時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

糸引き飴  (駄菓子屋の「紐付きアメ」)

2019年06月20日 | 懐かしい系、あれこれ

駄菓子屋でよく売られていたお菓子・・・というか、飴で、紐がついている飴があった。

駄菓子屋に通っていた少年時代、よく食べていた気がする。

飴を口にいれ、飴についていた紐を口から出して、口からぶらさげていた記憶がある。

決して見映えのいい姿じゃなかっただろう。味のほうは、普通の飴と変わらなかったように思う。

でも、よく食べていた。なぜだろう。

もちろん、値段が安かったのは大きかったはず。でも、それだけじゃなかったとも思う。

紐がついているのが、面白かったのかもしれない。

 

子供の頃に食べたきりなので、この飴のことを私はもうあまり覚えていない。

ただただ、口に入れると、飴についていた紐が口からぶら下がっていたことぐらいを覚えているだけ。

そこで、調べてみた。

 

糸引き飴は、愛知の耕生製菓というメーカーで作られている飴であり、この飴は今でも現役のようだ。だが、駄菓子屋で売られていることが多かったため、駄菓子屋の減少と共に、今では昔程は見かけなくなっているらしい。

1個1個が個別で包装されているわけではないため、スーパーやコンビニで売られることはないようだ。

昨今、スーパーやコンビニで駄菓子が売られているのを見かけるが、どうりでこの糸引き飴は見かけなかったわけだ。

そういう意味では、駄菓子屋ならではの飴だったと言えるだろう。

 

この糸引き飴、普通の飴なのに、なぜ糸が付いていたかというと、それぞれの飴に付いていた糸は束ねられ、子供たちはその束ねてある糸の中から1本を引き、引いた糸に付いていた飴を買えるシステムだったから。

そのへん、縁日の露店によくある「宝つり」みたいなシステムだった。

 

無駄に糸を引かせていたわけではなく、そこにはいわゆる「当たり」の飴も混ざっていた。

ハズレの飴は三角錐の形をしており、イチゴ味だった。

一方、当たりの飴は一際大きく、平べったいフルーツの形をしていたようだが、あいにく私は「当たり」を引いたことはない。

なので、当たりの糸引き飴に関する記憶は・・ない。

 

ともかく、いつも三角錐のイチゴ味の飴を舐めていた覚えがある。

話によると、最近は糸引き飴のサイズは昔よりけっこう小さくなっているらしい。

ハズレの飴は昔の半分ぐらいの大きさになり、当たりの飴でも昔のハズレ飴サイズになっているようだ。

まあ、物価の影響なのだろう。

駄菓子であることを考えると、そうそう値上げはできない事情もあるのではないか。

その分、サイズを小さくすることで、今の時代に合わせているのだろう。

 

そういえば私が昔舐めていたハズレの三角錐の飴は、そこそこ大きかった覚えがある。

なので、ハズレでもそれなりに「舐めごたえ」があった。だから、あまり不満は感じなかったのかもしれない。

もちろん、当たりの飴が当たったことがなかったので、比較することもなかったからというのもあっただろう。

 

この飴、駄菓子屋仲間(?)の友達もよく舐めてた。舐めてる時、口から紐がぶら下がっていたから、この飴を今相手が舐めているかどうかはすぐに分かった。

ひどい奴になると、口に含んで舐めているうちに少し小さくなった飴を口から取り出し、紐を手で持ってビュンビュン回す奴も・・・いた(笑)。

その際、そいつが「ほれほれ」だの、「ヒャッホー」などと口走ろうものなら、やられてるこちらは妙にムカッときた。

 

いったん口に含んで唾だらけになった飴を紐で振り回すなんて・・「バッチイ(←汚い・・の意味)奴だなあ」と子供心に私は思ったものだった(笑)。

そんな飴を私にくっつけられたらたまったもんじゃないので、「おい、ふざけるなよ~」と言いながら逃げた覚えがある。

そいつは、ひとしきり飴を振り回した後、その飴を再び口に入れ、続きを舐めていたものだった。

まったく、子供って奴(?)は困ったものではある。

ふう・・私は大人になってよかった(笑)。

 

今このネタを書いてて、ふと思ったのだが・・・ある程度舐めて小さくなった紐つき飴を口から出して、ヒモを指で持って振り回している時、紐が切れて・・・その結果舐めかけの飴がどこかに飛んでいって、地面にでも落ちてしまったら・・その子はどうしただろう。

そんな光景を見てみたかった気もする(笑)。

 

子供彼「ほれほれ~(←ぶんぶん振り回している)」

子供私「やめろっち!バッチイじゃないか!」

ブチッ!

子供彼「あっ!」

ヒュ~~ッ

ポトリ・・

子供彼「・・・・・」

シ~~~ン・・・・

子供私「くすくす(笑)。(ざまみろい←私の心の声)」

 

いわゆる自業自得だよね、それは。

 

 

この糸引き飴は今も現役であることは前述の通りだが、バラ買いではなく「30個入りの袋」を買うこともできるようだ。この場合、まとめ買い・・・大人買いだね。

その場合、バラ売りではないから、必ず「当たり」の飴も入っているらしい。

 

子供の時に糸引き飴を買って一度も当たりが出たことがない大人は、一度試してみてはいかが(笑)?

いわゆる、子供時代のリベンジで。

 

ただ・・大人が糸引き飴の糸を口からぶら下げている姿は・・・あまり人には見せないほうがいいとは思う(笑)。

 

その際、一度舐めた糸引き飴を口から出して、糸を手に持ってビュンビュン回したりは絶対にしないほうが・・・。

そんな姿を愛する人に見られたら、百年の恋も一瞬で冷めるかも・・・???

 

 

 

ちなみに・・・この糸引き飴の糸を棒の先に結んで、釣りざおのように棒の先から下に垂らした状態で棒を持ち、街で塀の陰に隠れたら、誰か吊れるかな・・??なんてバカな考えを考えたことは、子供時代の私にはない(笑)。←魚吊りじゃあるまいし。

というか・・逆に・・吊れでもしたら、かえって怖い(汗)。

 

 

 


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8 コメント

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Unknown (中森勇斗(なかもり・ゆうと))
2019-06-21 09:03:47
へえ、そんなものがあったんですか?
おもしろいです!

本当に、だんぞうさんのブログは、面白いです。

まあ、(非常に失礼かもしれませんが、、、)
この、「時間の外のブログ」そのものが、「駄菓子屋さん」のイメージです。(笑)

たしかに、だんぞうさんのブログは、少年の趣味とロマンに満ちていますね。

まあ、ぼくも、駄菓子屋さんの残存店舗は、いくつか見たことはありますが、
「紐付き飴」は見たことないですね。
楽しい耳寄りな話題に、堪能しました。

、、、こういうお話しは、本当にたのしみです。!
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-06-21 09:42:43
そう、こんなアメがあったんですよ。
駄菓子屋の減少と共に、今ではあまり見かけませんね。
でも、今でも作られてるようですね。

私のブログが駄菓子屋ですか?(笑)
わはは、まあ、子供の頃の私の夢のひとつに「将来おじいさんになったら、駄菓子屋をやりたい」というものがありました。

実際に駄菓子屋になることは無理でも、このブログがそれに近づいているのかもしれないですね(笑)。

音楽系の駄菓子屋みたいなものでもあれば、やってみたいかも(笑)。

返信する
Unknown (鮎川愛)
2019-06-21 19:46:38
私の中学生時代に当たる93年から95年辺りは、よく駄菓子屋に行きました。

近所に5軒ありました。

それでも紐付き飴は見たことがありません。


それでも現役で生産され、購買している客がいるという事だけでも、微笑ましいですね。


駄菓子は、意外とバーやスナックなどでも販売されていることが多いので、そういう店に紐付き飴があるかもしれません。


しかし、ホステスや客が紐を口から垂らしている姿を想像すると…。

さらに酔った客が飴がついたまま紐を振り回している姿を想像すると…。

駄菓子は、やはり子供たちに需要があるからこそ、可愛いですね!

とは言うものの、生産終了して、以後見ることが出来なくなるよりは、大人たちに買い手がある方が絶対に良いことです(笑)


尚、近所に5軒あった駄菓子屋は、私が高校卒業までに全て消えていきました。

赤い汁に漬かったスモモ、酸っぱい粉つき飴、大好きだったのに…(涙)
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-06-21 20:28:21
その頃は今から25年前後前の時代ですね。
その頃はまだそんなにあったんですねえ、、、。
ひも付きアメ、なかったですか?
私の頃は普通にありました。
駄菓子屋ならではのお菓子に見えてました。

決して上品なお菓子ではなかったんですが、そこが良かったんです。

駄菓子は、確かにバーやスナックに、つまみの一種として置いてある場合はありますね。
でもこのひも付きアメはみかけません。

ひも付きアメの紐を口からたらしてる姿は、さすがに大人には似合わないですし、なんか下品になってしまうでしょう。
そんな点がバーやスナックに置かれない理由かもです。

駄菓子は、少なくとも数年前には、川越や、ラーメン博物館(横浜)にはありました。
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Unknown (捨丸)
2019-06-23 00:24:37
ひも付きの三角錐の飴、おぼえてますよ〜
当地のものは表面にグラニュー糖みたいな砂糖がまぶしてありましたね。
色は赤・緑・黄色がありましたが、味はどれも同じだったような気がします。

当たりの場合、紐の飴に近い部分に赤い印が付いており、もう1回引けるシステムでした。

縁日でもこの紐付き飴をよく見かけましたが、駄菓子屋とは違って、当たるとふた回りくらい大きな飴がもらえましたね。
返信する
Unknown (だんぞう)
2019-06-23 08:44:24
え?そんなに何色も種類があったんですか。
私は赤しか覚えていません。

でもどれも味が同じなら、色は関係ないかもですね。

当たったためしは、私にはなかったです。
ともかく、舐めてる子供の口から垂れ下がってた紐と、赤い色を覚えてます。

縁日では紐つき飴を舐めた記憶はなく、そのぶん、宝つりに興じてました。
返信する
Unknown (そら☆)
2020-01-30 11:11:51
紐付きの飴で検索したら、ここがヒットしたので懐かしく思い読ませていただきました。

実際飴を振り回して紐が切れて飴を飛ばして落とした子が居ましたょ(笑)その時は3秒ルールと言って落としても3秒以内なら口に入れてもOKと今思えば変なルールが存在してました(笑)
返信する
Unknown (だんぞう)
2020-01-30 11:46:18
はじめまして。
時間の外にようこそ。

紐付きのアメを懐かしく思う方がまた一人来て下さり、嬉しいです。

>実際飴を振り回して紐が切れて飴を飛ばして落とした子が居ましたょ

あ、やっぱり(笑)。
どこの子供も、やることは一緒ですね~。

当時、あの紐の有効な活用方法は何かないものか・・?と考えたもんでした。
でも、有効な活用方法は中々なく、せいぜいそうやってふりまわすぐらいでした。

3秒以内のルール、へたしたら今でもあります(笑)。

でも・・・アメってベタベタしてるでしょう?
ということは、道路に落ちたら、道路のゴミを吸い寄せやすい気はします。

なめかけのアメには、3秒ルールは適用しないほうがいいような・・・。
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