私の大好きだったシンガーソングライター、ケメこと佐藤公彦さん。
彼の訃報が届いたのは2017年でした。
それを知った時の私は、茫然自失でした。
もともと決して体が屈強ではなかったイメージがあったケメですが、それにしても60代半ばでの他界は早すぎました・・。
今回、私の音楽仲間である小山さんがケメのトリビュートライブを主催することになりました。
なんでも、急きょ決まったようです。
打診が来た時、私は何の準備もしてなかったので一瞬あせりました。
時代屋ユニットで出たかったのですが、相方の都合がどうしても合わず。
でも、主旨が主旨だけに、こうなったら私一人でも参加するしかないと思いました。
思えば私がケメトリビュートライブを思いつき、開催したのは2008年。
もう、かれこれ10年も前のことになってしまうんですね。
ケメファンであった、あべとしひこさんというギタリストと出会えたことが、その企画の大きな推進力になり、また、会場のオーナーでもあり、またケメの盟友でもあった金谷さんの存在もあったればこそ・・の実現でした。
もちろん、ケメのファンの人たちの変わらぬ熱意の「継続」は、ケメトリビュートライブ開催の大きな「ベーシック」になり、私の背を押してもらえたと思ってます。
終わった時、私は皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいでした。
そのトリビュートライブで出演メンバー集めをした時に、私が知り合った小山さんが、今回は主催してくださいました。
ケメが他界した以上、ケメの曲を残していくには、ケメのいなくなったこの世では「ケメの曲を愛する人」が歌い継いでいくしかありません。
例えば拓郎さんや陽水さんの曲は、たくさんの曲が毎日日本各地のフォーク居酒屋などで、どこかで誰かに歌われていることでしょう。
でも、ケメの曲は?
「通りゃんせ」や、せいぜい「メリーゴーランド」くらいが、たまーにどこかで歌われるくらいではないか、、、、私は、そんな気がしてなりません。
それって、寂しいことだと思ってます。
前回ケメトリビュートを企画した時、私には2つの下心(?)がありました。
1つは、ケメの曲を埋もれさせずに、掘り起こして歌い継いでいくこと。つまり、ケメの曲を残していくこと。
そしてもう1つの下心は、当時まだ健在だったケメの音楽活動再開のきっかけのひとつになれば・・ということでした。
でも今はもうケメは・・・いません。
そんな状況の現在、私には違う下心というか、願いがあります。
それは・・・知名度があって、歌がうまいプロの歌手にケメの曲をカバーしてもらえたら・・ということです。
昔、ケメが「通りゃんせシリーズ」を歌っていた頃、当時日本情緒あふれる歌を歌っていた若かりし頃の小柳ルミ子さんみたいな歌手に、ケメの「夕暮れ」などをカバーしてもらえたら、どんなに素敵だろう・・と、いつも私は思っていました。
小柳さんのヒット曲「瀬戸の花嫁」などには、私はケメの「通りゃんせシリーズ」と相通じるものを感じていました。
ケメは、その曲も容姿も声も中性的な魅力がありました。
その歌詞には、女性が主人公の歌も少なくありません。
ですから、男性歌手のみならず女性歌手がカバーしても全く違和感ないはずです。
ケメの楽曲の中で、私が愛してやまない「通りゃんせシリーズ」は、フォークや演歌や童謡などのジャンルを飛び越えた、日本情緒あふれる独自の世界観の楽曲群です。
それを今の若くて歌のうまい女性歌手が日本情緒あふれる路線で歌い継いでいってくれたら、どんなに素敵だろう・・・それが今の私の「願い」です。
ともあれ、久々に行われる「ケメ・トリビュート・ライブ」。
ケメに興味がある方。そして、ケメや、ケメの曲を愛する方。
共に「我らがケメ君」の歌を歌い継ぎ、ケメがもうこの世にいなくても、彼の残した曲を現役であり続けさせたいと思いませんか?
私も、ステージの末席で、数曲だけケメの歌を弾き語りでカバーさせてもらう予定です。
詳細は以下の通りです。
2018年 4月21日(土)
小山企画vol.8 〜音楽は止まらない
「ケメトリビュートライブ」
場所 大森「風に吹かれて」
開場 16時
開演 17時
チケット 2000円 飲食別
出演
小山トシヒロ
星めぐりマキ
時代屋だんぞう
あべとしひこ
specialguest
生田敬太郎
会場
大森「風に吹かれて」
東京都大田区大森北1−34−16
TEL 03-3763-6555
お店のHPはこちら↓
https://oomorikazefuka.weebly.com/
ゲストの生田さんは、かつてケメと同じレコード会社に所属し、ある時はケメと同じステージに立ち、ある時はケメと曲を共作し、ある時はケメの曲をカバーしたりもしていたベテランシンガーです。ロックやブルースを感じさせるその渋い音楽性、ボーカル、演奏は、若い頃から本格派で、かっこいい存在でした。
なお、写真は、ケメの「通りゃんせシリーズ」の集大成で、コンセプトアルバムになっていた「千羽鶴」のジャケットです。
私の「心のアルバム」の1枚です。
晩年のケメの歌声 ↓
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます