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少年画報の付録 「まぼろし探偵 かるた」((復刻された「少年画報」紹介シリーズ 3)

2012年09月19日 | 漫画・アニメ、そして特撮

復刻された「少年画報」紹介シリーズ、その第3弾。

 かつての少年漫画月刊誌「少年画報」、その昭和35年正月号。

本誌のほうの内容は、以前の日記で記した。

こちら↓

http://blog.goo.ne.jp/banbo1706/e/131e322fc760c1c81ce9fbda7f7e432c

 

前回は、付録の一覧を紹介した。

こちら↓

http://blog.goo.ne.jp/banbo1706/e/1950c92721556aab289bc1ff367e30d2

 

以後は、付録を一つ一つ取り上げてみたい。

付録は、なんと12種類あるのだが、その中で筆頭にあげられていた付録が、今回紹介する「まぼろし探偵かるた」である。

このかるたは、本誌と別になっているわけでなく、本誌閉じ込み。

だが、ちゃんとかるたのページは他のページよりも厚紙で作られており、本誌からこの付録ページを切り離して、そのあとに一枚一枚かるたを更にハサミなどで切って使う。

一枚一枚のかるたに、切れ込みでもあれば、もっと切り離し安かったかもしれない。

かるたの絵札は一枚一枚すべてがカラーである。文字札は白地に黒文字。

この号では、まぼろし探偵は、「かるた」と「別冊付録」、そして「早ならべ競争」と3種類の付録に登場する。

いかに「まぼろし探偵」が、この雑誌の中で人気があったかが分かる気がする。

まさに、この当時の「少年画報」の看板作品だったのだろう。

 

ちなみに、せっかくだから、かるたの文字札にどんな文が書かれていたかを、少し紹介しておこう。

 

「い」・・・・・・・「命がけだぞ、今夜の事件」

「ろ」・・・・・・・「牢をやぶった 黒マント」

「は」・・・・・・「走れ 事件だ  進(すすむ)くん」

「に」・・・・・・「日本一の名探偵」

「ほ」・・・・・・「ほうきかざして さくらのかつやく」

「へ」・・・・・・「編集長の ゴリラおどり」

「と」・・・・・・「特急こだまも 見る間に追いこす」

「ち」・・・・・・「父にもわからぬ このへんそう」

「り」・・・・・・「りっぱな父さん  名警部」

「ぬ」・・・・・「ぬけ穴くぐれば  悪者のそうくつ」

「る」・・・・・「留守居をおそう  悪漢団」

「わ」・・・・・「我が子に救われ 最敬礼」

「か」・・・・・「からのカメラを  とくいでパチリ」

 

全文字札の文を書くことも可能だが、あえてこのぐらいにしておく。

 

文字札を読んでいくだけで、この作品がどんな作品だったか、分かる。

 

 

 

 

かるたは、毎年年末になると、文房具屋さんやおもちゃ屋さんの店頭に並び、子供はそれを見ながら、来るべきお正月に思いをはせたものだった。

どれもデラックスな箱におさめられており、その箱の表に描かれたイラストにそそられ、あれこれ欲しくなったものだった。

だが、お小遣いの少ない子供には、欲しいからといって、単品のかるたはそうそう買えるものでもなかった。

なので、月刊誌の付録にかるたがついてると、すごく得した気分になったものだった。

 

ちなみに、本誌閉じ込のこの付録、表ページは「かるた」だったが、裏ページは「人気者早ならべ競争」という「別の付録」になっており、お面みたいな「キャラクターや、当時のスター」の顔がアップで描かれていた。

かるたをかるたとして使うためには、表に描かれた一枚一枚の絵札や文字札を切り離して使わなければならなかったのだが、それをやってしまうと、裏ページの付録はバラバラになってしまい、使えなくなる。

裏の「早ならべ競争」を遊ぶためには、紙を切り刻むわけにはいかないので、表の「かるた」は遊べなくなる。

なので、読者は、「かるた」をとるか、「早ならべ競争」のほうをとるか、どちらかを選ばなければならなかっただろう。

 

まあ、おそらくは、ほとんどの読者は「かるた」のほうを選んだとは思う。

なので、裏の「早ならべ競争」を遊んだ人は、あまり多くなかったのではないか。

 

 

というか・・・この付録をよく見ると、基本的に「かるた」という付録を作って本誌閉じ込みのページ付録にしてしまったら、裏ページがどうしてもできて余白になってしまうので、裏の余白ページをなんとか「埋めたい」ということで、この「早ならべ競争」が作られたのではないか。

おそらく、編集サイドも、この裏ページを使った「早ならべ競争」で子供たちが遊ぶとは、あまり思ってなかったのではないだろうか。

どうしても、表の「かるた」と見比べると、見劣りする付録になっているから。

実際、今見ても、裏ページの付録は・・・あまりそそられないし(笑)。

 

ただ、裏ページの余白を埋め、そこもまた付録の一つにカウントすることで、この号についた「付録の数」を一つ増やすことはできたことは間違いない。

 

当時の月刊誌は、付録の数でも競っていたからね。

 

 


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