本当は、2月ってのは、東京でも雪が降りやすい月でもある。
だが、このままいくと、雪の降らないまま今年の冬は去っていってしまいそうだ。
雪。
雪が降ってきた時って、ちょっぴり嬉しい。わくわくする。
子供の時は特にそうだった。大人になるにしたがって、雪の弊害のことも考えるようになり、困ったりするようにもなったが、子供の時はただただ嬉しいだけだった。
なにしろ、雪が降り積もると、同じ東京でも別の国にいるような気分になった。
まるで、違う世界にワープしたようでもあった。地方に旅したような気分にもなった。
そう考えると、雪がだんだん降り積もっていってる時間って、地方に向かう電車に乗っているようでもあるんだ。
だから、雪が降ってる時って、窓の外の様子がやたら気になった。
見慣れたはずの風景しかそこにはないはずなのに。
見なれた風景が、雪でだんだん変わっていく姿は、電車に乗ってだんだん景色が雪国になっていくのを見てるような気分になったりするんだ。
雪が降り積もって、あがった後。用事もないのに、ちょっと外に出てみるのが楽しい。
あたり一面、真っ白。
はく息が白い。雪が降り積もり、まっさらで足跡のない雪面を歩く。
すると、サクッサクッと音がする。
ある時は遠慮がちに。またある時は、ちょっと大きめに音がする。
すると、自分の足跡がくっきり残る。時には、遊び心を出して、妙な歩き方をする。
円形に歩いてみたり、とかね。
そこは音も静まり、人も少なく、東京であって東京でない。
ちょっとメルヘンっぽい雰囲気もある。
で、積もった雪で何かがしたくて、友達と会う。
で、何して遊ぼうかと話し合う。
雪合戦、かまくら、雪だるま作り、などなど。
いつもはできない遊びができる。
こんな日に、鬼ごっこやカン蹴りを提案するヤツなんていない(笑)。
せっかく積もった雪がもったいなくて、そんな選択肢は眼中にない。
かまくらが一番わくわくするのだが、いかんせん東京では何人もが入れるかまくらなどは作れない。雪の量的に無理だ。
せいぜい作ったとしても、子供がどうにか1人入れるくらいのサイズのかまくらが精一杯だ。
でも、作ってる過程は楽しい。
ともあれ、いつもと違った風景の中で、いつもと違った遊びができるのが、雪の日なのだ。
そんな日に、1人で家の中にいると、クラスの友達は皆仲良しグループで雪遊びしてるんじゃないかと思い、いてもたってもいられなくなったもんだ。
だが。
雪があがり、翌日になって外へ出てみると、夕べの白一色の世界は、姿を一変させている。
ちゃんと道路が見え、あちこちに足跡がついていて。
もうそこはメルヘンの世界ではない。
それどころか、日がたつにつれ、雪は段々汚くなる。
溶け残った雪は、道の片隅にゴミのように固まっており、日がたつほどに小さくなっていくのだが、泥などの汚れで白から灰色っぽく変色してゆく。
泥以外の付着物もついてくる。
数日前の雪の日の白一色のきれいな世界など、もう幻のような遠い過去のことのようにも思えてくる。
すると、また雪が降ってあたり一面真っ白のきれいな世界になってほしいななどと思うのだが、雪があがった翌日からはまた汚くなっていく。同じ事の繰り返しだ。
つまり、東京の雪は・・・儚いのだ。
しんしん雪が降り積もる東京の町の異世界ぶりは、一瞬の儚い夢にしか過ぎないんだね。
もうすぐ今年の冬は終わる。時期的に。
雪は望めそうもないまま・・・終わってゆくのか。
だが、このままいくと、雪の降らないまま今年の冬は去っていってしまいそうだ。
雪。
雪が降ってきた時って、ちょっぴり嬉しい。わくわくする。
子供の時は特にそうだった。大人になるにしたがって、雪の弊害のことも考えるようになり、困ったりするようにもなったが、子供の時はただただ嬉しいだけだった。
なにしろ、雪が降り積もると、同じ東京でも別の国にいるような気分になった。
まるで、違う世界にワープしたようでもあった。地方に旅したような気分にもなった。
そう考えると、雪がだんだん降り積もっていってる時間って、地方に向かう電車に乗っているようでもあるんだ。
だから、雪が降ってる時って、窓の外の様子がやたら気になった。
見慣れたはずの風景しかそこにはないはずなのに。
見なれた風景が、雪でだんだん変わっていく姿は、電車に乗ってだんだん景色が雪国になっていくのを見てるような気分になったりするんだ。
雪が降り積もって、あがった後。用事もないのに、ちょっと外に出てみるのが楽しい。
あたり一面、真っ白。
はく息が白い。雪が降り積もり、まっさらで足跡のない雪面を歩く。
すると、サクッサクッと音がする。
ある時は遠慮がちに。またある時は、ちょっと大きめに音がする。
すると、自分の足跡がくっきり残る。時には、遊び心を出して、妙な歩き方をする。
円形に歩いてみたり、とかね。
そこは音も静まり、人も少なく、東京であって東京でない。
ちょっとメルヘンっぽい雰囲気もある。
で、積もった雪で何かがしたくて、友達と会う。
で、何して遊ぼうかと話し合う。
雪合戦、かまくら、雪だるま作り、などなど。
いつもはできない遊びができる。
こんな日に、鬼ごっこやカン蹴りを提案するヤツなんていない(笑)。
せっかく積もった雪がもったいなくて、そんな選択肢は眼中にない。
かまくらが一番わくわくするのだが、いかんせん東京では何人もが入れるかまくらなどは作れない。雪の量的に無理だ。
せいぜい作ったとしても、子供がどうにか1人入れるくらいのサイズのかまくらが精一杯だ。
でも、作ってる過程は楽しい。
ともあれ、いつもと違った風景の中で、いつもと違った遊びができるのが、雪の日なのだ。
そんな日に、1人で家の中にいると、クラスの友達は皆仲良しグループで雪遊びしてるんじゃないかと思い、いてもたってもいられなくなったもんだ。
だが。
雪があがり、翌日になって外へ出てみると、夕べの白一色の世界は、姿を一変させている。
ちゃんと道路が見え、あちこちに足跡がついていて。
もうそこはメルヘンの世界ではない。
それどころか、日がたつにつれ、雪は段々汚くなる。
溶け残った雪は、道の片隅にゴミのように固まっており、日がたつほどに小さくなっていくのだが、泥などの汚れで白から灰色っぽく変色してゆく。
泥以外の付着物もついてくる。
数日前の雪の日の白一色のきれいな世界など、もう幻のような遠い過去のことのようにも思えてくる。
すると、また雪が降ってあたり一面真っ白のきれいな世界になってほしいななどと思うのだが、雪があがった翌日からはまた汚くなっていく。同じ事の繰り返しだ。
つまり、東京の雪は・・・儚いのだ。
しんしん雪が降り積もる東京の町の異世界ぶりは、一瞬の儚い夢にしか過ぎないんだね。
もうすぐ今年の冬は終わる。時期的に。
雪は望めそうもないまま・・・終わってゆくのか。