北海道、大雪山。
旭岳、姿見探索路を歩く。
第4展望台から第5展望台を目指すのだが、歩いていると、ついに目玉であるはずの姿見の池が登場。
その池の前に、道の分岐があった。
割と分かりやすい分岐で、右へ進むと第5展望台方面なのだが、その前に左の分岐を寄り道気分で進むと、すぐに行き止まりになり、そこから間近で見れる光景がある。
それこそ、旭岳の噴気孔である。
道が行き止まりになり、上のような看板が現れる。
そして、その左方向に、火山らしい噴気孔が二つ並んでいる光景が見える。
すさまじい音と勢いで、煙が地面から噴き出している。絶え間なく。
ゴ~~~~~ッ!! ゴ~~~~~ッ!
ここが火山であることを実感する。
実は、この噴気孔の音は、さっきから聞こえていた。
第4展望台を超えて少し歩いたあたりから、その音はだんだん近くなっていった。
当初、何の音だろうと思いもしたが、まあ火山の噴気孔の音であろうことは察しがついていた。
だが、当初は、角度的に見えなかった。
だが、ここまで来ると・・・目と鼻の先に見える!
もし今噴火でもされたら・・・このあたりにいる人間など、ひとたまりもない。
しばし音と煙の勢いに圧倒され続ける。
天気は完全に雨で、悔しいことに傘をさしている私。
でも、まだ雨になど負けたくない。
そう思い、姿見の池にそって続く第5展望台への道を進むのだ。
ついに、姿見の池の看板の前に着いた。
この探査路の目玉的存在である、姿見の池が、今・・・目の前に。
もし晴れてたら、この池に、旭岳の頂上が写りこみ、本物の山頂と、池に写った「逆さ山頂」のハーモニーに魅せられて、言葉を失うのだろう。
だが私は、雨によって言葉を邪魔されて、言葉を失っていたのだった・・。
とはいえ、さすがに・・・雨が降っていても、姿見の池の美しさの片鱗は伝わってきた。
この姿見の池の看板の近くには、避難小屋がある。
ここまで登ってきて、何かのピンチの時に来訪者が一時避難できる小屋である。
あくまで一時的な避難小屋なので、宿泊できるような小屋ではない。とはいえ雨露や風はしのげるので、それだけでもありがたい存在ではあろう。
ちなみに、その小屋の前には鐘をならせる場所がある。
ここまで来る途中に聴こえていた鐘の音は、ここにきた来訪者が鳴らしていたのだ。
さて、姿見の池の看板を過ぎてルートを進み、第5展望台に着いた。
旭岳の姿見探索路の1周は、左回りのルートだと、ここが一応終点。
あとは、ロープウェイの姿見駅に続くルートにになる。
だが、せっかく来たんだし、すぐに帰るのももったいない。たとえ雨が降ってても・・だ。
しばらくここで佇むことにした。
眼下には、先ほどの姿見の池の看板や鐘や避難小屋のあるエリアが見える。
そこからちょっと視線を姿見の池方向にパンすれば、先ほどの噴気孔も遠くに見える。
この日記の一番最初に載せた写真がそうだ。
先ほどの避難小屋あたりからは、旭岳の山頂に向かう登山路もある。
だが、こんな天気の時に山頂に登っても・・・・何も見えないだろう。
さすがに、この日は、登山路を登ってゆく人は・・・ほとんど見かけなかった。
ひとしきり、第5展望台で佇んだあと、私はロープウェイの姿見駅に向かって歩き出した。
そして、懐かしの(?)姿見駅に戻ったのだった。
旭岳 姿見探索編 おわり
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