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タクシーに乗ると、運転手があれこれ話しかけてくることがある。
以前タクシーに乗った時、仕事の話になった。
私が自分が会社員であることを伝えると、そのドライバーは、
「私も昔、普通の会社員で内勤でした」と話しだした。
「でも、職場の人間関係とかがわずらわしくなり、今の仕事に転職したんですよ」と、更に語りだした。
「今の仕事は、人間関係のわずらわしさがないぶん、昔の仕事に比べたら気が楽ですよ。転職してよかったと思ってます」とも。
厳密に言えば、タクシードライバーも個人タクシーじゃない限り、タクシー会社に勤める会社員であろう。
ただ、タクシーを運転中は、個人事業主みたいなもので、基本は個人業務に近い。
車の中では、基本的に単位は「一人」になれるし、職場の同僚とずっと同じ部屋にいるわけではない。
もちろん、お客さんを乗せている時は、厳密には車の中で一人というわけではない。
でも、お客さんはよほどの常連じゃない限り、乗せて目的地まで行ってしまう間の一期一会のつきあい。
なので、あまり踏み込まなくてすむ。
そういう意味じゃ、職場の人間関係という意味では、同僚とあまり顔をつきあわせなくてすむだけ気楽かもしれない。
私はそう思い、タクシードライバーという仕事も悪くないな・・などと思ったことはある。
だが・・
どんな仕事にもリスクはあるわけで、それはタクシードライバーとて例外ではない。
タクシーの中では運転手は、見知らぬ相手と密室で一緒になっているわけだ。
客が一体何者なのかはわからない。
だから・・
ニュースなどでタクシー内での暴力事件、強盗事件などのことを見たり聞いたりすると、けっこう恐ろしい。
相手は凶器を持ってる場合があるから。
最近はタクシー内に車載カメラなどがあることが、今は一般的な事実であることは犯人もわかっているはずだと思うのだが、車内暴力の事件は起きている。
自身の犯行が映像で録画されているかもしれないのに、なぜそういう事件はなくならないのだろう。
私の友人にタクシードライバーがいるのだが、タクシー内暴力や強盗などの事件を見聞きすると、少し心配にもなる。
おいおい、大丈夫か・・・という感じで。
他にも、例えば泥酔している客を乗せたらその客が車中で爆睡してしまい、目的地に着いても全然起きなかったり、もっと悲惨なのは、泥酔した客が車中で吐いたり・・・。
その後のことを考えると、大変だろうなと思う。
ちなみに、個人タクシーになるためには一定の条件があるらしいが、個人タクシーになった場合、色んなトラブルも全て自分で対処しなければならないのだろう。
一見、タクシー会社の社員であるよりも個人タクシーのほうが自分のペースや都合で仕事ができる分、気楽に思えるかもしれない。
だが、トラブル、事故などに遭遇した時のことを考えると、リスクもけっこうあるのだろうね。。
ちなみに、以前何かの本で読んだか、あるいはインタビュー映像を見たのかは覚えていないが、タクシー運転手は日ごろずっと車を運転しているので、その反動で休日は一切ハンドルは握りたくない・・・という心境を見聞きした覚えが私にはある。
また、けっこうお客さんがらみでストレスもたまるらしく、休日など特に用事もないのにタクシーに「客」として乗り、乗ったタクシーの見知らぬ運転手の仕事ぶりを観察し、あれこれクレームをつける人もいる・・そんな話も聞いたことがある。ストレス発散のためなのだろうが、その相手をすることになってしまった不運なドライバーには、ちょっと同情したくもなる。
まあ、どんな仕事であっても、ストレスのない仕事などないのだろうね。
見知らぬ人と密室で2人きりになる・・・これって、普通に考えれば、リスクはあるもの。
世の中、善人ばかりではないわけだから。
人間には「豹変」ということもあるわけだし。
なので、タクシードライバーの皆さんには、くれぐれもご用心あれと言っておきたい。
あ、それと・・・これは余談だが、芸能人の方は、タクシーを利用する時、家の前まで来てもらったり、家の前でタクシーを降りたり・・は、あまりしないほうがいいかもしれない。
というのは、以前タクシーに乗った時、ある芸能人の家の前をそのタクシーが通った時に、「これが○○○さんの家です」と、その芸能人の家を教えられたことがあるからだ。私がその芸能人の家を聞いたわけでもないのに。
しかも、何度も。
まあ、そのドライバーに特に悪気があったわけではないのだろうけれど。
とりあえず、自宅を一般人に知られたくない芸能人は、その点は要注意。
決して他人事のようには読めない記事でした。
勤務地域は私たちの最寄り駅タクシーターミナル、時間帯は朝から夕方まで。
幸いお父さんの身の上にはニュースになるような事件や事故はありませんが、「タクシー強盗」など聞くと、知らない運転士であれ、本当に腹立ちますよ。
面白いエピソードとしては、いわゆる「極道の妻」を乗せたときのこと。
私たちの家の近所には、ヤクザ事務所があります。
その場所へお客さまである「極道の妻」を乗せたとき、「事務所には若い衆が常に何人いて…」という話になったそうです。
それ以上は、詳しい内部事情は話してくれなかった事は、当たり前ではありますけどね。
私も、仕事で出張に出たとき、距離がある場所なら、迷わずタクシーを利用します(もちろん会社経費から落ちます)。
激しい方向音痴ですからね(笑)
車内で、いろいろお話することも多いですよ。
私自身、無口でいることが苦しくなってきますので…。
今後ともタクシー業界の皆様が無事に職務を完遂できますように。
お父様はタクシードライバーなんですか?
ならば、この日記で書いたことは、身につまされることかもですね。
昨今タクシーの車内には防犯ガメラがある率が高いことはかなり知られていることだと思うのですが、それでもタクシー内での客の犯行が報道されるのは、ちょっと不思議です。
極道の奥さんを乗せたことがあるとは、タクシーならではですね。
ちなみにタクシードライバーをやってる友人に、なにか怖い体験談、、たとえば心霊系の体験談はあるか聞いたら、全然なしでした(笑)。
タクシーの中は密室だから、ドライバーも客も気をつけないと、、、ですね。