悲劇のカレーラーメン

一人暮らしをしてた時。
しかも休日。

朝起きて、むにゃむにゃやってるうちに昼になり。
腹も減ってくる。
かといって、買い出しに行くのが面倒くさいし、店に食べに行くのもおっくう。
そんな時。
家の中にある食べ物でなんとかしのごうとする。
簡単な食べ物がいい。でも、そこそこ腹にたまるものであってほしい。

で、ゴソゴソ探す。
インスタントラーメンがあった。
あと、レトルトのカレーもあった。

インスタントラーメンだけじゃ、ちょいと物足りない。
かといって、ご飯はなかった。

で、ふと思いついたのが、インスタントラーメンの上に、レトルトカレーを乗せることだった。
狙いはもちろん「カレーラーメン」。
どうだ、これならボリュームもある。普通のインスタントラーメンを食べるよりも腹にたまる。
自分の思いつきに、ついほくそ笑む。　　ふ。

で、やってみた。

そうしたら。






・・・だ、ダメだった～～～～。　　






シオシオのパー。





私はなんてことをやってしまったのだ・・。

と、ちょっぴり自己嫌悪。


きっと世間には、恋が成就して明るい人もいることだろう。
だが、私のラーメンは、このザマだ・・。
きっと世間には、温泉で至福の一時を過ごしてる人もいるだろう。
だが、私のカレーは、このザマだ・・。
きっと世間には、出世して元気いっぱいの人もいるだろう。
だが、私のカレーラーメンは、このザマだ・・。
きっと世間には・・・・いや、もうやめよう。全ては終わった。


こんなんだったら、いっそ牛に生まれていれば、草を食べるだけで幸せだったろうに。
いっそ小魚に生まれていればプランクトンを食べるだけで幸せだったろうに。
なまじ人間に生まれて、手間をかけずに中途半端に贅沢しようとしたばっかりに・・。
↑って、おい！いいかげんにしろ！


思いつきは悪くない・・はずだったのになあ。
どうもこの世はままならぬ。
それはここでもそうだった。


本来このレトルトカレーは単品で存在を主張できるように作られている。
だから、ラーメンの上に乗せてみると、ラーメンもカレーも、双方が自分の自慢の味を自己主張し、譲る気配がない。

おかげで、・・・・・味が濃いったらない！！
濃すぎた。ぷはっ！なにやらしょっぱくもある。　とくれば・・
・・もひとつオマケに、むはっ！

だめだ、こりゃ。

やはり、カレーラーメンにはカレ－ラーメン用の作り方があるんだということを、改めて実感した瞬間だった。
まあ、考えてみれば当たり前のことなんだけど。
某番組に「やって！TRY」というコーナーがあるが、まるで、そのコーナーに出てくる「トライ娘」になったような気分だった。

おいしいラーメンに、おいしいカレーを乗せたからって、それがおいしいカレーラーメンになるってわけじゃないのだネ。


ちなみに、自分で作ったそのカレーラーメンをどうしたかというと・・・


そりゃ、食べたさ。もう、根性さ。
意地もあったさ（爆）。だいいち、捨てたりしたら、もったいなかったさ。
捨てるほど裕福じゃなかったさ。


でもね。

その後、もう、喉が渇いて、喉が渇いて。

大変だったさ。
一日中さね。

水をがぶがぶ。ウーロン、がぶがぶ。されど、しかれど、喉がカラカラ。
ありゃ、相当な塩分だな、きっと。なにやらしょっぱくもあったし。
無理して全部食べなきゃいいのに、貧乏性の私は、残したくなかったさ。
だから全部食べたのだが、どうやらそれがいけなかった。

あの場合、ラーメンもカレーも共倒れしたことになるんだね。
両方が味を殺しあってサ。

どっちも無駄になってしまった。
単品で食べれば、どちらも美味しかったであろうに・・。　ヨヨヨ・・。


それ以来、インスタントラーメンの上に、レトルトカレーを乗せる・・という行為は一切やってない。

どうりで、誰もやってないわけだ。
誰もやらないのには、それなりの理由があるのだね。

あれはダメです。

良い子はマネしないでください。

くれぐれも、私のような大人になっちゃ、いけませんよ。



ところで、あのう・・・・ここまで書いておいてナンですが、実は今更のように聞きたいことが。
私のようにインスタントラーメンにレトルトカレーを乗せて食べたことがある方、・・・いらっしゃいますか？？？？

・・え？　やっぱり、いない？？　　そんなぁ～～。
私だけか・・・ヨヨヨ・・・。


ふと思いついて試してみた食べ方で、やっぱりやらなきゃよかった・・なんていう体験が誰にも１度くらいはある・・せめて、それくらいは思っていたいと考える私でありました。
じゃないと、・・・孤独だ（爆）。どうにも＆こうにも。


一言で言うと、インスタントラーメンにレトルトカレーを乗せて食べたら、ダメだった。たったそれだけのバカネタにおつきあい下さり、ありがとうございました（笑）。