自分の中で埋もれている自作曲の数は山ほどあって、埋もれている自作曲の中から少しづつセレクトして、不定期で歌ってきている。
選ぶ曲は、一度も人前で歌ったことがない曲や、何十年も歌っていない曲、試運転する新曲。
割合としては、一度も人前で歌ったことのない曲を選ぶことが一番多い。
先日、某店で、私の中で恒例になった「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」の一環で歌ってきた。
今回歌ったのは、以下の通り。どれも初めて人前で歌った曲ばかり。
この自己満足企画で歌った曲は、今回の4曲を混ぜて、これまでで都合、計60曲になった。
それなりに区切りのいい数字(笑)。
1、たそがれのモニュメント 作詞・作曲 だんぞう
2、アフリカに行ったことがない 作詞・作曲 だんぞう
3、飲んで悪いか? 作詞・作曲 だんぞう
4、最後の夜(仮題) 作詞・作曲 だんぞう
以上が「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」の第17回目のメニューだったが、この日は更に、先日亡くなった佐藤公彦(ケメ)さんの曲を、私なりの個人的追悼で2曲カバーしてきた。どうしてもケメの曲を歌っておきたかった。そして、ケメを知らない人に、少しでも伝えたかった。
この日私が選んで歌ったケメの曲は以下の通り。
1、やさしくうたって 作詞・作曲 佐藤公彦
2、恋摘み唄 作詞・門谷憲二 作曲・佐藤公彦
以上で終わる予定だったのだが、さらにこの日は・・お客さんからのリクエストをいただいたので、以下の曲を追加して歌った。ピンポイントで、この曲をリクエストされたので。
1、母校が消えた日 ~昭和の子守り歌~ 作詞・作曲 だんぞう
以上、計7曲も歌ったことになる。
まず、1曲目の「たそがれのモニュメント」。この曲が完成したのは20歳ぐらいの頃。もしかしたら19歳の頃だったかもしれないが、20歳だった可能性もあるので、名義は「作詞作曲」だんぞう」にしてある(ちなみに20歳前に作った曲は「ヤングだんぞう」名義)。
たそがれの海辺の風景スケッチの曲で、作者の感情はあえてはっきりとは歌詞の中に盛り込んではいない。ひたすら、たそがれの海辺の風景の描写から、作者の心情を想像してもらう・・そんな仕上がりの曲になっている。
今年小豆島に旅行した時、宿の窓やテラスや露天風呂からたそがれの瀬戸内海を見てて、遠い20歳の頃に作ったこの曲の歌詞が風景にピッタリで、思わずこの曲を口ずさんでいた覚えがある。
特に途中の歌詞、、、
♪ 夕陽の帯が 海を渡って
どこまでも続く 誘いの彼方へ
というくだりが。
まさに、その歌詞の通りの風景がそこにあったから。
それ以来、この曲を「蔵出しシリーズ」の中で1回歌っておきたいと思っていたのだが、今回実現。
20歳の頃に作った当時は、カセットテープの多重録音で、ちょっとトロピカルでゆったりとして、リラックスしたアコースティックな雰囲気で作った曲だった。
2曲目の「アフリカに行ったことがない」は、10年以上前から構想とメロディがあった曲。歌詞にけっこう苦労して、2~3種類の歌詞を作ってある。
だが、そのどのバージョンの歌詞も、「これでいいのだろうか?」という思いもあるので、一応完成はしているものの、人前で発表する気になれず、埋もれ続けてきた曲。
今回は、数種類のバージョンの歌詞の中から、一番最後に作った歌詞バージョンで歌ってみた。
いつか時代屋の正式なレパートリーに入れたい曲なのだが、いつになることやら。
曲調としては、けっこうコミカルな印象の曲で、多少仕事のぼやきみたいなものも混ざった歌詞になっている。
ベース、エレキギター、ドラム、ピアノ、さらにパーカッションなどが入ったロックバンド形式の方が合う曲だとは思う。
アフリカンドラムでも入ろうものなら、まさにイメージ通りになる。
ベースのフレーズが最初にあって、その後にメロディーが浮かんだ曲なので、ベースラインだけは指定したい。
3曲目の「飲んで悪いか?」は、大学時代から曲の構想はあった曲だったが、一応形になったのは今から10年以上前。
だが、細部にまだ手直ししたい箇所もあり、人前では歌う気になれないでいた。
今回は、お試しという意味合いで歌ってみた。
内容的には典型的なサラリーマン・オヤジソングで、けっこうコミカル。その一方で、オヤジの悲哀も。
全体的には酔っ払いのオヤジサラリーマンの観察と、ぼやきの歌・・という感じの曲。サウンドイメージとしては、ディキシーランド風のサウンドだと、しっくりくる。
2曲目の「アフリカに行ったことがない」といい、この「飲んで悪いか?」といい、コミカルでぼやき系の曲が、今回の「蔵出しシリーズ」では2曲続いてしまったことになった(笑)。
4曲目の「最後の夜」は、矢沢永吉さんのバラードにインスパイアを受けて出来あがった感じの曲になっているが、実際に矢沢さんのバラードに触発されて作った曲だったかどうかは、自分ではわからない。
自分としては、あまり意識はしてなかったとは思うが・・(どのみち矢沢さんの曲には及びもつかない)。
別れを前にしたカップルが海辺に来て、2人で浜辺に来るのはこれが最後になるだろうということを2人とも分かったうえで、そこにいる・・・そんな感じの曲。
曲としては割と短く、私の曲の中では小品のような長さの曲。
「蔵出しシリーズ」のような機会の中でしか歌えそうもない曲だが、案外自分ではそれなりに気に入っている曲のひとつではある。
ちなみに、タイトルは仮題のまま、歌ってみた。
以上が今回の「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 17」のメニュー。
ここで一度ステージから降り、間をおいた。
やがて、最近心の中でたまっていたものがあったので、意を決したように再度ステージにあがり、先日他界したシンガーの曲を歌うことにした。
そのシンガーとは、私が大好きだったシンガーソングライターで、佐藤公彦さん。通称「ケメ」。
この企画は、基本的に私の埋もれた自作曲を歌う自己満足企画だったが、他界したケメへのくすぶった思いが私は抑えきれず、なおかつケメを知らない人たちにケメの曲を伝えたかった。
歌い継ぎたかった。
それがケメへの、私が出来る一番の供養にも思えた。
「やさしくうたって」も「恋摘み唄」も、どちらも昔、「時代屋」ユニットで、人前で何度か歌った曲。ケメの曲には私は好きな曲が多いが、この2曲は自分のユニットでレパートリーにしていた時期があるので、思い入れも格別。
どちらも、ケメらしい優しく穏やかな曲だ。
こういう良い曲を残してくれたケメがもうこの世にいない・・そんなことを考えると、なんか、歌ってて、胸が熱くなった・・・・というか、せつなかった(涙)。
ケメがまだ元気だった頃、私が某店でケメ本人に「恋摘み唄」を私がカバーしているということを伝えたら、ケメが「ずいぶん渋い曲を選びますね」と言ってくれたのが忘れられない・・。
ケメに関しては、また日をあらためて追悼の日記を書きたい気持ちはあるが、訃報を知って私は放心状態になったので、追悼の日記を書けるのはいつになるやら・・。
この分でいくと、拓郎さんや陽水さんや達郎さん、ディランやマイク・オールドフィールドやブライアン・ウィルソンやマッカートニー(他にもいる)などの悲しい知らせが届いても同じ気持ちになりそうだ。
皆、元気で長生きしてほしい。
たとえ音楽活動がいつかできなくなっても、健在でいてくれれば、ファンとしてはそれを支えにできるのだから。
ケメへの個人的な追悼で歌ったところで、この日歌うのはここまでで打ち止めにするつもりだったのだが、お客さんから私の自作曲「母校が消えた日」を生で歌ってほしいとリクエストされ、酔いもあったので、急きょ追加で歌わせてもらった。
「母校が消えた日」は最近はあまり歌わないようにしてたので、人前で歌ったのは久々だった。
最近、小学校・中学校と計9年同じ学校に通った同級生の訃報があった・・というのも、「母校が消えた日」を歌うモチベーションになった。
亡くなった同級生に捧げるつもりで・・・歌った。
ケメといい、同級生といい、訃報が続くと時の流れを感じると共に、寂しく、悲しい。
私のこの拙いブログに来て下さる皆さん、体調に気をつけてお過ごしください。
体の不調は、いきなりやってくることもありますから。
元気な頃に無理した「つけ」が、後年やってくることもありますから。
どうか、ご自愛ください。後年のご自身のためにも。周りの人たちのためにも。
確か私が中2の時位にデビューされてたと思います。
「通りゃんせ」なんだか不思議な曲でした。懐かしいような、もの哀しいような。ケメさんのあの声だったからこそ成立した曲だったように思います。
最初にラジオで聴いた時、「ケメって誰?男?女?」当時の友達の間でも話題になりました。
雑誌で初めてお顔を拝見した時、ケメ=佐藤公彦とあり、男性である事を知りました。
高1位の時、付き合い始めた子がケメさんが好きだって言ってたので誕生日のプレゼントに
ちょうど発売したばかりだった「バイオリンのおけいこ」をあげました。
でも彼女の「もう持ってる」のひと言でなんだか気まずいデートになってしまいました(笑)。
あとはラジオですね。「佐藤君とあおい君」あれ?「あおい君と佐藤君」でしたっけ?
短い時間の番組ながら、けっこう息の長い番組だったようですね。
改めてケメ=佐藤公彦さんのご冥福をお祈りします。合掌
訃報を知った時は、愕然としました。
私はケメのソングライターとしての才能に惚れ込んでました。
他のシンガーソングライターとは、一味違う曲作りができる人でした。
見た目は女の子みたいなかわいさがありましたが、案外骨っぽい要素もあら、例えば少林寺拳法なんかもやってたんですよ。
プレゼントするときは、何をあげるかは、なかなか難しいですよね。
ラジオ番組は、あおい君と佐藤くん です。
それは高校の時に行ったコンサート。
ケメさんの他、泉谷しげるさん、古井戸さんらが出演するものでした。
ケメさんはトップバッターで登場し、明るい色のパンタロンはいてて「おしゃれだな」って思ったのを憶えています。
続いて登場したのは泉谷しげる大先生。
あの頃もトークでは「ばかやろー」連発しながらも、
曲が始まると妙にしっとりしステージが印象的でした。
そして最後は古井戸さん。はっきり言ってこのコンサートに来るまで良く知りませんでした。
ただ「さなえちゃん」がヒットしてたので名前は知ってました。
でも「ポスターカラー」「冬の夜」「なんとかなれ」など自分でも驚く位感動しました。
なんと言っても加奈崎さんのあの歌声にしびれました。あとトークの時ぼそぼそ喋るチャボさんが妙に可愛かったですね。
フィナーレは全員で「さなえちゃん」の大合唱。
「裏表紙に描いたケメくんが可愛くって消せないの」
そしてお決まりの泉谷さんいじりの所では「泉谷しげるを描くには描いたけど、なんだか小汚いのでつまんでゴミ箱に捨てた」みたいな歌詞で大ウケでした。
コンサートとかライブとか、本当に数える位しか行ってない私にとって貴重で楽しい2時間でした。
それは今となっては貴重な体験だったと思います。
私は、月に一枚のLPを買うのが精一杯でした。
でも、エレックのミュージシャンには私は好きな人が多かったです。
古井戸は、とかく「さなえちゃん」のイメージが強かったですが、本来の彼らの良さは、「ポスターカラー」「冬の夜」「なんとかなれ」のような曲にあったと思います。
「やさしく歌って」聴いていると脱力できて眠れます。
本当にもうあの声が聴けないなんて(◞‸◟)
でも、ケメの唄と心を大切に歌い継いでくれるファンがいることをケメは見てくれているかも。
遅くなってすいません。
私は、ケメの通りゃんせシリーズが大好きですが、それ以外にも好きな曲はたくさんあり、やさしくうたってや恋摘み唄もその中のふたつです。
ケメは晩年のライブではあまり古い曲はやらなかったみたいで、、、。
初期の名曲をもっと生で聞きたかったです。
ライブは近年仕事の都合であまりやれないでいましたが、また少しずつ再開したいと思ってます。
自作曲が中心ですが、見にきてやってくださると嬉しいです。
大歓迎ですよ!
4枚目か5枚目あたりのアルバムだったかなあ、、、。
「今日は1日フォークソング三昧」なるプログラムがあります。
私は主に映画音楽三昧やミュージカル三昧の時聴いていますが、
なかなかレアな楽曲がかかったりするので好きなプログラムです。
けっこうゲストに楽曲が左右されるんですが、
今回は四角佳子さんとか小室等さんだそうです。
ケメさんとか古井戸とかかかるかな、楽しみ。
WEBからリクエストも受け付けてるみたいですよ。
我が家には今ちゃんとしたラジオはないんです。
その番組、テレビでやってほしいですね(笑)。
最近そういう番組、多いですよね。
ならば、普段はあまり聴く機会がないカルトな曲が聴きたいです。
あと、めったに出てこない歌手にもでてほしいです。
たとえば、岡林とか。