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このブログ名物(?)、「某・居酒屋マスターの お宝ソノシート」シリーズ。
その第12弾!
今回は、スポーツ根性モノ「柔道一直線」だ。
漫画版は、『週刊少年キング』誌上に1967年から1971年まで連載された作品。
梶原一騎原作、作画は永島慎二・斎藤ゆずる。
テレビでも実写ドラマで制作・放送された。
1969年6月22日から1971年4月4日までTBS系列で毎週日曜日午後7時から30分間枠だった。全92話。
ドラマ放送時、私はこの作品の原作はほとんど読んでなかった。
もちろん、原作の存在は知っていたし、何度か読む機会はあったのだが、掲載誌
「少年キング」はあまり縁がなかったという事情もあったし、なによりもテレビドラマ版が面白かった!
なので、私にとっては「柔道一直線」はドラマ版だけでも十分だった。
ちなみに、原作版は、数年前に復刊されたのを機に、全巻大人買いして入手、そして読破。
なるほど、コミック版はこういう感じだったのか・・・と思ったり、途中で漫画家が代わり、その絵柄の違いにとまどったり。
途中で漫画家が交代する・・・といえば、「赤き血のイレブン」もそうだった。
どちらも同じ「梶原一騎・原作」作品であったことを考えれば、漫画家が交代せざるを得なくなる「共通の原因があったのだろうか・・・・と、うがった考えを持ってしまったものだった。
このドラマ版は、「巨人の星」に対抗して製作され、当初の予定では2クールくらいだったらしい。それが結局は2年も続いたのだから、いかにこのドラマが人気あったか分かろうってものだ。
この作品では、登場人物の多彩さと、必殺技の楽しさが印象的だった。
中でも、その後語りぐさとなり、今では伝説ともなっている、近藤正臣演じる結城真吾の「足の指で弾くピアノ」!
鍵盤の上に乗っかって、軽快な身のこなしで、足の指で「ネコ踏んじゃった」を弾くシーンなど、とうてい忘れられるものじゃない。
こんな芸当、エルトン・ジョンだって無理だろう(笑)。
それと、高松英郎演じる車周作。目の下にあるクマが不健康そうだったし、山の中の小屋で一人暮らしするオヤジは、インパクト大だった。
この人、どうやって生計をたててるのだろう・・と、子供心に思ったものだった。
また、作品に出て来る必殺技がまた凄かった!
桜木健一演じる主人公・一条直也の「二段投げ」は、リアルな柔道では相手を持ち上げることすら難しいはずだ。よほど相手が油断でもしない限りは。
また、持ち上げられた相手が手足をバタつかせたら、あんな風に投げることはできないだろうし、投げた相手を空中で再びキャッチする時に相手が素直にキャッチされるがままになるはずがない(笑)。
また、直也のライバル・城山大作の大噴火投げなどは、頭上高く放り投げた相手が垂直に城山大作の頭に落っこちてくる最中に体勢を立て直して、大作の両肩に着地でもしたらどうするんだろう。
この作品では、技をかけられた相手は皆、妙に素直で、諦めが早い。
観念したように、素直に投げ手のなすがままになっている。
皆、なんておとなしいのだろう(笑)!
皆、いいヤツばかりだね~。
この作品に出て来る技は、相手が諦めの早い対戦相手じゃない限り、どれもリアルな柔道ではできそうもない技ばかりだ。
柔道・・というよりも、むしろ、その技はプロレスだった!
などなど、ツッコミどころは満載である。
でも、楽しさに溢れていた。
桜木健一演じる主人公・一条直也には、彼に恋心を抱くヒロインがいた。
そのヒロインとは、吉沢京子演じる高原ミキだった。通称「ミキっぺ」。
吉沢京子は今でもテレビCMに登場している。
でも、彼女を見る度、私はつい「ミキっぺ」を思い出してしまう。
それほど、柔道一直縁でのイメージは大きかった。
桜木健一に関しては、「柔道一直線」以外でも「刑事くん」というドラマのイメージも強かった。
「刑事くん」は30分枠の刑事ドラマだったが、その後の色んな「刑事ドラマ」の先駆け的な番組だったと思う。けっこう人気あったはずだ。
なんでも、この「柔道一直線」を見て柔道に目覚めた人は多かったようで、後のオリンピックで、数多くの選手が「柔道一直線を見て柔道を始めた」と語っている。
それほど、この番組は、ファンに影響を与えた、偉大な作品だったということだろう。
私も、柔道こそ始めなかったが、この番組を毎週楽しみにしていた・・という点では同じだった。
この番組が終わって何十年か過ぎた頃、私は某所で、柔道一直線を題材にして一句、川柳を詠んだことがある。
その川柳とは・・・・
「 柔道か? 違う!ほとんど プロレスだ!」
という駄句であった(泣)。
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