時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

夜空ギターは、どこへ・・・

2013年10月13日 | 音楽活動

エレキギターは、その特性上、様々なデザインのギターがある。

それに比べ、アコースティックは全体的にデザインが地味に思えていた。

特に、エレアコが今ほど主流じゃなかった頃は。

生音で勝負する・・・という必要上、どうしても形状には制限があったのだろう。

だが、エレアコが一般的になってくるにつれ、デザインにも幅が出てくるようにはなった。

エレアコという楽器は、その役割上、生音での勝負はあえて捨てている部分はある。

むしろ、その分、アンプやPAにつないだ時に出る音で勝負・・・そんなコンセプトのエレアコは多い。

やがて、生アコに比べると、デザインにも多少バリエーションが出るようになった。

以前、楽器フェアに行った時に、なんと!フライングV型のエレアコを見かけたことがあった。

フライングVといえば、エレキの中でもかなり思い切ったデザインのギターだった。

だが、それをアコースティックでやってしまうとは!・・・と思うと、ビックリした覚えがある。

弾いてみたくてたまらなくなったが、多分・・・生音は捨てていたんじゃないかなあ。

でも、ステージ映えという意味では強力だと思った。

 

私はエレキをメインに弾いていた時期があるので、エレキに慣れてしまってた頃は、どうもアコギのデザインが地味に思えていた。

アコギでは、マーチンのギターを何本も持ってたので、生音の良いアコギはとりあえず持ってたので、それ以外で、よりファッショナブルなアコギを探して楽器屋をまわってたことがある。

そんな時、某楽器屋で見かけたアコギには、目を奪われた。

ボディの形状こそ、普通のアコギスタイルだったが、なによりそのギターの色と、インレイが素晴らしかった。

芸術品にも思えたぐらいだった。

全体的なボディの色は、鮮やかなブルー。ブルーはブルーでも、安っぽいブルーではなく、深みがあって、色っぽさすら感じる、粋なブルーだった。

そして、指板には、月がだんだん欠けていく、動画のようなインレイ。

また、ピックガードにも天文的なイラストがインレイとして施されていた。

全体的に、夜空ギター・・・・そんな感じの逸品だった。

 

私がこれまで実際にこの目で見かけたアコギの中では、トップクラスのファッショナブルなギターだった。

そのギターを製作したメーカーの名前はよく覚えていない。

ともかく、そのルックスに心を奪われたのだった。

音うんぬんよりも、そのルックスだけで「欲しい」と思った。

そのギターを見かけてからしばらくは、そのギターのルックスが頭から離れなかった。

それからしばらく時間がたった。

やがてどうにも我慢できなくなって、その楽器を買おうと思って、再びその楽器屋に出かけていった。

まだその店にそのギターはあった。

思いきって試奏させてもらった。

すると・・・良く見ると、ピックガードが少し曲がって変形していた。

サウンドホール近辺の部分が少し持ちあがっていたのだ。弾くとなると、指などに少しひっかかるような気がした。

値段を聞いてみた。かなりの高額だった。でも、それでもそのデザインは捨てがたい。

ピックガードの変形を指摘して、少し値引きしてもらおうと思って、店員に言ってみた。

だが・・・そのギターだけは、値引きが難しいとのことだった。ねばった。でも、変わりそうもなかった。

なんでも、そのギターをメーカーに特注した人が、値引きするぐらいなら売らない・・・そんな方針らしかった。

 

一度買って、変形したピックガードを交換すれば事なきをえたのかもしれないが、そうすると、せっかくピックガードにも粋なインレイが施されていたのが無駄になってしまう。

 そういう意味では、ピックガードにインレイをほどこして、それをギター全体のデザインの一環にするのは、デメリットもあるんだな・・と思ったものだった。

 

結局、その値段と、ピックガードの変形を理由に、買うのは・・やめた。

買う気で店には行ったんだけど・・・。

 

その後しばらくしてから、またその楽器屋に行ってみたら、もうその楽器はなかった。

その後、そのギターはどうなったんだろう。今も気になっている。

 

そのギターを見てからというもの、色んな楽器屋めぐりをしていて、ファッショナブルなアコギを見つけるたびに・・・私は、以前自分が買おうとしたブルーギターと比較してしまっている。

 

先日、某楽器屋で、「夜空ギター」以来の美しいブルーのギターを見つけた。

ブルーのギターは、これまでに色んな楽器屋で見てきたけど、夜空ギターのような粋なブルーのギターは、中々なかった。まさに、夜空ギター以来の美しいブルーのギターだった。

 

それは夜空ギターのようなドラマチックでロマンチックなインレイはなかったけど、ボディの色合いだけは夜空ギターに匹敵する美しさだった。

その美しさに惚れて、買いたいと思ったのだが・・・せめてトップだけは単板であってほしかったかなあ。

エレアコだから、サイドとバックは合板でもいいけど・・・。

 

 エレアコは、生アコよりもファッショナブルであってほしい・・・それが私のエレアコへの思い。

エレアコは、主にステージなどでの使用が多くなるから、ステージ映えするような色合いやデザインが、本来の私の好み。

まあ、あまり奇抜すぎるのは敬遠してしまう気もするから、その辺の兼ね合いはデリケートではある。

 

 

なお、写真は、左から順にエクスプローラー、フライングV、ファイヤーバード。どれもエレキで、独特のデザインで人気がある。

さすがにエレアコには、ここまでのシェイプは私は求めてはいないけど(笑)。


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