時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

大糸線から黒部ダムへ

2008年10月29日 | 
黒部・立山・アルペンルート・・その名前は常々耳にしていた。
観光スポットとしては超・有名だし。

でも、それがあまりにも定番の観光スポットすぎるような気がしてたので、なんとなく自分の行き先希望リストからは外してしまっていた。

でも・・行ってみたら、確かに「超・有名」で「超人気スポット」だけのことはある。
その景観は、素晴らしいの一言。

外国人観光客も実に多かった。
なんでこんなにいるの?・・ってくらい。
世界的観光名所・・という声があるのも、うなずける。

一度でも来てみると、外国人に紹介したくなる気持ちも分かる。
よくもま、こんな場所に、こんなアルペンルートを設置したものだ・・と、呆れるくらいに感心してしまった。

大糸線「信濃大町」駅から、今回の私のアルペンルートは始まったような感覚だった。
電車に乗ってる時、窓の外の景色を見てると、某・女性シンガーの曲が頭の中をまわっていた。
大糸線のことを歌った曲が、その方の持ち歌にあるからだ。
こんな時は「ご当地ソング」は強い力を発揮する。
大糸線に乗る機会なんて、中々ないからね~。

信濃大町から路線バスで、扇沢へ。
扇沢から、なんと!「トロリーバス」で黒部ダム展望台へ。
トロリーバス・・・大昔は日本の町でも走っていたような。
でもここでは現役なのだ。
電気で走るバスで、どっちかというと、バスよりは電車に近い。
見た目はどう見てもバスだけど。

そのトロリーバスは、超長いトンネルの中をくねくねと進んでゆく。
トンネルの長さが尋常じゃない。工事・・大変だっただろうなあ・・。
元々は、黒部ダム建設のために掘ったトンネルだったのだが、今では観光コースとしても大活躍中だ。もちろん、ダムの維持や管理上でも大事なルート。


バスを降りると、いきなり200段以上の階段を登ることになる。
で、無事にその階段を登りきると、黒部ダム展望台に出る。
そこからは、はるか高台から見下ろす巨大なダム「黒部ダム」の姿が!
おお!

写真などですっかりお馴染みのアングルの黒部ダムが、眼下に見渡せる。
壮観。雄大。圧倒的な存在感。


これが、名高い「黒部ダム」か・・と思いつつ、左右に視線をずらすと、当たりの景色がまた素晴らしい。
よくもまあ・・こんなすごい場所に、こんなすごいダムを作ったもんだ。

そういや・・数年前の紅白歌合戦で、中島みゆきさんが、この黒部ダム(のトンネルの中?)で、歌を歌ってみせたっけ。
石原裕次郎は昔「黒部の太陽」という映画を製作したっけ。
このダムの工事は、困難を極めたそうな。殉職者も多数いたらしい。
工夫、知恵、執念、体力、根性、人生、意地、悲願、人間ドラマ・・・様々なものの賜物なのだろう。

黒部ダムの工事のために作られたルートが、今はダム管理だけでなく、観光にも使われてることを考えると、このアルペンルートは、黒部ダム工事に携わった人たちが後世に残した遺産でもある。


黒部ダムを見てると、たくさんの人々の様々の思いが込められている気がした。
関わった人たちの、様々な思いの結晶なんだね、このダムは。


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