この不況下での、セレブを持ち上げる風潮

何人もの男性を手玉にとった女詐欺師のニュースを知り、その被害者の１人であるTさん（ＨＮです）のブログに行ってみた。

そうしたら・・・記事を読み、それに書き込まれた、来訪者の色んなコメントを読んでると、涙が抑えられなくなった。
悲しすぎる。
この男性の無念さ、いかばかりであろう。


もうそのTさんは、この世にはいない。
その女詐欺師に金をむしりとられ、結婚詐欺にあい、そして・・あわれ・・殺されてしまったのだ・・。

そのTさんのブログにある最後の記事が切ない。

こういう女性は世の中のほんの一握り。
でも、程度の差こそあれ、こういう女性がいることもまた事実。

セレブな生活をしたいがために、人を騙し、金をむしりとり、しかも相手を何人も殺す・・これが事実だったとしたら、とんでもない話だ。


テレビなどでは、気軽にセレブ、セレブと口にし、それを演じるキャラがいたり、それをもてはやす取り巻きもいたり、それをもてはやす番組や人などもいる。
そんな風潮が、このような女性を生み出してしまってるのではないだろうか。

今のこの不況の世の中、苦労してる人のほうが圧倒的に多いだろう。
セレブであることは夢でもあるのだろうが、人に勘違いさせるような「セレブの持ち上げ」は、どうかと思う。

私はセレブという言葉が大嫌いである。
浅はかなセレブ番組も大嫌いだ。


まあ、自分がセレブじゃないから・・というのもあるんだけど（笑）、それをこの不況下であまりに持ち上げる風潮も大嫌いだ。

この不況下では、そういう報道や番組やキャラ、そして「持ち上げ」は、苦労してる人にとっては無神経じゃないか？とさえ思うことがある。
特に、セレブと言われてる人の価値観は。


格差が広がるばかりで、生活が苦しい人は多いはず。
そんなところに、セレブの生活ぶりや、価値観を持ちあげて見せられたら、複雑な思いを持つ人は多いのではないだろうか。


今回の事件の被害者は、そんな風潮の被害者でもあると思う。

テレビのセレブ紹介番組などは、世の中の人の心をミスリードしてしまっていないだろうか。

まあ、もちろん、今回の事件、一番悪いのは、そんな風潮に乗ってしまってきた、この女詐欺師ではあるけどね。


ともあれ、被害者のご冥福を心からお祈りいたします。

男性として、やりきれない思いでいっぱいです。