | 

瀬戸内に旅して来た。
今回は尾道の街を散策するのが旅の目的だったが、せっかくなので、宮島、原爆ドームにも足をのばした。

尾道。おのみち。
この地名が頭にインプットされたのは、ある映画によって、だ。
その映画は尾道三部作、特に「さびしんぼう」という映画だった。
監督は大林宣彦。
マニアというほどではないにしろ、私は大林監督のファンだ。
尾道三部作「時をかける少女」「転校生」そして「さびしんぼう」。
その他「異人達の夏」「青春デンデケデケ」なども大好き。
他にも胸キュンの良い作品はあった。

尾道三部作は、その名の通り尾道が舞台になっており、尾道という街の存在感は素晴らしく、また映画のキーポイントでもあった。
街そのものが立派な「出演者」と言ってもいいくらいの存在感だった。
ある意味、街もまた主演役者でもあったのかもしれない。

また「おのみち」という言葉の響きにも惹かれていた。

この街は坂が多い街で、坂そのものが街であるかのようだった。
そのへん、ちょっと長崎に似たものを感じた。
だから、移動はけっこう疲れた~~。


大林監督の映画「転校生」にでてくる「男女が入れ替わった階段」や、「さびしんぼう」に出てくる寺や住宅地、などを地図を頼りに歩いて探してまわったのだが、この地図がかなりアバウトで、場所を見つけるのには本当に苦労した。
執念・・というか、根性で見つけた感じだった。

坂を登ったり下ったりの連続で、あちこちテクテク歩きまわった足は、棒のようだった。
でも、それが旅の一番の目的だった以上、ある程度は成果をあげたかったし、映画に出てくる場所を特定し、自分の足で立ってみたい・・・という気持ちは強かった。
さすがに、時間的にあきらめた場所もあったが。


まあ、後になってみれば良い思い出として頭の中に残るだろう。
尾道は、歴史と活気と懐かしさが同居する、いい街だった。

瀬戸内、尾道、坂の街。
尾道の街よ、次回は いつか「しまなみ街道」の旅をする時に、また会えそうだね!



宮島は、さすが世界遺産。ましてや日本三景でもある・・とくれば観光客が多いのは当たり前か。
ともかく人が多かった。
日本人も多かったが、外国人も多かった。あの景色は、外国人はそりゃ喜ぶだろう。日光や京都に外国人客が多いのと同じだ。
放し飼いになっている多数の鹿は、おじさんが好み(?)のタイプなのか、やたらとおじさんの後を付け回していた。おじさんはエサをくれると思いこんでいるのかな(笑)。


原爆ドームもまた世界遺産。訪れる人たちの顔には、沈鬱な表情がある。
外国人客も多かった。
押し黙ったあの廃墟の建物は、沈黙であるがゆえに雄弁でもあった。
資料館で見た、被爆者の顔と体の火傷跡の写真は・・・悲惨で、気の毒でならなかった。
抜け落ちた髪の毛、ただれた爪と皮膚、その現物展示の迫力には、ただただ声も出なかった。
とうてい忘れられるものではない・・。



まあ、詳しい旅の内容は、いずれ自分のHPで触れるかもしれないので、ここではこのくらいにしておこうと思う。じゃないと、長~~~くなってしまいそうなので(笑)。



ここでは、尾道駅から宮島口駅に向かう山陽本線に乗った時に感じたことを触れておこう。

ともかく車内が暑かった!
冬になると電車って暖房をいれるよね?
私、思うのだが、冬場の電車の暖房って、ちょっと暖かすぎやしないだろうか。

なるほど、確かに外は寒いかもしれない。だからサービスの一環として車内暖房を入れるのは分かる。
だが、混めば混むほど、人の熱気だけで車内は暑くなる。
ましてや、私が行った先週末はまだ真冬ではない。

人が乗って来るにつれ車内はどんどん暑くなり、しかも暖房の追い打ち。
息苦しくなるほどだった。

夏場に「弱冷房車」ってのがあるが、せめて冬にも「弱暖房車」というのを導入してもらいたい・・.

冬場に電車に乗ってると、外は寒いのに車内は異様に暑く、汗だくだくになることがある。
冬に、じっとしてるだけで汗だくになる室内ってのは、どうも気持ち悪い。
サウナじゃないんだから。

先日乗った山陽本線はこれから真冬に向かう。
おそらく、その暖房と人混みによって、サウナのように暑くなる車両は多くなるのだろうなあ。



夏に「弱冷房車」があるように、冬には「弱暖房車」を!
これ、私の提言なのです。






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