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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

バンドで大成功することは、最終目標にはならない?

2017年07月06日 | 音楽全般

バンドというものには、どうしても寿命はある。

何十年も名声を保ったまま存続し続けるストーンズのようなバンドは、極めて稀。

 

日本で言えば、サザンやアルフィーなどが長寿バンドであろう。

 

ほとんどのバンドは、いつか解散してしまう。

たとえ正式解散を表明しなくても、自然消滅みたいな形で、本来のバンド活動が停止してしまうことも多い。

たとえ大成功したバンドでも。

 

バンドが解散したり自然消滅してしまう理由は色々だ。

 

メンバー間の音楽的方向性の違い。

収入の差。

仲たがい。

技量の違い。

メンバー1人1人の注目度の違い。

行き詰まり。

ソロ活動するようになり、それが軌道にのり、いつしかソロ活動のほうが多くなったメンバーが、バンドのメインメンバーだった場合。

 

音楽的方向性の違い・・に関しては、本来メンバーの趣味が全員全く同じ・・・などということはまずない。それでも最初はその違いは些細な程度であったと思えても、バンド活動を続けていくうちに、その差が顕著になってきたりもする。

 

最初は仲の良さや結束などで解消していた問題であっても、時間が経過すると、それぞれのやりたい音楽とバンドの方向性の違いがだんだん大きくなってきたりもする。

 

仲たがい・・に関しては、シビアな話だが、バンドのメンバー間の利益に格差がついてくると、ありうる話だ。

そのひとつの原因が、バンドのソングライティングだったりする。メンバーの中で曲を作れる人が1人しかいないなら別だが、メンバーの中で曲を作れる人が何人もいると、それぞれ発表の場も欲しくなる。

また、作った曲が大ヒットしたりすると、その印税はその曲を作った人にいく。そうなると、だんだんメンバー間の収入に差が出てきて、大きくなっていったりする。曲を作らないメンバーがいると、その差は顕著であろう。

 

もっとも、何人もソングライターがいて、たとえバンド内でそれぞれの曲がやれなくても、バンド以外の場所で発表の場があれば、ある程度は解消できるのだろう。

 

私がバンドの理想として思うイメージは、メンバー全員が曲が作れること。そして、それぞれのメンバーが作った曲をちゃんとバンドで取りあげていけるバンド。

 

私が理想のバンドとして好きなのは、ビートルズ、イーグルス、ビーチボーイズだったりするが、その辺の理由による。

まあ、ビートルズはレノンとポールが、イーグルスではグレンとヘンリーが、ビーチボーイズならブライアンが、楽曲提供では傑出してはいたけど。

もちろん、皆が曲を作れても、量や質の意味で、収入で差が出るのは仕方ない。

でも、まったく曲作りをやらないメンバーがいるよりは良いはず。

 

ビートルズにしろ、イーグルスにしろ、ビーチボーイズにしろ、各メンバーがボーカルをとる曲があるし、量の差はあってもどのメンバーも曲をバンドに提供しているし、それぞれのメンバーに看板曲があったりする。

そのへんは、私にとっては理想的に思えるのだ。

 

 

アマチュアだと、本職が忙しくなって、バンドの練習に参加できなくなったり、プロになれるメドが付いた時に、契約する会社からメンバーの入れ替えを命じられたり。

 

 

なんにせよ、大半のバンドは、やがて解散し(自然消滅を含む)、メンバーはその後独自の活動をしていくことになる。

 

音楽を続ける人もいれば、同じ音楽業界でも裏方にまわったり。

あるいは、音楽からまったく離れてしまうこともある。

バンド内で目立たない存在であったとしても、バンド消滅後に新たな職につき、その新たな職で地道な成功を収める場合もあれば、そうじゃない場合もある。

そのへんは、人それぞれだ。

 

ただ、バンドを離れて、全く別の職についた場合、・・例えば店を出す場合など、バンド時代の経歴が役に立つ場合もあるのだろう。

バンドのネームバリューが集客に多少役に立つ場合もあるのではないか。

また、バンド時代の人脈を活かして、音楽系の店なら、その店にライブなどで呼ぶこともできるだろう。

 

よほどのバンドじゃない限り、その人にとってはバンド活動している期間よりも、バンドを離れてからの人生のほうが長いはず。

バンドというのは、人気商売でもあるし、ピークの時の人気がいつまでも続くものでもないだろうし。

 

例えば若い時に、将来の夢として「バンドで超メジャーになる」ということを思うアマチュアミュージシャンは多い。

だが、仮に運よくバンドが成功してメジャーになったとしても、その後のことは同時に考えておいたほうがいいのだろうと思う。

 

まあ、そのへんはスポーツ選手にもいえるだろうけど。

 

ともかく、どんなに成功したバンドであっても、いずれ解散したり、活動休止する時期は来るもの・・と考えておいたほうがいいのだろう。

また、成功できるバンドは、一握りである。なので、なおさら。

たいがいの場合、いくらバンドが成功しても、バンドがなくなってからの人生の方が長いと思うので。

となると、バンドでメジャーになって大成功するということは、最終目標ではない・・・と考えておいたほうがよいのだろう。

 

 

 


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