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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ソノシート紹介シリーズ 22   「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」

2011年02月25日 | 漫画・アニメ、そして特撮

このブログ名物企画(?)、ソノシート紹介シリーズ。
順調に回を重ね、もう22回目になる。
「大復刻怪獣ソノシート」に収録されたものとしては早7作目。

今回の出し物は、「ゴジラ・エビラ・モスラ  南海の大決闘」のソノシート。

これは元々は1966年にロードショー公開された同名の映画である。

ゴジラとモスラという、2大人気怪獣スターが共演したばかりでなく、新たにエビラという怪獣が登場した映画。

この映画、私としては見たことはあるように思うが、劇場で見たのか、それともテレビで見たのか、どうもはっきりしない。

内容も、ちょっとすぐには思いだせない。


ゴジラやモスラと並べるくらいだから、エビラという怪獣を売り出そうとしていたのかもしれない。


エビラは、読んで字のごとく、エビの怪獣である。

モスラは、蛾の怪獣。

ならばゴジラは一体? 

ゴジラという名前は、ゴリラとクジラの名前を足して2で割ったネーミングという話を聞いたことがあるが、さりとてゴジラのルックスはゴリラ系でもなきゃ、クジラ系でもない。
哺乳類系の動物という感じはするが、恐竜系も入っている感じ。
恐竜と、ゴリラ、クマ、・・などの動物が混ざった感じもする。


となると、この映画は、恐竜と動物のハーフの動物、巨大蛾、巨大エビの映画ってことに。

「ゴリラやクマ+恐竜」、「蛾」、「エビ」・・・この3匹がもし戦ったら、普通なら蛾やエビはあっという間にやられてしまうだろうね(笑)。
サイズの問題があるから。
いくら蛾がリンプンをまき散らしても、エビがハサミをふりかざしても、ゴリラ・クマ+恐竜の動物が相手では、踏みつぶされて終わり。
蛾に至っては、両手でパン!と挟まれたら、手で終わり。それをやったら、手の平は悲惨な状況で汚れそうなので、やりたくはないけど(笑)。

でも、3者がサイズを対等に合わせたら・・・。まあ、そういう点が怪獣映画の面白い点の一つではある。



ゴジラ、モスラといったスーパースターと共演し、一大デビューを飾ったはずのエビラではあるが、その後 怪獣映画のスターとなるまではいかず、主役級として扱われたことはないエビラ。

せっかくの大チャンスをもらったのに、エビラはスターになるチャンスをつかみ損なってしまったのだろうか。

でも、「南海の大決闘」という映画タイトルを聞くと、エビラという名前はすぐに出てくる。

もしも、ゴジラやモスラのように、一度でも人間の味方になったことがあれば、彼(?)もスターになれたのかもしれない。

とはいえ、海でしか活躍できないのでは、どうしても出れる映画は限られてくるかもね。

もっとも、後年「ゴジラ FINAL  WARS」という映画に、2代目のエビラが登場し、その2代目エビラは陸でも活躍できたようだ。

この映画は私は見ていない。


やはり、ゴジラ映画が最初にブレイクしてた1960年代に一度でも人間・・というか地球の味方となって活躍したキャリアがあれば、スターになれたのかもしれない。
普段は凶悪でも、地球規模の敵・・・例えばキングギドラのような宇宙怪獣が現れて地球そのものがピンチに陥った時に、ゴジラやモスラと手を組んで共に宇宙怪獣と戦ったキャリアでもあれば、その後の扱いは変わったのかもしれない。

スターになれなかった割には、怪獣ファンの間では、そこそこ知名度はあるわけだから、スターになれる素質はあったかもしれない。



当時、ゴジラは、映画の本数が増えるにつれ、初期の凶悪さが影をひそめ、愛嬌が見受けられるようになった。

どこか、人間くさい・・というか、オヤジっぽい雰囲気を醸し出すようにもなった。

後年の映画の中では、ゴジラがシェーのポーズをするシーンまで出てくるようになった。

シェー・・・もちろん、赤塚先生のマンガ「おそ松くん」に出てきたイヤミというキャラが、驚いた時にやってたギャグである。

ギャグ漫画のキャラの流行りポーズを、こともあろうにゴジラがやるなんて・・・・画面を見てて、何やらゴジラが悲しく思えた覚えがある。

ゴジラがシェーのポーズをやったことで、当時の私のゴジラへの関心は薄らいだような気がする。

「お前、そんなことするなよ・・」とか、「なんだか、情けないぞ」とか、「あの威厳はどうした」、「昔のお前なら、こんなことしなかっただろうなあ」
・・などの思いを持ち、複雑な思いになった。

やがて、「ゴジラの息子」という作品で、ゴジラの息子ミニラが出てくるに及んでは、ゴジラはもうかつての凶悪で強い怪獣ではなく、マイホームパパみたいな面を見せるようになり、ますます人間くさいオヤジ怪獣になっていった。


モスラに関しては、人類の敵という感じはなかった。人間に悪意を持ってる感じはしなかったし。

その活動ぶりが、たまたま人類に迷惑をかけたことはあっても。

インファント島の美人姉妹の呼び掛けにはちゃんと答えるし、話せばわかる(?)怪獣で、本当は平和主義者・・・そんなイメージがあったこともあり、どこか優等生っぽい感じもした。


キングギドラとの一戦では、ゴジラとモスラは盟友のようにも思えた。




やはり、ゴジラは凶暴で強く、人間の手には負えないが、地球の危機には地球のために大活躍する怪獣王であってほしいし、モスラには神秘的でヒューマニズムを感じさせる強い怪獣であってほしいし、だからこそ、それにからむエビラのような新参者も光るのだ。


後年のゴジラシリーズなどを見て知った上で、こういう「南海の大冒険」のような作品を見ると、あらためてそう思うのではないだろうか。










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