ソノシート「南海の大決闘」の内容と、ブックに記されたスタッフクレジットを書いておこう。
制作 朝日ソノラマ
原作 関沢新一
脚本 辻真先
音楽 モスラの歌
作詞 岩谷時子
作曲 佐藤勝
歌 ペア・バンビ
効果 ボニーサウンド
絵 南村喬之
出演 宝田明
渡辺徹
水野久美
伊吹徹
鹿島邦義
強力 東宝株式会社
あの有名なモスラの唄を歌っていたのも、モスラを呼び出す姉妹も、この映画ではザ・ピーナッツではなかったんだね。
ピーナッツと交代したベア・バンビというユニットだったとは。
てっきり、ずっとピーナッツが演じてたと思っていた。
ブック内の挿絵は、あの巨匠・南村さん。
そりゃ、悪いはずがない。
臨場感あふれ、迫力満点の挿絵になっている。さすが。
ソノシートブックの内容についても書いておこう。
ブックの中身は、以下の通り。
・ 怪獣映画はこうして作られる(スタジオ内、制作現場イラスト紹介)
・ レッチ島 パノラマ地図
・ ドラマ絵本
・ モスラ・エビラ・ゴジラ、プロフィール
その他として・・
付録 怪獣の足形クイズ
以上が、このソノシートブックの構成要素だ。
「怪獣映画はこうして作られる」は、撮影現場のパノラマ図みたいなイラストで、こういうパノラマイラストは、ずっと見てても飽きない。
見てて、全体像や各パートを色々自分なりに想像して、頭の中で組み立てられるからね。
この場所で、こういうパートの人がこんな役割を果たしていて、それが撮影現場では他のパートの仕事にどう繋がっていて・・・などの撮影現場の一連の流れが分かるような気がして、自分もまるでスタッフの一人にでもなったかのような気分になれたのではないだろうか。
レッチ島のパノラマ地図・・・こういうイラストは、こういうソノシートか、もしくは当時の少年漫画週刊誌のグラビアでしかお目にかかれない代物だった。
今では、ムックなどが、その役割を果たすのかな。
南村さんの挿絵は、いつもながら素晴らしい。
なので、ブックのクライマックスページのイラストを紹介しておこう。
こういうリアルで緻密な挿絵は、見る少年の想像力をおおいに刺激したものだった。
頭の中で自分なりの映像作品を思い浮かべながら。
こういう挿絵が、埋もれてしまっているのは、実に惜しい。
ソノシート文化・・・そう呼びたくなるような世界が、そこにはあった。
そこは、当時の子どもたちのワンダーランドであった。
子どもには高くてなかなかおいそれとは何枚も買えなかったから、入手した時は、それだけ余計に嬉しかったし、ワクワクもしたし、ありがたみをしみじみ感じたものだった。
1枚1枚のソノシートを、飽きもせず何度も何度も読み返し、見返し、音源を聞き返したものだった。
しまいには、音源のナレーションや効果音、セリフなどを覚えてしまったものだった。
で、一人でそれを復唱したりして(笑)。
その光景を第3者が見たら、どう思っただろう。それはさだかではない。
でも、子どもは、音源の中身まで覚えてしまうことで、自分一人で何でもこなすドラマを想像の中で演じていた。
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