
ここんところ、最近完成した自分の自主制作アルバムがらみのネタが続いているので、ここらで一服の意味を込めて、違うネタでも。
B-1でグランプリを受賞した「甲府鳥もつ煮込み」。
これは、その味のコーンスナックだそうな。
実はこのお菓子を買ったのは、ちょっと前のことになる。
その日は・・忘れもしない、3月11日の夜。
そう、あの東日本大震災のあった日の夜だ。
あの日・・・電車が動かなくて、帰宅難民になってしまった。
会社に泊まることを覚悟し、とりあえず夕飯を食べに、町を歩いたのだが・・・どこもやってなかった。
飲食店はやってなかった。居酒屋も。コンビニもやってない店があった。
町を、夕飯求めてさまよい、かろうじて松屋だけがやっていたのを発見。
よかった・・と思い、入店したはいいけど、店内は尋常じゃない混み方。
夕飯難民が、松屋に皆殺到してたからだ。
テーブルがすべて埋まってるのはもちろん、弁当を買うために並ぶ人が店外まで並んでいたっけ。
会社に泊まる私は、どうせ時間はたっぷりあるし、しっかり並んで、やっとの思いで夕飯にありつき。
松屋から会社に帰る途中、営業してるコンビニを見つけ、入ってみたところ、弁当類はすべて売り切れ。
せんべいもなし。
その時、かろうじて残っていたのが、この「甲府鳥もつ煮味 コーンスナック」だった。
選択の余地がないので、迷わずこれを購入。
で、会社に帰ったのだが・・・・次々とテレビで映し出される東北地方の惨状に、言葉もなく。
夜中になっても、腹が減らない。
その夜はとうてい眠れそうになくて、結局10分くらい椅子でウツラウツラしただけ。
ほとんど一晩中起きていたのだが、震災のショックで、朝まで腹が減らず、その結果、夜食用に買ったこのお菓子が残された。
その後・・・会社に置きっぱなしで、非常食にしようと思ってたのだが、どうもこれを見ると、あの日のことが・・・あの夜の惨状が思い出されてならない。
あの日に非常食用に買ったお菓子なんだよなあ・・などと思うと、お菓子でありながら、それを超えた存在のように、私の中でなってしまっている。
震災で、夕飯難民になった時の支えになった一品。
賞味期限は8月。
それまでに、食べることがあるだろうか。
なんか、特別な意味合いが出てきてしまって、食べるに食べられないでいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます