NHKのBS番組「新日本風土記」のテーマ曲として長らく使われている曲。
この曲を聴くたび、心の根っ子の方に訴えかけられてくる気になる。
正直、聴いてても歌詞の意味はわからない。ただ、何らかの言語であることはわかる。
そして、そこには根底に愛がある。
そう、この曲は、年代も国も性別も言語も超越した、大きな大きな愛の唄なんだと私には思える。
そして、朝崎さんの歌声は、神の歌声のようにも聞こえる。
神がかった曲のようでありながらも、そこには強制もなければ、威圧もない。制圧もない。
過ぎ去った風景や人たちや出来事への思いだけでなく、今現在や未来への思いも重なる。
全ての対象への鎮魂歌のようでもあり、悠久の流れへの愛情、今現在への癒やしや、未来への橋渡しのようでもある。
聞いてると、心の奥底に訴えかけられ、普段心にまとっている鎧を外され、むき出しの自分があらわれ、涙がでてきそうになる。
この曲を聴くと、多くの人は心に何かを思い浮かべるだろう。
それは、故郷かもしれないし、親兄弟かもしれないし、愛した人かもしれない。
しかもそれは決してお涙頂戴ではない。
ただただ、むき出しの心に遠く優しく響いてくる。
誘いの先にあるものは、聴く人次第で違うのであろう。そこには郷愁もあるだろうと思う。
聴く人がそれまで過ごしてきた日々、どう過ごしてきたか、どんな人に出逢ってどんな風に接してきたか、どう思ってきたか次第なのだろう。
この歌を歌ってる朝崎さんは、ウィキによると…
「朝崎郁恵(あさざき いくえ、1935年11月11日~)は鹿児島県大島郡瀬戸内町加計呂麻島生まれの唄者(奄美民謡歌手)。」
とのこと。
加計呂麻島という島を私はよく知らなかった。かけろまじまと読むようだ。
奄美群島の島のひとつらしい。奄美の島唄の、まさに「本物」。地元ては大御所的な存在らしい。
どなたかも仰っていたが、紅白のような場所で聴いてみたいシンガーだ。
紅白なら、こういう歌と歌い手を出演させてほしい。
もしも生で聴いたら、心の根っこがぞくぞくするかもしれない。
健康に気をつけて、少しでも長く現役でいてほしい・・・と心から思う。
夜一人静かに聴いてると本当に魂をも揺さぶられるかのようです。
私は特にエンディングに流れるのがなんとも言えないくらいの想いに
朝崎郁恵さんのライブ、そして歌の意味も書かれてる映像がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=za87rv29LCc
今夜も新日本風土記ありますね。
なんか、この曲には神聖なものを感じます。
音楽というのは、聴く人によって感じ方は違うものです。
この曲を初めて聴いた人の中には、不気味なものを感じた人もいました。
その人は、ちょっとお経みたいに感じられたそうです。
まあ、お経というものは、死者を慰める意味合いもあるのだとしたら、その感じ方もわからなくはないですが、それ以上に私は愛や想いを感じました。
こういう曲は流行り廃りとは無縁の曲だと思いますので、これからも長い間残ってゆく曲なのだと思います。