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1泊の旅行というものは、あっという間だ。
翌日の電車は、長野原草津口発13時過ぎの電車の指定席をとってあった。
一泊の旅行からの帰還時刻としては、けっこう早めかもしれない。
だが私としては、帰宅時間があまり遅くなるのは避けたかった。
帰宅したら、なるべく早めに風呂に入り、風呂あがりに旅の疲れをいやしながら、旅行の余韻にまったり浸りながら、ゆったり一杯飲みたいし。
旅行というものは、行く前日のワクワク感も楽しいし、旅先で実際に過ごす時間は格別。だが、旅行から帰宅した日に、自宅で旅の疲れを癒しながら、旅の余韻をツマミにして酒を飲むのもオツなものなのだ。それもまた私にとっては、旅行の楽しみの一部。
草津温泉バスターミナルから長野原草津口駅に向かうバスは、10時半と12時の便があった。
どちらにしようか迷った。
宿のチェックアウトが10時なので、10時半のバスにも乗れるし、12時のバスも選べる。
12時のバスにすれば、10時のチェックアウトの後にまだ湯畑に行ってそこでしばらく時間を過ごすこともできる。
ただ、そこからさらにどこかに立ち寄るほどの時間的余裕はない。
一方、12時のバスだと、長野原草津口駅に着くのは12時半頃。
湯畑の人出の多さから言って、長野原草津口駅で待機する客の多さも予想できた。
そうなると、改札が早まるかもしれない。
すると・・・行きだけでなく、帰りもあまり長野原草津口駅で余裕がないことになる。
せっかく来たのだし、またいつ長野原草津口駅に来れるかわからないので、この機会に少し長野原草津口駅で時間を作ろうと思った。
てなわけで、宿から湯畑に行き、湯畑の賑わいを見ながらゆっくり通り過ぎ、そのままバスターミナルに行き、10時半のバスに乗ることにした私。
10時半のバスに乗るために、9時半頃に宿でチェックアウトを済ました。
↑ 再び草津温泉バスターミナル。宿からの送迎バス、タクシーなどで賑わっていた。路線バスは、この建物の反対側から出る。
10時半のバスなら長野原草津口駅に着くのは11時頃であろう。
電車は13時すぎ。たっぷり2時間とれる。
長野原草津口駅でスタンプ探したり、売店で何か物色したり、駅の近くの喫煙所で缶コーヒーでも飲みながら一服もしたい。
時間的な余裕がほしい。
てなわけで、予定通り11時頃に長野原草津口駅に到着。
↑ 長野原草津口駅の出入り口。草津温泉へのバスは、このあたりから乗ることになる。バスが到着すると、人が一気に増える。バスが行ってしまうと、閑散とする。駅の構内には、売店などはなかった。代わりに、この駅舎の横に、売店の建物があった。
↑ 長野原草津口駅。まさに草津温泉への玄関口だ。
↑ うしろに見えている白っぽい建物が、一応「売店」。量は多くないが、ある程度の土産物が売られていた。そばやうどん、カレーなどの、ある程度の軽食もとれる。弁当は平日は売られていないようだ。
前日にも感じたことだが、長野原草津口駅のまわりにはほとんど何もない。
利用客にとっては、単に電車とバスの乗り換え駅にすぎない・・・そんな感じだ。
かろうじて、長野原草津口駅の横に小さなお店らしきものが1店あるだけだ。
その小さなお店では、ある程度の土産品が売られており、軽食を食べられるミニ食堂もあった。
食堂とはいっても、一食分にできる食べ物は、うどん、そば、カレーぐらいだ。選択肢は少ない。
宿では朝飯がバイキングだったので、それなりにしっかり朝飯は食べてあった。なので、バスが長野原草津口駅に着いたばかりの頃は、さすがにまだ私の腹は減ってなかった。
だが、長野原草津口駅には駅弁屋はないし、特急草津には車内販売もない。
このままいったら、特急が上野駅につくまで昼飯は食べられないことになる。
朝飯を食べたのは7時半頃で、電車が上野駅につくのは16時近く。やはりその中間の時間帯で昼飯は食べたい。
なんか、ネット情報によると、長野原草津口駅の横の店で弁当を買った人がいたらしい。
でも・・私がその店に行ったら、どう見ても弁当らしきものは売っていなかった。
そこで思いきって店のおばちゃんに「弁当は売ってないのですか?」と聞いてみた。
すると・・
「ごめんなさい、弁当は土日だけなんです」とのこと。
そ、そういうことだったのか・・。
この店で弁当を買った人は、土曜か日曜だったんだね。
もしかしたら祝日も弁当はあるのかもしれないが、そのへんのことは私にはわからない。
とりあえず平日はない・・・ということは、わかった。
私の今回の旅行は、日曜月曜での日程。
少しでも混雑を避けたかったので、日曜日に草津温泉に行って泊り、月曜日に帰る・・という日程にしていた。
長野原草津口駅で弁当を物色してたこの日は月曜。
昨日の日曜に帰った人は、この店で弁当を買えたんだろうなあ。
う~む、惜しいというか、残念というか。
仕方ないので、電車の改札が始まる少し前の時間帯に、この店でカレーを食べて昼飯にした。
まだあまりお腹はすいてなかったが、この際仕方なかった。食後の薬を呑む都合も私にはあったし。
この長野原草津口という駅は、有名な草津温泉への玄関口ともいえる駅。
草津温泉があんなに有名な観光地なのだから、玄関口の長野原草津口駅周辺ももう少し栄えていてもよさそうなものなのだが、前述の通り・・駅の周りには何もない。
↑ 長野原草津口駅の周辺の風景。店らしきものは、見当たらなかった。賑わってもいなかったし、人通りもなかった。
有名な草津温泉への玄関口としては、寂しい駅周辺ではあった。
↑ う~ん、バスが行ってしまうと、寂れてるなあ・・。駅周辺を歩いていたのは、私ぐらいなものだった。
前述の小さな「軽食兼ミニお土産屋」の1店以外は、飲食店もないし、土産物屋もない。
もちろんコンビニもない。
というか、そもそも何かの店らしき存在がない。単にバス乗り場かタクシー乗り場があるぐらいだ。
あとは自販のみ。
なので、正直この長野原草津口駅はスルーでも問題ないのだろう。
もしも草津温泉に行こうとするなら、この駅で時間を作る必要はあまりない・・・といってもいいかもしれない。
強いてあげれば、土日なら前述の店で弁当が数種類買えるぐらい。
土日以外の日にここから都心方面に帰る人は、草津温泉でなにか昼飯になるものを買いおきしておくか、あるいは草津温泉にある飲食店で昼飯を食べておくか(草津温泉には飲食店はふんだんにあるので)、長野原草津口駅の横の店で「そば、うどん、カレーのどれか」の軽食で間に合わせておかないと、電車に乗る時間帯によっては昼飯を食いそびれることになりかねないので、要注意。
泊った宿の朝飯がバイキングなら、朝飯で食べすぎるぐらい食べておいて夕飯まで腹をもたす・・というのも手かもしれない(笑)。
↑ 駅周辺を見渡していたら、妙なトンガリの山を発見。山の一部が、妙にとんがっている。なんだあれは?妙に気になった。何かに似てるけど、何に似てるのかは、ここでは書きたくない(笑)。
↑ トンガリが気になったので、ズームしてみた。やはり、山がいきなりとんがっている。けっこう急。あのトンガリ山に登ったことがある人って、どれぐらいいるのだろう。というか、いるのだろうか。それとも、地元の人にとっては「どうでもいい山」なのだろうか。旅行者の私としては、少し気になった。あの山には、ちゃんとした名前があるのだろうか。グレートトラバースの田中陽希さんも、あの山には登ってないのでは。あの山が三百名山に入ってるとは思えないし。
まあ、長野原草津口駅にマイカーで来る人は、真田一族のゆかりの場所(山城跡など)に足を伸ばしてもいいかもしれないが。そこが観光スポットとして整備・管理されているかどうかはともかく。
そんなこんなで・・・コロナのせいで長らく旅行に出れてなかった私の久々の「手軽な1泊旅行」は終わった。
いやあ、あまりかまえない旅行ではあった。
なんか、たった1泊だったせいか、一瞬のうちに終わってしまったような旅行であった。
あっけなかったぐらい。
とりあえず、久々に山間部の温泉に入れてよかった。深夜になっても、体がポカポカしていたし。
印象に残ったのは・・やはり湯畑と、その周辺。それに尽きる。
草津温泉といえば・・・やはり湯畑なのだろうと実感した。
少なくても、一泊の旅行では、そんな印象であった。
連泊してたら、もっと周辺探索に行けたのかもしれないが。
それにしても・・・思ったより混んでいた。
この人手で、宿や店などが多少なりともコロナ禍での減収分を取り返せればいいのだが。
そんなことをとりとめもなく考えながら、私は東京への帰路についた。
そして、一瞬の旅行の記憶を胸に、私はいつもの日常に戻った。
↑ 長野原草津口駅ホームから上野方面に向かう特急草津。駅弁の車内販売でもあればいいのになあ。ともあれ、これに乗って東京に帰ります。
私の草津温泉の旅行記におつきあいくださり、ありがとうございました。
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