よく駅前再開発などをしてる場所では、その建設中の建物などの完成予想図が掲げられていることがある。
ところが、いざ実際にその建物が完成しても、どうも完成予想図とイメージが異なる場合がある。
いやなに、建設した建物自体は、完成予想図とほぼ同じなのに、どうも感じが違う。
なぜだろう・・・と思ったことがある。
もちろん、イラストと現実世界では多少の違いがあるのはわかるのだが、どうも・・空気感が違うのだ。
完成予想図というのは、絵柄が大体スマートで、スキッとしてて、さわやかで、どこか未来感覚もあるのだが、現実に完成したものは現実感そのもの。
それは、、完成した建物と、それを包む現実風景には・・なんていうか、さわやかさがない。
そう、そのさわやかさがないことが、一番の違いのように思える。
建物のバックにある空、そしてイラストに描かれていた「往来人」たち。混み方。
ならば比較的空がさわやかな秋の現実風景なら、完成予想図に近いかというと、やはりそうでもない。
完成予想図の中で感じられた風景は、一応現実世界の周りの風景もある程度盛り込まれてはいたのだが、どうも違う。
それを見るたび、「まあ、イラストと現実では違うんだな」と思うことで自分を納得させてはいるものの、いざ完成して現実化すると、少し残念な気持ちになる。
「こんなものなの?」みたいな印象で。
イラストだと、たとえ現実の周りの風景を絵に活かしてはいても、多少の省略があるから、スッキリとした風景に感じられるのかもしれない。あと、絵ということで、完成風景を美化して描かれているというのもあるのだろう。
完成予想図通りの風景を、現実に出現させるというのは、やはり諸々の周りの要素がからんでくるから、難しいのだろうね。
完成予想図通りの風景を出現させるには、その建物だけではなく、その建物の周りの風景や往来人、混み方、清潔感、余分なものの排除なども再現しないとダメなのだろう。しかも、完成予想図で描かれた風景は、たいがい青空だから、そういう気象条件も合致してこそ、完成予想図に近付くのだろう。
完成予想図通りの空気感を持って完成したものって、あるのだろうか。
完成予想図を見る時って、いつも・・こんな風景通りに完成したらいいのに・・と思ってしまう。それは・・ある意味、昔何かの雑誌などに掲載されていた、未来予想図のグラビアイラストにも見えることがある。
東京国際展示場です。
通称、東京ビッグサイトです。
工業地帯に建つ、唯一趣深い建物ですね。
この建物は、いろいろ思い出深く、好きなんですよ。
ゲームショー開催日には、友達に誘われて、よく遊びに行きました。
いつか行く機会があれば、外観を肉眼でよく見てみたいと思います。
こういう理想と現実の乖離って、建物以外でもいろいろあると思います。
冷凍食品の箱の絵、旅行案内の本の写真、プラモデルの箱の絵、クルマのカタログと実車など。
やはり販売する商品のイメージを良くする為に、演出があるんだと思います。
建物のイラストを描く方は、プロだから現実感のあるイラストも描けるでしょうが、
それじゃ、上司のOKが出ない。
子供のころ、作ったプラモデルと箱絵の違いに、愕然とした記憶があります。
これは、プラモの製作技術が未熟だったせいも、ありますが…。
失礼しました。
パッケージの出来次第で、売り上げは左右されるでしょうし。
販売促進に繋がるようなパッケージにするために、著名なイラストレーターに発注もしてたはずです。
組み立ててみると、パッケージとは遠い出来になってたりしました。
パッケージイラストの世界観に少しでも近づけたのが、ジオラマだったのではないでしょうか。
ジオラマだと、背景が加わりますからね。