時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

消えたギターショップ

2023年05月11日 | 音楽活動

 

昔、あちこちの町で、小さなギターショップをよく見かけた頃があった。

それは2000年前後の頃だったかもしれないが、記憶はもうおぼろげだ。

 

ギターショップというと、楽器屋が何店か揃ってる町にあることが多い。

わかりやすい例が御茶ノ水だ。

だがそのころ、他にこれという楽器屋が見当たらないような町に、建物の一室を借りただけのような小さな店にポツンと小さなギターショップがあちこちにあった。

町を歩いていて、「あれ?いつのまにか、ここがギターショップになってる」とか、「こんなところにギターショップがあったとは!」なんて思うことはちょくちょくあった。しかも店によっては、全然目立たない場所に。

こんな場所に小さなギターショップを出して、やっていけるのかな…なんて思ったこともしばしば。

だが、今は?

そういう店はあまり見かけなくなった。

以前短い間ギターショップだった店は、すでになくなってきている。

昔ちょくちょく見かけた小さなギターショップには、ちょっとした共通点があった。

それは、そういう店の多くが、中古ギターショップだつたり、ヴィンテージギターショップだったりした。

まあ、ヴィンテージギターといってもピンキリで、さすがに歴史的な価値が大きいプレミアギターというほどでもなかったけど。

歴史的な価値があるプレミアヴィンテージギターだと、平気で何百万円もするからね。

まあ、そんな高額なギターなんて、そうそう売れるものではないから、やはり主力は中古ギターだったと思う。

私自身、そんなギターショップをふと見つけると、つい入ってしまったこともしばしば。

さすがに買うまでは中々いかなかったけど。

中には製造年代的にはヴィンテージであっても、売値が安いものもあり、そんな時はたまに買ってしまったこともあった。

値段的にはせいぜい10万~15万円くらいの値段のギター。

 

ところが。

最近はヴィンテージギターの値段は全体的に高騰してきてるらしい。

例えば、昔12~13万円で買った古いギブソンやマーチンのギターは、今の市場では30万近くしたりしている。そのギブソンやマーチンは、どれも1950年代のギターだったが、ギブソンやマーチンの中でもさほど人気があるモデルではなかった。

まあ。だから安く買えたのだろう。

だが、そういうギターでも、今では倍以上の値段がつけられている。

そんな現状を見ると、やはりヴィンテージギターの価格相場は上がっているとは思う。

 

ひところ増えた小さなギターショップが消えてきたのは、中古ギターがある程度行き渡ったか、小さな中古楽器屋か統合されて、やや大きめの中古楽器屋になったか、中古ギターの安定性のある一定量の仕入れの確保の継続が難しくなったか…。

ひところそういうギターショップが増えたのは、なぜだったのだろう。

ちょっとしたブームだったのだろうか。

なんにせよ、長期にわたつてそういう店を継続するのは難しいのだろう。

なにせヴィンテージギターというのは、新たに製作されることはないのだから。新たに製作されるギターは、「新品」なわけで、新品なら現在のスタッフによって、今後も新品は作り続けることが可能。たとえ仕様の変更はあっても、

だが、ヴィンテージギターというのは、あくまで昔作られた「ありもの」がオーナーから手放されなくては、出回っていかない。

中古楽器屋などでは、多くの店が絶えず「買取」をアピールしているが、買取しない限り、店内の在庫は増えない。仕入れもない。

仕入れがない限り、商売もまわらない。

だから中々大変な商売ではないかと思う。

 

 

もしや…ひところ増えたヴィンテージギターショップや中古楽器屋が、その後のヴィンテージギターの価格の高騰の一因になったのだろうか。

まあ私には詳しい事情は分からないのだが。

 

 

 

 

 


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