かつてテレビやラジオや映画などで大活躍していたスターや著名人が今現在どうしているかを取り上げる番組というのは、けっこう昔からあり、それは今もある。
「あの人は今」みたいなテーマで。
そういうテーマは、不変の関心事なのかもしれない。
先日、かつて「チャコちゃん、ケンちゃん」シリーズで主役を務めた、チャコちゃんこと四方晴美さんと、ケンちゃんこと宮脇康之さんの2人を、対面させた番組があった。
元々は1962年に始まった「パパの育児手帳」というドラマにチャコちゃんが出てきて、チャコちゃんが人気を博し、その後タイトルに「チャコちゃん」の名前がつくようになってシリーズ化され、チャコちゃんが出てくるドラマは6作作られた。
当初はチャコちゃん一人が主役だったが、チャコちゃんシリーズの5作目「チャコねえちゃん」から、宮脇さん演じるケンちゃんが出てきた。ケンちゃんは、チャコちゃんの弟という設定で。
チャコちゃんとケンちゃんの共演ドラマは2作作られたが、その後チャコちゃんが降板して、やがてケンちゃん一人が主役のドラマ「ケンちゃんシリーズ」に受け継がれていった。
宮脇さん演じるケンちゃんシリーズは、なんと8作も作られた。
厳密には、宮脇さんが降板後、2代目のケンちゃんシリーズが5作制作され(ケンちゃん役は別人)、更にその後、チャコが再び主役に返り咲いた「チャコとケンちゃん」というドラマが作られたようだが、チャコもケンちゃんも配役は、一新されていたらしい。
こうして調べてみると、チャコちゃんシリーズやケンちゃんシリーズは、かなり長く続いたシリーズであることが分かる。長寿シリーズだった。
だが、私の印象では、やはり初代のチャコちゃんとケンちゃんの印象が強く、正直2代目のチャコやケンちゃんはよく知らない。
本音を言うと、その初代チャコちゃんシリーズも、最初の方のドラマは記憶にない。
私がわずかに覚えているのは、3作目か4作目からだ。そして、チャコちゃんが降板し、主役がケンちゃん一人になってからは、私は見た覚えが・・・ない。
どの「チャコちゃんシリーズ」だったか忘れたが、1曲だけ断片的にオープニング曲を覚えているのがあった。最近調べてみたら、それは「チャコねえちゃん」の主題歌だったことが分かった。タイトルは「小鳥の少女」というタイトルだったようだ。
それと。
主題歌とは別に、「チャコちゃんシリーズ」のどれかのドラマの中で挿入されたBGMも1曲だけ覚えている。インスト曲なので、これは今でも歌える。かなり好きなBGMだった。主題歌とは全く別の曲で、ドラマの挿入曲・BGM用に作られた曲だったのだろう。
かわいくて、おだやかで、ほのぼのしながらも、どことなく寂しさやセンチさを感じさせる、ゆったりとした長調の曲だった。
この曲は、今も私の心の奥深くに絶えず住みついている気がする。
というのは、ドラマの中でこの曲が流れていたシーンの背景に似た風景を、今もたまにリアル世界で感じてしまったり、オーバーラップさせてしまうことがあるからだ。
ドラマの中では、チャコちゃんかケンちゃんが、ちょっとしんみりしてたり、迷ったりしてるシーンで流れていたような気がする。まあ、そのへん、あくまでも私のイメージでもあるので、どこまで正しいかは定かではないが(笑)。
もしかしたら、チャコちゃんが単独で主役を務めたドラマの方だったかもしれないが・・。
このBGMをもう一回聴きたくて、以前本屋で、なぜか「チャコとケンちゃん」の復刻DVDが廉価版で売られていた時に買ってみたのだが、あいにくそのBGMは入ってなかった・・。
その曲聴きたさで買ったDVD、せっかくだからと思って鑑賞した時、さすがに今の私が見るにはしんどかった(笑)。テンポののどかさなどは時代性の違いだから仕方ないのだが、内容の方は、やはり幼児向けのドラマかなと思った。「懐かしさ」というフィルターや、「特定のBGM聴きたさ」という理由がなければ、冒頭の方を少し見ただけでギブアップしたかもしれない。
ただ、幼少の頃の私がちょくちょく見ていたドラマであるのは確かで、ドラマ出演時の四方晴美さんや宮脇康之さんのことは、当時の姿で覚えている。
最近見た、その二人を引き合わせたバラエティだが、実は最近のお二人に関してはネットで情報を得ていたので、私はある程度は知っていた。
特に宮脇さんは、たまに「あの人は今」的な企画の番組でとりあげられたりするので、それを見たことがある私としては、改めて今現在の宮脇さんの姿を見ても驚きはなかった。
一方、四方さんのほうは、マクドナルドで働いているという情報を、ネットで私は知っていた。だが、最近見たテレビでの情報では、マクドナルドももうやめていたというのは知らなかった。顔に関しては、パッチリした目などに当時の面影は感じて、少し嬉しかった。
なんでも、お二人の対面は、何十年ぶりだったらしい。
何十年ぶりかでケンちゃんに再会した四方さんは、当初、今の宮脇さんの姿を上から下まで視線でチラッとチェックした瞬間があり、見ていてちょっと面白かった。もしかしたら、「変わったなあ」とでも思ったのかな。まあ、だいぶ変わったからね~。
特に個人的に私が面くらったのは、四方さんの家の居間(?)で四方さんと宮脇さんが話し始めた時、いつのまにか宮脇さんが今の仕事の営業を四方さんにむかってやりはじめた時。
見ながら私は「おいおい、こんなシチュエーションで営業始めるのかい?」なんて思ったのだが、四方さん・・・はっきり言って、困ってたというか、とまどっていたなあ。
そりゃ・・そういう場でいきなり営業始められたら・・・引いてしまうよねえ(笑)。
せっかくの、「数十年ぶりの再会」なのだから。
まあ、でも、今現在の宮脇さんにとっては、せっかくのそういう機会を、本業に少しでもつなげたくて、ついつい営業してしまったのだろう。
なにせ相手は、幼少時代の「おねえちゃん」であり、共演者でもあるのだから。
子役として活躍した人にとっては、子役時代に共演した相手に対して、大人になって再会した時どんな感覚になるのだろう。幼なじみ的な感覚なのかなあ??たとえ、何十年も会ってなかったとしても。
ともかく、今私が思うのは・・・あの二人が子供時代に共演していたドラマに流れていたBGMを、もう一度聴いてみたい・・・ということかなあ。
その思いが、こんなとりとめのない日記を私に書かせてしまった・・そんな気がしている。
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